アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するグエル・ジェターク。
1話では傲慢なキャラだったのが、回を追うごとに良さが出てきて、大人気キャラになりました！
この記事ではグエルと父ヴィム・ジェタークの関係性にスポットを当てて考察していきます。
初公開！『水星の魔女』グエル、ラウダの良きパパであったヴィム！！
グエルパパ、グエルくんもラウダも別け隔てなく愛情注いでたことが分かってどちゃくそ泣いてる😭 pic.twitter.com/f7NicPaszl
— 御幸上総 (@kazu_22r_125l) April 2, 2023
『ジェターク家設定画』は、アニメ本編では見られなかったヴィム・ジェタークのパパぶりが描かれています。
ストーリーの中では小悪党を演じたこともありましたが、設定画の中のヴィムはグエルが敬愛する強くて優しい父親です。
- ガッチリした体躯にジャケットを肩から掛ける、ちょっとラフなスタイルが定番
- グエルとラウダの二人に平等に愛情を注いでいる、優しい笑顔が印象的
- 『正妻』グエルの母も『愛人』ラウダの母も「サヨナラ」とヴィムを捨てて去っていくその後ろ姿をグエルとラウダと手をつないで見送る切ないヴィム
- 「女に捨てられてメソメソするなヨ～」と二人の肩に手を置いて豪快に笑い飛ばすヴィム
- グエルが見ているのは父のパイロット姿
- 「自慢の息子…」と親バカぶりを堂々と発揮しているヴィム
- 居眠りしてしまったグエルの背中にそっとジャケットをかけてやるヴィム
アニメではデリング・レンブランを「軍人上がりが！」と罵る場面があったので、ヴィムもパイロットだったという設定は意外でした。
だからこそ、12話では自らモビルスーツに乗って出撃してしまったのですね。
この設定画によって、ヴィム・ジェタークのイメージが変わり、「パパの言うなり」と言われたグエルの気持ちについても理解が深まってきます。
グエルはヴィムという父親の愛情をたっぷり注がれて育っています。
父は豪快で明るい男、憧れのパイロットであり、またベネリットグループ有数のジェターク・ヘビー・マシーナリーのCEOでもあります。
グエルにとって、ビンタされても、怒鳴られても、大好きな偉大な父なのですね。
ですから自ら「御曹司」と名乗ることも「偉大な父の息子である」という自覚であり、恥ずかしいこととは考えなかったでしょう。
『水星の魔女』グエルに勝たせるために細工を施す父
グエルとスレッタの2回目の決闘では、ヴィム・ジェタークは2つの細工をします。
ジェターク社のダリルバルデが万が一にも無名な会社のモビルスーツに負けることがないように、という要人のためだったでしょう。
- スプリンクラーを操作して水をまき、ビーム兵器の威力を下げる
- ダリルバルデに自動操縦あるいは遠隔操縦を組み込み、グエルに操作させない
グエルにしてみれば、スプリンクラーという卑怯な手段を取ることも、簡単に囮に引っかかるAIに任せることも不満だったでしょう。
意志拡張AIを叩き壊し「これは俺の戦いだ！このグエル・ジェタークが負けてたまるかよ！」と吠えるグエルです！！
「汚い手を使わなきゃ俺が勝てないって思ってるのか？」
って悲しいよね
しかもグエルの方が腕がいいし（笑）
ヴィムの印象は悪くなる一方だね
『水星の魔女』グエルのゆるキャン△ライフ
1話でグエル専用ディランザでスレッタに敗北、3話でもダリルバルデに乗ってスレッタに敗北。
この時点でグエルは決闘は父から決闘を禁止されます。
いや、まあ、ジェターク社の信用が揺らぐ事態だからね！ヴィムも頭に血が上るよ
しかし5話では、エランの前で涙ぐむスレッタを見て「エランがスレッタ・マーキュリーに近づかないこと」を賭け、エランに決闘を申し込みます！
一気にグエルのファンになる展開だね！
グエルは弟ラウダ・ニールのディランザを借りて決闘に臨みます。
しかしエランが駆るのはガンダム・ファラクト。
グエルが良いパイロットであっても、ガンドフォーマットの機体に敵うはずもなく、3度目の敗北を喫してしまいます。
この結果に父は
- グエルへの支援は打ち切り
- ジェターク寮は退寮
- 卒業までの学費を払ってやるのがせめてもの情け
と伝えてきました。
視聴者が「グエルどうするの？」と思っている中、始まったのが『グエキャン△』生活でした。
校内にテントを張って、コーヒーを楽しみながら生活している様子が好感度をさらにアップ！
ニコニコ動画も炎上しました！
https://www.nicovideo.jp/watch/sm41338518
『水星の魔女』グエルはボブに？自立を選んだグエル！
『水星の魔女』9話ではヴィムがグエルに電話をかけてきます。
学園の退学準備ができて、グエルにはジェターク社の子会社にポストを作ったと。
その後10話では、ラウダが兄の身を案じていることから、グエルはラウダに告げずに学園を出たようです。
グエルは『ボブ』という偽名で、輸送船の作業員として働いている様子です。
船はプラント・クエタに向かう予定で、「ベネリットの大きい工場がある」と聞いたグエルは思わず反応してしまいます。
「何かあるのか？」と聞かれた『ボブ』は「俺には関係ないところです」と答えます。
俺はベネリットグループ御三家の御曹司だ！と名乗っていたのにね…
身分も隠して自立を選ぶところがイイね！
応援したくなるよ。
ミオリネにとって地球への脱出は大事だったみたいだけど、グエルはやすやすと脱出したのかな？
『水星の魔女』グエル、父●しになる！！
『水星の魔女』10話。
『ボブ』が乗り込んだ輸送船は、ベネリットの大きな工場のあるプラント・クエタへ航行中。
食事を配る『ボブ』に「お前も食っとけよ」と声がかかると、素直な嬉しそうな表情を見せます。
その時、輸送船を襲ってきた2機のモビルスーツ！
『フォルドの夜明け』のハイジャックです！！
11話では乗り込んできたソフィーに「ジェターク社のデスルターはテロリストごときが簡単に手に入れられる代物じゃない」と言い、ソフィーの蹴りをくらいます。
12話でヴィムはCEO自らディランザソルに乗り込み、テロリスト撃退のため出撃します！
「俺はライバルの頭を直接ぶったたくことで勝ち上がってきた男だ！」
イヤ普通トップが自ら出ないでしょ！
皆止めてたのに。
『ボブ』はテロリストたちが「アスティカシアのガンダムがプラントにいる」と話しているのを聞き、スレッタの所に行きたいと考えます。
一方ヴィム・ジェタークは、テロリストがジェターク社のデスルターに乗っているのを見て攻撃を仕掛けます！
「わが社のモビルスーツを使ってよくも！」
グエルがテロリストのデスルターを奪って乗り込み、プラントクエタへ向かうと、父のディランザソルが撃ってきます。
「待ってくれ！俺は敵じゃない！俺はグエル・ジェタークだ！」と叫んでも、ディランザとの通信はできません。
容赦なく撃ってくるディランザ。
初めての実戦の恐怖に涙をこらえながら、「俺はスレッタ・マーキュリーに進めていない！」と叫びながらディランザのコックピットをビームサーベルで刺し貫きます。
機体が接したところで「俺はヴィム・ジェタークの息子、グエル・ジェタークだ！敵じゃない！」と叫びます。
ディランザからは「グエル…か…無事だったか…探したんだぞ」と父の声。
父親としての言葉を最後に遺したんだね。
グエルがコックピットを飛び出し「脱出しろ父さん！俺が今そっちに」と言った瞬間、ディランザソルは大爆発を起こします。
響くのはグエルの絶叫です。
耐えられない、重すぎる展開！
ヴィムが出撃することも考えられないし、グエルがモビルスーツに乗ることもあり得なかったはずなのに…
しかもグエルは決闘の経験はあっても、実戦はこれが初めて。
トラウマ深すぎでしょ！
ジェターク家設定画を見てから「探したんだぞ」を聞くと、印象が全然違うんだよね。もう目頭が熱くなるよ。
お前のツインアイはセンサーなんだろ（笑）
グエルこのあと立ち直れるのかな…？
『水星の魔女』グエルにとって父は偉大な存在！まとめ
決闘に負けるとビンタされ、決闘で勝てるように細工をされ、寮を追い出され、学校も辞めさせられ…
グエルは「息子自慢」だった父親の手のひらを返したような仕打ちに傷ついたかもしれません。
それでも人を恨んだりグレたりしないのは、幼少期からの父との絆の強さがあったからでしょう。
グエルは本当に育ちの良い人間なのでしょう。
だから『ボブ』と名乗って身分を隠して働き始めても、周りに受け入れられ、愛されるのでしょう。
ヴィム・ジェタークは、アニメでは気が短く利己的な面がクローズアップされていましたが父親としては立派でしょう。夫としてはともかく。
せっかくの親子関係が改善される間もなくヴィムが亡くなってしまったのは残念です。
でも最後に「探したんだぞ」の一言を伝えられたのは、せめてもの救いではないでしょうか。
2期ではグエルの復活が描かれますように！
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