150名を乗せたクルーズ船「MVホンディウス」で、「ハンタウィルス」によって死亡した乗客3名が死亡、感染者・感染の疑いが8名。
この船はどこからどこへ向かうものなのでしょうか?そして乗客の中に含まれる日本人1名とは?
昨年ハンタウィルスが原因で死亡と伝えられた俳優ジーン・ハックマン氏の事例とともにお伝えします。
ハンタウィルス感染者が乗船していた「MVホンディウス」はどこを航行している?
MVホンディウス号はオランダのオーシャンワイド・エクスペディションズ社が運航するクルーズ船。
クルーズ船「MVホンディウス」はアルゼンチンからカーボベルデへ向かって航行していました。
2026年3月にアルゼンチン南部のウシュアイアを出航。南極大陸沿岸、フォークランド諸島、サウスジョージア島、ナイチンゲール島、トリスタン島、セントヘレナ島、アセンション島を経て、5月3日にカボベルデ沖に到達しています。

カーボベルデはアフリカ大陸の西沖の島国です。
美しい海と風光明媚な自然から観光業が成長しており、主要な外貨獲得源のひとつとなっている。
wikipediaより
クルーズ船の目的は、観光のようです。
「MVホンディウス」ハンタウィルス感染者の現状は?
現在感染の疑いがある乗客は8名、内6名が感染を確認されています。
5月6日、このうち3名が治療のため船外へ搬送されました。
「MVホンディウス」乗船している日本人は誰?
「MVホンディウス」の乗客は、オーシャンワイド・エクスペディションズ社の発表により、日本人1人が含まれていることが判明しています。
しかしその氏名については、重大な個人情報ですので発表されてはいません。
クルーズ船、ウィルス。その後の感染は?
ハンタウイルスは、ウィルスに感染したネズミなどの尿・便・唾液を介してヒトに感染します。
今回発見されたのは「アンデス型」。まれに人から人へ感染することも。
クルーズ船では何が起きている?
2026年3月 アルゼンチン南部のウシュアイアを出航
4月11日 乗客のオランダ人男性(70)死亡
4月24日 男性の遺体と共に下船した妻(69)死亡
5月2日 ドイツ人乗客が船内で死亡
乗客の英国人男性(69)は南アフリカに搬送され、集中治療を受けている。
5月3日 WHO(世界保健機関)が調査に入る
5月6日 カーボベルデを出航
5月10日 スペイン領カナリア諸島テネリフェ島へ到着
WHOは乗客・乗員を42日間監視する必要があるとの見解を示しています。

最初のオランダ人夫婦は乗船時から感染していたのか、
あるいは船内にウイルスをもったネズミがいるのか?

船内で感染者が増えているよね。
ネズミがいるのか、それともヒトからヒトへ感染したのか?
他の乗客の安全確保と原因究明が待たれます。
【最新情報】下船後フランスへ帰国した女性に感染確認
5月11日、ハンタウイルスが発生したクルーズ船から下船し、フランス政府の飛行機で帰国した女性1人に陽性反応が確認されました。
これはパリで隔離されている5名の乗客のうちの一人です。
さらに、この女性乗客に関して、接触した可能性のある22人を特定しています。
当初の「人から人への感染はない」という話がにわかに信じられなくなっています。
ハンタウィルスによる死因
ハンタウィルスによる死因は大きく分けて2つです
腎症候性出血熱:主にアジア・ヨーロッパで発生例が報告されています。腎臓障害を主体とする。日本国内でも感染報告例があります(Seoul virusなど)。致死率は3~15%。
ハンタウイルス肺症候群(HPS):主に南北アメリカで発生例が報告されています。急性呼吸不全を主体とし、今回のクルーズ船事案はこちらの可能性が高いとされています。致死率は約40%。
ハンタウィルスには有効なワクチンはなく、現在は対症療法に限られています。
私たちにできること|ネズミ・ダメ・絶対?
日本で暮らしている私たちには、ネズミとの接触がなければ、感染リスクはほぼありません。
危険なのは、ハンタウイルスをもつネズミの尿・便・唾液が乾燥して微粒子(エアロゾル)となり、それを吸い込むことです。ですので
- ネズミの多い環境(山小屋、農作業小屋、古い倉庫など)に入った。
- ネズミの糞や尿を見た、または触れた可能性がある
- ネズミに咬まれた
という場合は注意が必要になります。

WHOの調査結果を待ち、落ち着いて対応することが重要といえるでしょう。
ジーン・ハックマン氏の死因はハンタウィルスではなかった
今回の事件で改めて注目されているのが、俳優ジーン・ハックマン氏の死亡がハンタウィルスに関連していた、というニュースです。
ジーン・ハックマン氏(1930年1月30日 – 2025年2月18日)は2025年2月26日午後、地元警察によって死亡が確認されました。場所はサンタフェの自宅。妻と愛犬1匹の死亡も確認されました。

密室ミステリーかっ?
地元当局は調査の結果、
ハックマン氏の死因は心臓病・死亡推定日は2月18日頃
妻の死因はハンタウイルス肺症候群(HPS)・死亡推定日は2月11日ごろ
愛犬の死因は、飼い主2人の死亡による餓死
と発表しました。
ハックマン氏はアルツハイマー病を患っていて、介護が必要でした。
なおハックマン氏は1986年に30年連れ添った最初の妻と離婚。
1991年に日系人女性ピアニストのベッツィ・マチコ・アラカワと再婚しています。
子供は3人。

まあ遠い原因はハンタウィルスにあるよね。
しかし奥さんが亡くなってから1週間、救急車も呼べないほどの病状とは
御気の毒の一言だね…


