『呪術廻戦』22巻は桜島結界での禪院直哉と禪院真希の戦いがメイン。
ここでは禪院真希の完全覚醒がカッコイイ!
改めて表紙を見ると、やっぱり真希さんカッコイイ!
この記事では禪院直哉の術師としての最後と、呪霊としての最後を考察します。
『呪術廻戦』22巻|呪いに転じた禪院直哉
クズ男の直哉は呪霊として復活してしまい、加茂憲紀と禪院真希を手こずらせます。
術師を葬る時は、死後呪いに転ずることを防ぐために呪力で止めを刺すことが鉄則。
しかし、直哉は呪力を持たない真希に倒されていました。
真希はこの後この場を去るので、「呪力を持たない自分が拳で倒した」と思っていました。
『呪術廻戦』22巻|術師としての直哉の最後:「俺んこと●したんは真希ちゃんのお母さんや」
ところが直哉の口から思いもかけない言葉が。
「俺んこと●したんは真希ちゃんのお母さんや」
では、『呪術廻戦』17巻を振り返ってみましょう。
直哉は真希に倒されはしましたが、まだ息があり、血を流しながらも這うようにして家に戻り座敷に上がっていたのです。
「ツメが甘いんじゃ、クソ女(あま)ぁ…」と悪態をつく直哉。
するとそこへ包丁を構えて入ってきたのが、真希の母だったのです。
真希との戦いで傷つき失血していた直哉は、呪力を練ることができず
「ざっけんなや!ドブカス…がぁ!」という汚い末期の言葉を残してこの世を去っています。
術師としての直哉に止めをしたのは、呪力を持たない真希の母でした。
脱線1:『呪術廻戦』17巻|真希の母は傷ついた体でなぜ直哉に止めを刺しに来たのか
禪院真希は、直哉を倒した後母のいる台所へ入っていきました。
そして「あの時なんで『戻れ』って言ったの?」と母に質問します。
それはもちろん、父・扇が待ち構えている忌庫に行くのを阻まれたことを指しています。
母の答えは
- 禪院家は男尊女卑。当主の意向は絶対だから。
- 娘の真希の命を案じて危険な場所に入らせたくなかった。のどちらかを聞きたかったのでしょう。
ところが母は「…?何の話?」と全く分かっていない様子。
真依に「全部壊して」と言われている真希は、父、直哉に続いて母も壊そうとします。
この時は喉元を斬り付けたのでしょう。
しかし、母はまだ生きていたのです。
では母はなぜ、直哉に止めを刺しに来たのか?
想像でしかありませんが、2つの思いがあったのではないでしょうか。
1.母もまた、男尊女卑の禪院家の被害者の一人だったでしょう。
口汚い直哉に最後に一突きを加えた。
2.禪院家では半端者の双子の母として肩身の狭い思いをしてきた母。
本心では真希や真依を愛していたため、真希の「全部壊す」の思いを遂げる助太刀をした。
本編では触れられていませんが、22巻に来てから回想してみると、娘の後始末をきっちりしてくれたようにも見え、母としての愛情を強く感じます。
直哉のキャラもとことんクズですね…
脱線2:『呪術廻戦』22巻|真希の母への思いは?
禪院真希は直哉を倒した後、加茂憲紀に語っています。
それは母ちゃんに直接聞いたのか?
私は聞いたぞ。その上で斬った。それが正しかったのかは分からん。
もっと話し合うべきだったのかもしれない。結局母親が私達にとって何者なのか
分からないまま終わらせちまった。同じ轍は踏むなよ。
禪院真希『呪術廻戦』22巻p.169
この言葉を聞くと、やはり「愛情」を伝えることができなかった不器用な母と、感じ取ることができなかった娘のすれ違いであったかと思います。
しかし、「一緒に直哉を倒した」という共同作業は残ります。
これは真希は意識していなくても、親子の絆に他ならないものでしょう。
『呪術廻戦』22巻|呪霊としての直哉の最後:真依の刀を使った真希が止めを刺した
『呪術廻戦』17巻で、禪院真依は最後に一振りの妖刀を真希のために遺します。
真依が残した刀は呪具『釈魂刀』のレプリカ。
あらゆるモノの硬度を無視し魂を切り裂く。
だがその効果を十二分に発揮するには無生物の魂すら観測する目が必要となる。
『呪術廻戦』22巻p.160
直哉との戦いの前に剣豪の戦いを見て、河童の領域内で修業した真希はついに『妖刀・真依』を使いこなし、直哉を葬ることができました。
ですので、呪霊としての直哉の最後は真希・真依二人の協力による勝利と言って良いでしょう。
『呪術廻戦』22巻禪院家の女たち全員集合!クズ男直哉の末路まとめ
呪霊としてよみがえった禪院直哉。
直哉の術師としての最後は、真希・真依の母の手によるものでした。
そして呪霊としての最後は、真希・真依の協力によるもの。
結局あれほど女をバカにしていた直哉ですが、女の手でこの世を去るということになりました。
クズ男キャラとして人気まで出てきた直哉も、これで最後でしょう。
因果応報。そんな言葉が浮かぶ直哉の最後でした。
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