SHOGUN第1シーズン最終話。前話で爆発の前に身を投げた鞠子は?
そして虎永の紅天の行方は?
SHOGUN将軍第十話『夢の中の夢』あらすじネタバレ
大坂城の土蔵で、爆発に巻き込まれて死んだ鞠子。
藪重は土蔵の片すみで「お許しくだされ」と呟いています。
桐の方・静の方は翌朝、大坂城を出立します。人質は解放されたのです。
大老衆は鞠子の死に動揺し、鞠子は妨げられることなく大坂を出るべきであったと話しています。
石堂は五大老の団結を強調し、この卑劣な襲撃を行ったのはは虎永だろうと、出陣を促しますが、キリシタン大名の木山と大野は鞠子の葬儀が先であろうと さっそく意見が分かれます。
鞠子を謀反人の娘、と軽く見た石堂に、落葉のまでが「鞠子殿は手厚く葬るべき」と反対意見を述べるのです。
八重千代を担いで虎永を討つために出陣、と決めた瞬間に地震が起こり、不吉な雰囲気が広がります。
石堂は藪重をねぎらい、五大老の椅子を約束しますが、藪重は鞠子を死なせたことで錯乱してしまいました。
太閤の時代の出陣前の地震を思い出した藪重は、目の前の池に鯰の幻を見て、池に入って我を忘れてしまいます。
虎永は鷹を空に放ち、鞠子への想いを鷹に託します。
按針は意識を取り戻し、虎永の船で江戸に帰ります。
木山の指示でアルヴィト司祭が按針の護衛につきます。
今までなら按針を捕えようとする側だったよね?
アルヴィト司祭は按針に、按針の命があるのは鞠子が望んだからだと伝えます。
虎永の船に藪重も乗っていますが、その錯乱した様子は傍目にも明らかです。
網代近く。エラスムス号は破壊され、海に半ば沈んでいました。
藪重を迎えに浜に出ていた央海は、虎永の命で伯父の刀を没収します。
虎永は藪重が襲撃を手引きしたことを知り、所領召し上げと明日の日没までに切腹するよう言いつけます。介錯は虎永です。
按針は屋敷に戻り、藤と再会します。
二人で座っていると、鞠子の不在がいっそう感じられます。
桐の方、静の方、そして息子と再会した虎永。
桐は落葉からの文を虎永に渡します。
落葉は何を言って来たのでしょう。読み終わった虎永は、以前鞠子が詠んだ歌を呟きます。
『花乱れ 言の葉散りて 焚火かな』
虎永は鞠子の偉業を『なんと見事な焚火を残してくれたことか』と讃えます。
藤は虎永の許しを得て、明日尼になると按針に言います。
按針は居て欲しい、と言いますが、藤の決意は固いです。
藤は網代の村人を案じています。
翌朝按針は、植次郎の作った庭で瞑想し、虎永に会いに行きます。
虎永は村治を通訳にし、村治は侍の身分とスパイ活動のためにカソリックに改宗したことを打ち明けます。
虎永はエラスムス号爆破の犯人捜しをしていると話しますが、按針は網代の人を罰さないで欲しいと言います。鞠子の仕業と考えたのです。
虎永が謀反人探しを止めない、と言うと、按針は腹を切って村人への処罰に抗議する、と。
按針は虎永を利用してきた、自分は虎永の敵だと言います。
按針の切腹を自分の手で止めた虎永は、船を建て直し、虎永のために水軍を作れと言い聞かせます。
藪重は海を見晴らせる高台で虎永と語り合います。
虎永は藪重に按針の船を壊したのは自分だとばらします。
按針の命か按針の船かの選択であったと。
虎永はまた、紅天は終わっている、と藪重に伝えます。
おなごを一人送り込み、軍勢にも出来ぬことをさせたのじゃ、と。
落葉は石堂との連盟に嫌気がさしたのです。
1か月後、関ヶ原で戦う時、落葉はお世継ぎを戦場に出さないため、石堂には掲げる御旗がない。
戦のない太平の世を作る。
これを成し遂げたのは皆の力じゃ、と言う虎永。
藪重は腹に刀を突き立て、虎永はその頭を落とします。
尼寺に行く藤を、ボートで送る按針。
「深くかかわったものの魂はずっと一緒にいる」
按針がそのことを伝えると、藤は夫と子の遺骨を、海へ撒きます。
按針は鞠子のロザリオを。
翌日、エラスムス号を引き上げる人足の中に戸田広勝の姿があります。
視察に来た虎永は按針に小さく礼をしますが、按針は笑顔を返します。
SHOGUN将軍第十話『夢の中の夢』キャスト一覧
役名 | モデル | キャスト | 備考 |
ジョン・ブラックソーン/按針 | ウィリアム・アダムス/三浦按針 | コスモ・ジャーヴィス | エラスムス号の航海士 |
樫木藪重 | 本多正信 | 浅野忠信 | 伊豆の領主・央海の伯父 |
吉井虎永 | 徳川家康 | 真田広之 | 江戸の領主。蓑原の一族。 |
石堂和成 | 石田三成 | 平岳大 | 五大老 |
木山右近定長 | 小西行長 | 井田裕基 | 五大老。キリシタン |
大野晴信 | 大谷吉継 | 黒川武 | 五大老。キリシタン |
佐伯信辰 | 奥野瑛太 | 家康の腹違いの弟、五大老。 | |
伊藤輝鈍 | 宇喜多秀家 | 篠井英介 | 五大老。 |
マルティン・アルヴィト司祭 | ジョアン・ロドリゲス | トミー・バストウ | ポルトガルの通訳。 |
宇佐見藤 | 穂志もえか | 戸田広松の孫。按針の妻 |
SHOGUN将軍第十話『夢の中の夢』史実との関連
関ヶ原の戦い(せきがはらのたたかい)は、安土桃山時代の慶長5年9月15日(1600年10月21日)に行われました。
東軍…徳川家康(虎永)・福島正則・黒田長政ら
西軍…毛利輝元・宇喜多秀家(伊藤)・石田三成(石堂)ら
()はSHOGUN将軍に登場した役名
史実の関ケ原にはもちろんSHOGUN将軍では語られない多くの要因があります。
このなかには虎永が婚姻により諸大名との結束を強めようとしていたことも含まれます。
決戦が始まると、西軍からは東軍と内通していたもの、寝返ったものが続出し、その根回しや交渉の様子は数々の小説の題材になっています。
関ケ原の戦いで勝利し、その後265年の天下泰平の世を実現した徳川家康。
これらがどのように描かれていくのか、SHOGUN将軍第2シーズンが楽しみですね!
SHOGUN将軍第十話『夢の中の夢』名場面!
虎永、鷹を放つ
「お前を空に戻してやろう」
白馬にまたがった虎永が、鷹を空に放ちます。
「娘を数多産めよ」そう呟いて瞼を閉じる虎永。
鷹狩に愛用していた鷹は雌だったんだね。
鞠子と重なるよね。お役目ご苦労と言うことか
子を、でなくて娘を、と言うところが余韻があるよね。
女性でなくては為しえなかった鞠子の偉業を讃えているんだろう。
枯れ枝
八重千代は庭で冬枯れの枝に蕾が膨らんでいるのを見つけます。
『枯れ枝』(九話)だね!枯れたように見えても、枯れてなどいない、
それは虎永の復活、逆襲を示しているね。
八重千代の母・落葉は枯れ枝に続ける連歌を詠みます。
風なお吹きて 花は花なれ
鞠子の発句は
雪ながら 夕べに霞む 枯れ枝かな
だったね。
冬景色の中 枯れ枝のように眠っていたけれど
霞みを払うように風が吹きわたり また誇らしげに花が咲く・・・
そんな風に解釈できるね。(筆者意訳)
なお、これは細川ガラシャの辞世の句のオマージュでしょう。
「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」(細川ガラシャ)
SHOGUN将軍第十話『夢の中の夢』名セリフ!
藪重の辞世の句
亡骸は 焼くな埋めるな野に曝せ 飢えたる犬の腹を満たせよ
こりゃひどい(笑)
虎永の紅天
藪重にこれまでの種明かしをして見せる虎永。
一番の名セリフはこれでしょう。
わしは風を操ったりはせぬ 風を読むのじゃ。
虎永『SHOGUN将軍第十話』
鞠子のロザリオ
按針は、藤が夫と子の骨を海に撒いたとき、鞠子のロザリオも海に沈めます。
タイタニックみたいだぜ!
最後に触れるのは、按針様の手にいたしましょう。
藤『SHOGUN将軍第十話』
藤の手から赤子が奪われたとき、鞠子が「最後に触れるのは母の手に」
(第一話)と言ってくれたことを思い出すね。
人から人へ、伝えられていく深い思いやり。暖かいね。
SHOGUN将軍第十話『夢の中の夢』まとめ
最終話は関ケ原直前で終わっています。
エミー賞、ゴールデングローブ賞を多数獲得したSHOGUN将軍は第二シーズンの制作も始まっているようですね。
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