『水星の魔女』でのミオリネ・レンブランの初登場は、地球に脱出するため宇宙空間で『運び屋』を待ってたった一人浮遊しているところでした。
父のベネリットグループ総裁・アスティカシア高等専門学園理事長のデリング・レンブランに反発して「地球に脱出」することしか考えていなかったミオリネは、水星から来た転校生スレッタと出会ってから変わっていきます。
どんなふうに変わっていったのか、父親との関係から紐解いていきましょう。
『水星の魔女』父に反発するミオリネ・レンブラン
『水星の魔女』1話では、父に反発し、地球へ脱出を企てていたミオリネ。
いったい父親のどこがイヤだったのでしょう?
「いつも上から目線で相談なしに何でも勝手に決める」
ミオリネの結婚相手はアスティカシア高等専門学園の決闘のホルダー。
これはミオリネの父、ベネリットグループ総裁でアスティカシア高等専門学園理事長であるデリング・レンブランが決めたこと。
ミオリネは自分の人生の選択権を奪われ、『景品』として扱われることに我慢が出来なかったのです。
そのため『運び屋』フェン・ジュンに依頼して地球への脱出を図ります。
しかし、デリングの親心は
- 一人娘は信頼できる強い男に守ってほしい
- ベネリットグループを盤石の体制に保つため、互いを競わせ開発力の向上を図らせたい
- 自分が娘に好かれることより、娘が気付かないところで安全に守り続けたい
そんな思いがあったのではないでしょうか。
しかし、説明がないためそれはミオリネに伝わりません。
もっとも、これらの理由を伝えたところで人一倍賢くタフなミオリネには、笑い飛ばされたでしょう。
「お母さんのお葬式だって」
この言葉から、父は母・ノートレットへの愛情が薄かったと考えているらしいことがわかります。
母ノートレットは地球出身。
おいしいトマトの品種を開発する「理系女子」のようです。
『水星の魔女』7話では幼いミオリネが母の葬儀に参列するシーンでは、背中を見せて立ち去る人物が描かれていますが、これが父デリングだとしたら?
感情を押し殺しその場を立ち去った父をミオリネは「薄情だ」と感じたかもしれません。
『水星の魔女』ミオリネ・レンブランの名言『ダブスタクソおやじ』
2話では、スレッタに会いに行ったのに断られたミオリネに、護衛からデリングの伝言が伝えられます。
- 学校は退学
- 花婿はこちらで用意する
- すぐ戻ってこい
「決闘で結婚相手を選ぶってあんたが決めたくせに!」
デリングは審問会で「あれはガンダムだ。私がそう判断した」と宣言しています。
エアリアルの廃棄とスレッタの退学が決まろうとした瞬間、フェン・ジュンの手引きでやってきたミオリネが現れます。
「自分で決めたルールを後から勝手に変えるな!このダブスタクソおやじ!」
ミオリネの結婚相手は決闘で選ぶと言っていたくせに、突然「こちらで用意する」などと言い出し、自分の都合でルールを変えることを、ミオリネは「ダブルスタンダード」と非難しています。
デリングは学園にガンダムが現れ、騒動が起こりそうな予感があったから
ミオリネの安全確保を第一に考えたのかもしれないね
ミオリネが従順な子だったらそれで済んだかもしれないけど、ミオリネは父譲りの優秀さと意志の強さを持っているからね(笑)そうはいかないね
『水星の魔女』ミオリネ・レンブランの汚部屋!
ミオリネはアスティカシア高等専門学園の元・理事長室に住んでいます。
「親父のスペース奪ってやった」と父の部屋を占領して暮らしているようですが、無造作にゴミ袋や衣服が積み上げられ、ミオリネの荒んだ心を表現しているかのようです。
でも理事長室の壁にかけられたプランターや、トマトの世話はきっちりと整頓され管理されています(笑)
父に対する反発と、母に対する愛着が現れています。
『水星の魔女』ミオリネ・レンブラン父の出資で会社設立
『水星の魔女』7話のインキュベーション・パーティで、ペイル社はファラクトがガンダムであることを発表しました。
そしてファラクトに反応したエアリアルもまたガンダムであると主張します。
ペイル社はファラクトの機体の廃棄と開発部門の解体を申し出ますが、エアリアルにも同様の処分を求めるのです。
ジェターク社とグラスレー社は結託してプロスペラを会場の外に連れ出し、助け舟が出せないようにしています。
ここで立ち上がったのがミオリネ!
ミオリネはペイル社とシンセー株式会社の開発部門をM&Aの手法で買収・統合すると発表し、その場で出資を募ります。
しかし誰一人出資してくれる人はいません。
ミオリネは父に頭を下げて、デリング・レンブランの3%の出資を得ます。
これによって信用を得たミオリネは、見事株式会社ガンダムを設立することができたのです。
お父さんに頭を下げたのは、プロスペラの入れ知恵かも
子どもっぽい意地っ張りを卒業して頭を下げられたことは大きな成長だよね?
スレッタとエアリアルを守るためにどうしたらよいか、考えてくれたんだから本当にすごいことだよ!
ここからミオリネとデリングの関係も変わり始めるのです。
出資者である父とビジネスをする中で変わる関係性
アスティカシア高等専門学園経営戦略科で学ぶミオリネは、優秀な人材なのでしょう。
地球寮の学生に実務を割り振りながら、自分のビジネスを形にしていきます。
10話では出資者である父に報告をする様子が描かれます。
資金調達や設備投資についてアドバイスを貰ったり、良くできたところを褒められたり。
父と対面したミオリネの顔には、今までにない充実感が感じられます。
お父さんに認められたり、褒められたり、今までなかったことなのかもしれないな。
「ピアノも辞めさせられた」って言っていたし…
それにミオリネ自身ビジネスを始めることで、偉大な先輩である父を尊敬するようになったのかも
『水星の魔女』父に似てくるミオリネ・レンブラン
スレッタに温室の世話を任せて忙しく飛び回っていたミオリネ。
学園に帰ってきてスレッタと再会すると、そのビジネスライクな振る舞いがスレッタを傷つけてしまいます。
『#水星の魔女 』10話
“上から目線で説明もなしに勝手に決める”と父を紛糾してたミオリネがスレッタに説明なしで勝手に決め無自覚に傷付ける。
あんなに嫌悪していた父に皮肉にも似ること、父に仕事を認められ”大人”になった気でいるミオリネの変化と”子供”のままのスレッタのすれ違いが辛い#G_Witch pic.twitter.com/oaWeULvziW— さつき (@Resatsuki0) December 11, 2022
スレッタが大切に管理してきた温室を、勝手に業者に委託することを決めて開始してしまうこと。
スレッタが自分の役割と張り切っている株式会社ガンダムのパイロットも、相談なしにエランを雇い入れ、スレッタが楽になると一人決めしてしまうこと。
会社の船を買い、帰ってくる日が変わることさえスレッタには伝えていないようでした。
これらのふるまいはスレッタを傷つけていますが、ミオリネは全く自覚がありません。
父が自分に対して行ってきたこととの関連に気づくのは2期に描かれていくことでしょう。
『水星の魔女』デリング・レンブラン、ミオリネをかばって負傷
デリング・レンブランを標的とした『フォルドの夜明け』の襲撃により、プラント・クエタに居合わせたミオリネもまたテロに巻き込まれてしまいます。
偶然に顔を合わせた親子ですが、デリングはミオリネを庇って負傷してしまうのです!!
デリング副音声「危ないから早くノーマルスーツを着なさい」
ミオリネ副音声「一晩中看病してあげる」
この不器用父娘好き#水星の魔女 pic.twitter.com/EBBANFraWQ— よもぎ (@yomogiuta) January 8, 2023
『水星の魔女』ミオリネ父と母ノートレットとの約束を聞く
ミオリネは負傷した父の口からこんな言葉を聞きます。
「逃げろミオリネ。
生存確率の高い方が優先する。
ノートレットと二人で決めた。
何かあればどちらかだけでもと」デリング・レンブラン『水星の魔女』12話
ここでミオリネの母の名がノートレットであることが初めて明かされます。
この言葉は、父を薄情であると思い込んできたミオリネの価値観を180度変えるほどのものであったでしょう。
「卑怯者!最初からそう言えばよかったじゃない!」と叫ぶミオリネの声から重要な情報だったことがわかります。
母を見殺しにしたのか、父だけ生き残ったのか、その経緯についてはまだ明らかになってはいません。
ノートレットの死には『ガンダム』が何らかの形で関連していそうな印象ですね。
- 全てのガンダムを否定してきたデリングですが、ガンド医療の技術があればノートレットを救えた?
- ガンダムに関わってきたノートレットはパーメットが及ぼすデータストームの影響で亡くなった?
『水星の魔女』2期ではこれらの謎も解き明かされていくことでしょう。
『水星の魔女』ミオリネ・レンブランと父デリング変わっていく関係性まとめ
ミオリネ・レンブランは、父のベネリットグループ総裁・アスティカシア高等専門学園理事長のデリング・レンブランに反発してきました。
しかし、水星から来た転校生・スレッタ・マーキュリーが自分の『花婿』となったことで、変わり始めます。
スレッタの一生懸命な生き方に影響され、スレッタと向き合うことで、一番変わったのが父・デリングとの関係かもしれません。
会社設立によってミオリネ自身大きく成長しましたし、事件との遭遇によって父が自分に対して抱く想いを知り、また母に関する誤解も解けていきます。
2期では病院のベッドでつきっきりで看病するミオリネが見られることでしょう!
デリングにも早いところ回復してもらって、長年こじれていた親子の絆を強固なものにして欲しいものですね。
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