『水星の魔女』11話『地球の魔女』ネタバレ考察！クワイエット・ゼロとは？

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』では、ついにプロスペラがデリング・レンブランに自分がエルノラ・サマヤであると告白します！

『ファルドの夜明け』がデリング・レンブランを狙って忍び寄る中、プラント・クエタへエアリアルを受け取りに自分たちの船でやってくる地球寮＝株式会社ガンダムの面々、プロスペラとデリングの謎の計画『クワイエット・ゼロ』、プロローグ以来初登場のケナンジ・アベリー、男気を見せるボブなどなど盛りだくさんですが、最高の見せ場はミオリネとスレッタのまさかの百合展開です。

第11話のあらすじ、感想と『クワイエット・ゼロ』についての考察をネタバレありでお届けします。

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレ｜ミオリネの船でプラント・クエタへ向かう株式会社ガンダムの面々

第10話でミオリネが購入した『株式会社ガンダム』の船。
地球寮のアリヤとティルが操舵を担当しているようで、不安そうなマルタンは手順の確認をしています。
ベルメリアは「練習にはちょうどいい距離だと思うわよ」と安心させてくれます。

スレッタはなぜかモップを持って掃除をしていましたが、アリヤの家畜たちを載せている部屋での緊急コールに、自分から対応しに行きます。

リリッケとチュチュはそんなスレッタを「エアリアルに会いに行けるから張り切っている」と思っているよう。

スレッタは粘着テープで修理作業をしながら「頑張らなくちゃ…でないと私」と焦りを見せています。

「頼りにしてるからね」というミオリネの声がスレッタの耳に聞こえてきますが、それは二カに次のプロジェクトリーダーを任せるという内容。

山羊の部屋を通り過ぎるミオリネとニカですが、スレッタの姿はありません。
「隠れ…ちゃった…」スレッタは悩みを抱えているようです。

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレ｜地球寮のメンバー、プラント・クエタに到着

プラント・クエタに到着し、自ら荷物運びを申し出たスレッタですが、張り切りすぎてカーゴのベルトを外してしまい、ちょうど聞こえて来たヌーノの「使えねぇの」の一言が自分に向けて言われたかとヒヤッとしてしまいます。

ヌーノはタブレットに入れたアプリの話をしているだけだったのですが。

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレ｜プラント・クエタで話すデリングとプロスペラ『クワイエット・ゼロ』とは！？

「クワイエット・ゼロ、順調のようですね」とプロスペラの声。

二人が見ているのはこのような巨大な機械。

「それを確認したくてガンダムをここに運んだんだろう、レディ・プロスペラ」とデリングの声。
「エルノラ・サマヤで構いませんよ」

プロスペラが内ポケットに手をやると、すかさずラジャン・ザヒが拳銃を構え、デリングを守ろうとします。プロスペラの前には素早くゴドイが寄り添います。

「エアリアルのネットワーク構築パターンを反映させました、これでクワイエット・ゼロは最終段階へ進めます」プロスペラが内ポケットから出してデリングに渡したのは小さなメモリースティックのようなもの。

デリングが「今は私の計画だ」と言ったことで、より一層謎が深まってしまいました。

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレ考察『クワイエット・ゼロ』とは？

プロスペラの言う「エアリアルのネットワーク構築パターン」とは何でしょう？
これはエスカッシャンが分離して11個のガンビットになったとき、これを制御する仕組みのことでしょうか？

その技術をデリング・レンブランに渡すとは、どういうことなのでしょう？

オープニングで出てくる謎の装置がクワイエット・ゼロ計画と関係あるのでしょうか？

仮説1：デリングはガンダムを作っている？

そもそもデリングはガンダム断固殲滅派だったはず。
しかしその姿勢が見せかけであって、裏ではガンダムを作っているのでしょうか？

ミオリネはガンド技術を医療に利用しようとしていますが、デリングは兵器としての利用、ガンダムを作ることを考えているのでしょうか。

仮説2：デリングはエリクト復活に協力している？

「エアリアルのネットワーク構築」はエアリアルのAIが行っている→エアリアルAIに取り込まれたエリクトの意識が反映されている、と考えてみましょう。
スレッタが「声が聞こえる」と言っていることから、プロスペラは「エリクトの意識」の存在を知っていて、これを復活させたいと考えているとしたら？
その技術協力や資金提供をデリングに依頼しているということは考えられないでしょうか？

「エルノラ・サマヤで構いません」と言ったのは、デリングにすでにそのことは伝えてあったからかも。
それは、デリングがひそかに抱き続けている罪悪感に訴えて、過去を償わせるためだったら？
復讐とは相手を打ちのめすことだけでなく、相手に過去の過ちを償わせることかもしれませんよね。

今となってはいい人に見えてきたデリングですから、「私にできることは惜しみなく協力させてもらおう」なんて言い出しそうです。

仮説3：デリングの妻を復活させようとしている？

「今は私の計画だ」というセリフから、今は亡き妻の魂もまたガンダムに囚われていて、それを復活させようとしているのでは？という推理が成り立ちそう。

もしそうであれば、ガンダムを憎む気持ちが理解できます。

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレ｜『フォルドの夜明け』がのっとった輸送船

戦闘準備が粛々と進む薄暗い船内、ノレア・デュノクはまた落書きをしています。今度はエアリアルの絵です。

ソフィ―はナジとブリッジで人質を拘留中。
ボブことグエルは「なぜおまえらがデスルターに乗っているんだ？あれはジェターク社のモビルスーツでテロリストごときが簡単に手に入れられるものじゃない」と食い下がり、ソフィに蹴りをくらわされます。

ソフィはボブの額に銃口を向けて脅し、ナジに止められます。
「船が必要なら明け渡す、従業員は解放してくれ！」と交渉する船長はやはりいい人のよう。
『フォルドの夜明け』はボブたちの乗った大型貨物船に乗り込み、プラント・クエタに入るつもりのようです。

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレ｜プラント・クエタ地球寮のランチタイム

リリッケとスレッタがお弁当の買い出しに行き、思い思いにランチタイム。
チュチュはブリッジにミオリネとニカのお弁当を届け、いっしょに食べるようです。
スレッタも一緒に、と誘ってくれますが、スレッタは遠慮してしまいます。

なぜかスレッタの分のお弁当が足りません。

オジェロ、ティル、リリッケ、マルタンは仲良く食事中。
アリヤがヌーノの分を届けると、ヌーノはすでにお弁当を持っています。

誘ってくれる人のいなかったスレッタは飲み物だけ、一人個室で取ることにしました。

ニカはミオリネに「スレッタと何かあったの？」と聞きますが、ミオリネは「何よそれ」と部屋を出て行ってしまいます。

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレ｜プラント・クエタでのデリングとヴィムの打ち合わせ

ヴィム・ジェタークはデリング・レンブランに、サリウスがエアリアルの審議を申請したところ不受理になったのはデリングの判断かと聞いています。

デリングは第10話の通り「カテドラルの判断だ」と答えます。

ヴィムは「サリウスは納得せずミオリネの会社を潰しに来るでしょう。調和を乱すグラスレーには制裁を課すべき」と進言しますが、デリングは
「私の娘より、まだ見つかっていない自分の息子のグエルの心配をしろ」と言い、ヴィムはキレてデリングの肩を掴みます。

護衛につまみ出されるヴィムですが、護衛の背中には発信機が光っています。
このためのクサい芝居だったのでしょうか？

ヴィムはシャディクに電話で「デリングの護衛に発信機を取り付けた。これからプラント・クエタを出るから2時間後に決行しろ」と伝えます。

シャディクは寮でシャディク・ガールズとともにこの電話を聞いていますが、ヴィムが「養子は大変だな、パパに気に入られるようせいぜい頑張れよ」というのを聞き、ガールズたちが「最低」と騒ぎだします。

シャディクはサビーナに「フォルドの夜明けに合図を送ってくれ。直ちに作戦を実行してくれと」と命令するのでした…

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレ｜フォルドの夜明け作戦開始

ナジは「プリンスからゴーサインが来た。始めるぞ」と言い、ノレアはコックピットで待機しに行きます。

ソフィーはスレッタがシャディクと戦った時の動画を見て「この人すごいよ」とに夢中になっています。

「スレッタ・マーキュリー。会いたいなぁ～会えるかな？」というソフィ―の表情はいつになく少女のように明るいものでした。

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレ｜ケナンジ・アベリー再登場！

「艦長がエースパイロット？あれじゃシートに収まんないでしょう」と噂しているのは、グラスレー社のモビルスーツを満載の輸送船の乗員のようです。

すっかり肥ってしまったケナンジ・アベリーが現れ、「昔は瘦せてたんだよ。我らドミニコス隊は不正をただすためにある。陰口は取り締まりの対象かな？」とたしなめます。

そこへ連絡が入り、ジェターク社の艦『ワーム・プロット』の艦隊が現れたというのです。

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレ｜プラント・クエタで出会うプロスペラとベルメリア

「先輩、エアリアルの受け取りに来ました」とプロスペラの元にやって来たベルメリア。

「ガンド医療の件、実現できそうでよかったわね」とプロスペラは言いますが、その声に温かみはありません。

「スレッタたちのおかげです」とベルが言っても、プロスペラは窓の外を見つめたまま「自慢の娘よ」とクールに言いますが…ベルメリアは「怪しい」と言いたげな横目でプロスペラを見ています。

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレ｜プラント・クエタで母に悩みを打ち明けるスレッタ

そこへスレッタが電話をかけてきて、「友達ができたと思ったのは勘違いかもしれない。みんなが怖くて」と悩みを打ち明けます。

プロスペラはCブロックの78ハンガーに自分もエアリアルもいるから会いに来たら、と伝えます。

その時ドアが激しく叩かれ、開けるとそこにはミオリネの激怒した顔が！

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレ｜プラント・クエタまさかの百合展開！

「全部聞かせて貰ったわ！こんな所であんた何寝言（ねご）ってんのよ？」部屋のドアのところで争った後は激しい追いかけっこが始まります。

「いいたいことあるんならちゃんと言いなさいよ！」ミオリネは走り疲れたふりをして、心配して近寄ってきたスレッタを捕まえます。

「ミオリネさん、卑怯です」
「賢いって言いなさいよ！バカ！」

「バカ…だから任せてもらえないんですか？あたし…使えません…し、
雑草…ですし、弾避け…ですし、
チキンオーバー、食べれなくて、みんなに足りないって言えなくて、
こんな事なら来るんじゃなかったです」

「何卑屈になってんのよ！いつものやつはどうしたのよ？進めば二つなんでしょう？」

「できない…です。いつもできるわけじゃない…
進むの、いつも怖くて、だから頑張って唱えてるのに。
ミオリネさんみたいな人にはわからないです」

「このバカ！」

「勝手に私のことわからないでしょ！うんざりなの！
決闘もクソ親父も。だから逃げたかったのに、地球に行きたかったのに！
あんたが花婿なんかになっちゃったから！
バカみたいに進めば二つとかいうから！
会社作る羽目になって､クソ親父にチクチク小言言われて！頭下げて！」

「ごめんなさい」

「あんたが一番わかってない！私が逃げなくて良くなったのはあんたのおかげなの！」

「だから…私から逃げないでよ。
言いたいことあったら言ってよ。
いつもみたいに鬱陶しく進んで来てよ。
任せてくださいって、あたしに言ってよ。」

「いいんですか、あたしで」
「言って！」

「はい…任せて…ください」

「ずっとそばにいて」「はい、います」
「決闘も負けないで」「負けません、絶対」
「あと、トマトに培養土足しといて」「はい？」
「日照パターンはアンデスモデルにして」
「部屋、週2回掃除しといて」

「メールは1日3回送って」
「ミオリネさん、泣いてます？」

「見ないで！私の言うこと信じられないの？」
「…信じます。私、花婿ですから」

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレ｜プラント・クエタ襲撃

『フォルドの夜明け』は3機のモビルスーツ、デスルターを射出。
プラント・クエタのフロント管理者は警告を発しますが、ナジたちが設置した通信障害に見せかける装置で、情報を遮断されてしまいます。

そしてルブリス・ウルとルブリス・ソーンが行動を開始します！

プラント内部でミオリネがスレッタから貰ったキーホルダーに｢だっさ｣と文句をつけているところへ、緊急事態のアラートが！

デリングをシェルターに案内する側近たち。
プロスペラも避難を進められますが、逆に「エアリアルの起動を急いで」と指示します。

安心して…・置いて行ったりしないわ

プロスペラ『水星の魔女』第11話より

エアリアルに向ってつぶやくこのセリフの優しさ、溢れる愛情。
やはりエアリアルがエレノラの娘、＝エリクトを宿す者なのでしょう！

一方ナジはCブロックにデリングの護衛の電波を確認したため、Cブロックを切り離しにかかります。
2機のルブリスのビームでプラントの構造を分断します！

ソフィーは陽動の命令を無視して、さっさと単独でデリングを狙いに行ってしまいます。
そしてソフィーは、Cブロックでミオリネとバラバラになってしまい孤立しているスレッタ・マーキュリーを発見するのです。

「初めまして水星の魔女さん。あたしはソフィー・プロネ。地球の魔女よ」

『水星の魔女』第11話『地球の魔女』ネタバレあらすじまとめ

第11話は前回からの続き、弱気なスレッタの姿が描かれます。

人は誰でも、自分が必要とされていないと思い込んだり、自分は役に立たないと感じてしまったり、自分の存在価値を感じられなくなったりすると弱くなってしまいます。

今回のスレッタはいつもの希望にあふれ、自信に満ちたスレッタとは別人のようでした。

でもスレッタを支えようとしてくれたプロスペラ、そして体当たりで心をぶつけあってくれたミオリネのおかげで、いつもの自分を取り戻せそうですね。

個人的にはミオリネが「ずっとそばにいて」と告白を始めてから、スレッタはずっと目に星を浮かべていたのに、「掃除は週2回」と言ったとたんにうんざりしていた１コマが最高に笑えました。

次回第12話は『逃げ出すよりも進むことを』。CVはスレッタです。
もちろん地球の魔女たちと戦うことになるのでしょう！

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