『ベルトーチカ・チルドレン』あらすじ『逆襲のシャア』との違いは?

ナイチンゲール機体イラスト美樹本晴彦ギャクシュウノシャアベルトーチカチルドレンより ガンダム

映画『閃光のハサウェイ』を見てから、改めてハサウェイの登場の仕方、クェスとの関係など気になって、前作『逆襲のシャア』を見直す方も多いかと思います。

映画『逆襲のシャア』と原作小説『逆襲のシャア・ベルトーチカ・チルドレン』はストーリーが異なっています

原作小説のあらすじと、小説にしか出てこない幻の機体「ナイチンゲール」のイラストをお届けします。

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小説『逆襲のシャア』あらすじ/アムロとベルトーチカ

サイド1、ロンデニオン。

たまのバカンスは幸せだが、日常の全部がバカンスだったら?

アムロは「殺人アスレチックさ」とベルトーチカに言います。
ベルトーチカは「一生がバカンスだったら、人は上手に生きられないってこと?」
そんな会話を交わしながら、ベルトーチカはシャワーを浴びに行きます。

半裸のアムロは、ベルチーチカとのあいだの約束、二人きりの時間は現実の一切を遮断する、ということを破って、コンピューターでロンド・ベルのデーターにアクセスしました。

昨夜、シャアの艦隊がスペースコロニー「スウィート・ウォーター」から出たことや、スウィート・ウォーター政庁がネオ・ジオンの政権を認めると発言したことなど、かなりの情報が漏れています。

出撃は今夜でしょう。

ベルトーチカは予定通りアナハイム・エレクトロニクスに行き、ν(ニュー)ガンダムの最終チェックをします。

アムロも出勤の用意をして、ベルトーチカにキスをするとコンドミニアムを出て行きました。

ガンダムくん
ガンダムくん

アムロはZガンダムに出て来たベルトーチカと同棲しているんだ。

シャア専用ズゴック
シャア専用ズゴック

アニメ版ではチェーン・アギがνガンダムの開発やメカニックを務めるけど、小説ではベルトーチカなんだな。

* * *

地球:インド、カーシーの裏町。

4人の若者たちが「ハンター」から逃げて、ガンジス河に浮かぶボートに乗ろうとしています。

しかし、装甲車、警察のパトロール・カー、ハンターたちに囲まれてしまいます。

彼らは「クェス・パラヤ」というローティーンの少女一人を「お父様がお待ちです」と連行し、その直後には銃声が響きます。

* * *

サイド1 ロンデニオン

シャア・アズナブル率いるネオ・ジオン軍がサイド1のスペースコロニーの一つ、スウィート・ウォーターを占拠しました。

そのため、サイド1のスペースコロニー・ロンデニオンに拠点を置くロンド・ベル部隊ブライト・ノアがラー・カイラム艦長及び艦隊司令として、アムロ・レイがMS部隊長として任命されたのです。

地球連邦本部があるチベット地方・ラサからの指令を常に受領しつつ、小惑星「フィフス・ルナ」の空域に向かうシャアの艦隊の目的を探っているところです。

ラー・カイラム/画像:GUNDAMチャンネルより

ラー・カイラム/GUNDAMチャンネルより

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小説『逆襲のシャア』あらすじ/クェスの頭上

地球:インドからホンコンへ

クェスの父親・アデナウアー・パラヤは地球連邦政府参謀次官。

家出したクェスを警察の力を使って連れ戻し、オリエント・エキスプレスでホンコンに向かっています。

クェスの母親は宇宙に上がっていったきり音信不通。
アデナウアーは後妻も連れて来て、クェスと3人でシャアとの交渉のためロンデニオンに向かうつもりです。

クェスは父親に「なんでシャアが地球を寒冷化する作戦を抑えられなかったの?

宇宙に百億の人が住んでいるのに、お父さんたちはそれを地球から見上げて、分かっているつもりでいたでしょ!

それが今になって宇宙に住んで、それでわかろうっての、やることが遅いのよ!」と非難を浴びせます。

ガンダムくん
ガンダムくん

アニメではキャシーは愛人っぽいけど、小説では後妻みたいな感じで書かれているよ!

* * *

宇宙 フィフス・ルナの近く

シャア・アズナブル率いるネオ・ジオン軍の艦隊から発進したモビルスーツ、ギラ・ドーガが、ラー・カイラムのモビルスーツ、ジェガンを攻撃してきました。

レウルーラ

シャアが乗船するレウルーラ GUNDAMチャンネルより

フィフス・ルナの核パルスエンジンが稼働し、地球へ向かって降下し始めました!
シャアの宣言によれば、目的地店は地球連邦政府の中枢、チベットのラサです!

ネオジオン軍のパイロット、グラーブ・ガスはモビルスーツ戦で苦戦中です。
グラーブ・ガスはメスタ・メスアによる強化人間なのですが、相手はリ・ガズィに乗ったアムロ・レイなのです。

グラーブ・ガスを救うため、シャア・アズナブル本人がナイチンゲールに搭乗して戦場に出てきました。

ついに運命の二人、アムロとシャアは再会したのです。

ガンダムくん
ガンダムくん

①グラーブ・ガス → ギュネイ・ガス

②メスタ・メスア → ナナイ・ミゲル

シャア専用ズゴック
シャア専用ズゴック

③ナイチンゲール → サザビー

④サイコ・ドーガ → ヤクト・ドーガ

ガンダムくん
ガンダムくん

小説とアニメ版との名前の違いはこんなもんかな?

ナイチンゲール機体イラスト美樹本晴彦ギャクシュウノシャアベルトーチカチルドレンより

ナイチンゲール機体イラスト『逆襲のシャア ベルトーチカチルドレン』より美樹本晴彦

←ナイチンゲールのガンプラはこのタイプ
アムロ「人が、人を粛正できると思うなっ!」

シャア「シャア・アズナブルが粛正しようというのだ!アムロ!」

アムロ「エゴだよ!それはっ」

シャアはグラーブ・ガスだけを救出すると、壊れたサイコ・ドーガをフィフス・ルナの地表に残し、去って行きました。

サザビー プラモデル画像

サザビー

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小説『逆襲のシャア』あらすじ/隕石のあとさき

ホンコンのスペース・シャトル乗客センターにはミライ・ヤシマが息子のハサウェイ・ノアと娘のチェーミン・ノアを連れて来ています。

夫ブライト・ノアのいるロンデニオンに3人で向かうスペース・シャトルの席に、アデナウアー・パラヤが「政府特権」で割り込んできたのです!

しかし、ターミナルのロビーではクェス・パラヤと後妻がモメて、結局はアデナウアーとクェスの2人だけ割り込み、もう一人、スペース・シャトルに乗れることになりました。

ミライは「あなたは男の子。宇宙を体験するには、遅いくらい」と、ハサウェイを選びました。

ガンダムくん
ガンダムくん

アデナウアーが「一人、乗せてやれ」って言うんだけど、ふざけたオッサンだよな!割り込んどいて!腹立つ!

シャア専用ズゴック
シャア専用ズゴック

クェスはここ、ターミナルのロビーでハデにキャシーの手にかみつくんだ!

なかなかのイカレッぷりを発揮してきた!シビレルぜ!

ハサウェイがシャトル「天鹿(テンルウ)」に乗り込むと、案の定アデナウアー親子の座る列の通路側でした。

*   *   *

ラー・カイラムの艦隊はモビル・スーツを収容しつつ、地球に降下するフィフス・ルナを追っています。

アムロ「艦長…フィフス・ルナの落下勧告って言うのは出ているのか?]

ブライト・ノア「情報を知っている連中は、誰にも知らせずに、真っ先に逃げている」

アムロ「だからシャアにやられる訳か」

サイド2からもフィフス・ルナにレーザー攻撃を加えますが、逆に、レーザー砲の砲門にネオ・ジオン軍の特攻を受け、「ネオ・ジオン‼万歳!」と叫ぶ兵士もろとも爆発してしまいます。

*   *   *

スペースシャトルが発進すると、クェスが「火の玉よ!右へ寄って!」と叫びます。

スペースシャトルは、流星をばらまきながら赤い火の玉と化したフィフス・ルナとすれ違い、その衝撃でクェスの体が宙を舞い、それをハサウェイが捕まえます。

自席で低く下げた頭を両手で抱え、「神様…」と口走るアデナウアーの背中に、クェスは唾を吐きかけるのでした。

*   *   *

フィフス・ルナはそのままラサへ落下し、連邦政府ビルは一瞬にして消失するのでした。

*   *   *

ネオ・ジオン艦隊の巡洋艦ムサカの横にシャアの立体映像が浮かび、全軍に呼びかけます。

シャアアズナブル

シャア・アズナブル

隕石落としをねぎらい、ラー・カイラムへの牽制とスウィート・ウォーターへの無事帰還。

若いグラーブ・ガスはシャアに対して、サイコ・ドーガをむざむざロンド・ベルに与えたと非難し、メスタ・メスアにビンタを喰らいます。

しかし、メスタ自身も同じことを考えているのでした。

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小説『逆襲のシャア』あらすじ/ともに宇宙に

ネオ・ジオン軍の女性パイロット、レズン・シュナイダーは、ラー・カイラムに対する陽動作戦のため「下駄」と呼ばれるシャクルズを利用してロンド・ベルのモビルスーツ部隊と交戦しています。

シャア専用ズゴック
シャア専用ズゴック

「逆シャア」では月からアムロがチェーンも乗せて来るんだ!

ガンダムくん
ガンダムくん

それで、戦闘空域まで来るとレズンが退却して、なんのこっちゃ、なんだよな

これを手ごわいと感じたアムロはすかさずレズン小隊の前に流れ込みましたが、ここで民間機、ハサウェイたちの乗ったスペースシャトル「天鹿」がこの空域に紛れ込んでいることに気づきます。

「天鹿」は信号弾を打ち上げ、これを見たレズンたちは一斉に退却していきました。

そのころ、シャアを乗せたランチは誰にも気づかれることなくロンデニオンに向かっているのでした。

*   *   *

「天鹿」の乗客たちはラー・カイラムに乗り換え、ハサウェイは父ブライトとの対面を果たします。

アデナウアーは特命を受けた命令書を艦長のブライトに示しますが、ブライトはハサウェイがクェスを紹介してくれなかったことにムッとしているのでした。

*   *   *

ララァ・スンの夢にうなされるアムロ。

アムロ「シャアと俺を一緒くたに取り込めると思うなっ」

ララァ「永遠に意識が生き続けていたら拷問よ。だから、その苦しみから逃れるために、私はあなたたちを見たいだけなのに」

アムロ「シャアは否定しろよ!」

ララァ「でも、彼は純粋よ」

悪夢からさめたアムロは、ν(ニュー)ガンダムの到着を知ります。

月のアナハイム・エレクトロニクス社から、ベース・ジャバーを利用してベルトーチカ・イルマが乗ってきたのです。

ガンダムくん
ガンダムくん

映画「逆シャア」ではアムロが月のアナハイム・エレクトロニクスに取りに行くんだよな

ベース・ジャバーからはアナハイム・エレクトロニクスの技士、オクトーバー・サラン他3人が降りてきました。

アムロがラー・カイラムのチーフ・メカニック、アストナージに最終整備を命じます。

前部デッキにサイコ・ドーガがあることを知ったオクトーバーは、サイコミュの性能調査に協力してくれることになりました。

サイコ・ドーガを見にアムロ、オクトーバー、アストナージ、それにベルトーチカらが全部デッキへ移動すると、そこにいたのがアデナウアーとクェス親子、ハサウェイを案内しているブライト・ノアでした。

クェスは初めてアムロ・レイに会い、同時にベルトーチカに何かを感じたのでした。

ガンダムくん
ガンダムくん

このくだりは小説の方がいいな。

シャア専用ズゴック
シャア専用ズゴック

『逆シャア』ではクェスがチェーンに「あなたこの艦から降りなさいな!」って命令するんだよな。

それをハサウェイが助けるんだ

モビルスーツ・ジェガンのCDでゲームをさせてもらっていたハサウェイは

 

「オレは3機撃墜したぜ!」とクェスに自慢します。
「なら私と同じじゃない?」と返したクェスは「少年は、気楽だ」と思っていました。

*   *   *

ロンデニオンに着いたグラーブ・ガスは、シャアが隠密に入国した理由を、ロンド・ベル部隊を起こさないうちに連邦政府のトップを叩こうとしはていると知り、ようやく自分の任務を納得するのでした。

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小説『逆襲のシャア』あらすじ/少年と少女

ラー・カイラムからサイド1の風景を眺めるハサウェイとクェス。

クェス「こんなの作れれば、人類が革新できるって信じられる!」

ハサウェイ「ザビ家のジオン公国が地球に独立宣言をしたくなった気分って、わかるな……でも、地球を寒冷化していいと思っているの?」

クェス「いいか悪いかは、わかんないよ」

クェスはもう一度アムロ・レイに会いたいと考えてモビルスーツ・デッキに行ってみました。

そこにはアムロはおらず、ベルトーチカ・イルマがいました。

「民間人の来るところじゃないでしょ!」と怒るイルマに、クェスはやさしく

「あなた…妊娠しているね」と言います。

「え?まさか…戦争中よ?」というベルトーチカに、クェスは

「アムロの子ども?」と聞きます。

クェスは自分の中で、アムロに対する興味が急速に消えていくのを感じていました。

一方、アムロとブライトも

ブライト「シャアは本気で地球を冷却化するつもりはないんじゃないか?
もう一つくらい隕石を落とさなければ無理だが、すべての ”石っころ” は地球連邦軍が管理してるんだ。
スウィート・ウォーターをネオ・ジオンの領土に承認させて、戦争を終わらせるつもりじゃないか?」

アムロ「そのためにアデナウアー・パラヤが宇宙に上がって来たのか?
シャアがあんな艦隊を建造した意味がなくなるぜ?」

アデナウアーとクェス親子はリムジンに乗ってラー・カイラムから下船していきました。
ロンデ二オンの会計監査局のカムラン・ブルームが出迎えに来ています。

ベルトーチカは去って行くクェスの後姿に「あの子は不幸なんだ」と感じていました。

またしても悪夢にうなされたアムロは、ベルトーチカと会話をする中で、シャアの純粋さについて考えていました。

そして、シャアの本当の目的は「互角のモビルスーツで戦って、アムロに勝ちたい」ということであり、地球寒冷化はついでのものであることに気づいていくのです。

その隣でベルトーチカは「父親になる男が…」という言葉を押さえつけていました。

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小説『逆襲のシャア』あらすじ/大人たち

ロンデニオンのホテルの一室で、地球連邦政府の高官とネオ・ジオンの代表者、それにシャア・アズナブル本人は交渉のテーブルについています。

地球連邦政府の持参した調印書は小惑星アクシズを譲渡するというもの。

ネオ・ジオンの兵士が金塊のビッシリ詰まったアタッシェケースを政府高官一人一人の前に置きました。

ネオ・ジオンの高官ホルスト・ハーネルは、スウィート・ウォーターにネオ・ジオン政庁を認可し、コロニー開発の鉱物資源をアクシズに求めていると言います。

ホルストが「アクシズをスウィート・ウォーターに移動させた後、艦隊の武装解除ではどうか?」と提案すると、アデナウアーは「アクシズは核を利用したエンジンで簡単に移動させられる」と得意げに説明します。

さらに多くの金塊が「アクシズの買取料金」として会計局のカムラン・ブルームの元に運び込まれてきます。

*   *   *

クエスがロンド・ベル部隊の宿舎にいるハサウェイに「会おう」電話をかけてきました。

ベルトーチカが気付いて「アムロが連れて行ってくれるかも」と教えてくれます。

アムロはOKしてくれた上に、ハサウェイに「ハロ」をくれました。

アムロはハサウェイと車に乗り、ドレイクホテルでクェスを拾った後、湖一周のドライブに連れて行きました。

湖上を飛ぶ白鳥にアムロがララァを思い出していると、そこへ、馬に乗ったシャアがやって来ました!

アムロ「なんでここにいる?」

シャア「お前と違って私はパイロットだけをやっているわけには、いかんのだ!」

そして二人の言い争いと殴り合い。

アムロが取り出した拳銃を、クェスが払いのけ、その落ちた拳銃をシャアが蹴飛ばし、クェスが拾います!

シャアは「来るかっ?少女?」と聞き、クエスの手首をつかんで走り始めます。

グラーブ・ガスのハイザックが、二人を掬い上げ、連れ去るのでした。

そしてシャアは、クェスを宇宙へと連れ出します。

*   *   *

ブライト艦長は訪ねて来たカムラン・ブルームから地球連邦政府とシャアの和平交渉について聞いています。

ブライトはアデナウアーに「あなたたちはシャアの本性がわかっていない!」と言いますが、久しぶりの交渉を上手くまとめたと思い込んでいるアデナウアーは聞く耳を持ちません。

アデナウアーから「貴官らが地球の危機と判断したらいつでも行動してよい」との約束をようやく取り付けるブライト。

次は、クェスがシャアに連れて行かれた、というニュースにうんざりするのでした。

そしてベルトーチカは、医師の診断の結果、妊娠がわかったのですが、クェスをシャアに攫われたハサウェイの怒りをなだめるすべを持ちません。

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小説『逆襲のシャア』あらすじ/好奇心から

月を背景にした「暗礁空域」とよばれるところで、ハイザックに二人で乗っているグラーブとクェス。

シャアの指示でクェスに操縦させているのです。

初めて本物のモビルスーツを操縦するクェスは難なくとんぼ返りを決めて見せます。

「才能があるようだな」と呟くシャア。

シャアの総裁室に案内されたクェスはミルクのストローをくわえて宙に浮いています。

シャア「なんで、わたしに興味を持った?クェス・エア」

クェス「地球の重力に魂を引っぱられる人って言ったでしょ、あれ、あたしには実感なんだな」

そして、アムロとハサウェイのことを「友だちにもなっていないわ」と言い切るクェスでした。

*   *   *

ハサウェイは、ロンド・ベル宿舎近くのジャンク屋で、小型モビルスーツを 50回ローンで買っていました。

「クェスを取り戻す」ための努力でしたが、そのころクェスはスウィート・ウォーターでアルパ・アジールの操縦訓練をしていました。

ほんの数回の訓練で自在にファンネルを操るクェスを、メスタ・メスアは「クェスはニュータイプと断定できます」と報告します。

的を演じたグラーブに「君みたいなの初めて見たよ!」と褒められ、クェスは、思わずグラーブに抱き着いていました。

ガンダムくん
ガンダムくん

小説では、アルパの機体は足がなくてスカートだけ。

ジオングみたいなタイプを想像するな。

 

 

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小説『逆襲のシャア』あらすじ/わだかまるもの

スウィート・ウォーターのリニアカーに乗るシャアに花束が回ってきました。

花の贈り主は「ジーク・ジオン!」とコールし、他の乗客も声を合わせ、歌を歌います。

庶民からの人気取りは功を奏しています。

グラーブの運転で瀟洒な住宅に帰って来たシャアは、クェスの手の甲にキスを与え、「今夜はよく休め」と言うのでした。

玄関の灯りがついて、内側からキーを開けても、外に出て出迎えることはしない。

メスタ・メスアはそんな心配りのできる女でした。

メスタは、シャワーを終えたシャアに、リビングルームのバーで酒の用意をします。

「アクシズを地球に落とせは核の冬が来る。かつてどんな独裁者もやったことがない悪行です」とシャアに話しかけます。

メスタ・メスアの両親は、ザビ家派の嫌疑をかけられて、辺境のコロニーに追いやられ、そこの仕事で父を亡くしたメスタは、いつか地球連邦政府に一矢報いたいと思うようになっていました。

そして、サイコ・ドーガをアムロに与えたことを非難し、シャアがアムロを許せないのはなぜかと問いかけるのです。

ララァのことを思い出したシャアは「わたしとアムロ、似すぎているのだ」と椅子から立ち上がりました。

メスタは「ララァのせいでアムロと戦争をやるのでしょう?」と聞きたいのです。

でも、女の意地で「ララァ」の名前を口にできないメスタは「クェス、いいんですね」と聞きます。

シャアは「あまり、いじり回すなよ」とだけい言い部屋を出て行きました。

自分がクェスに嫉妬しているのかと思ったメスタは自分が嫌になって、手にしたグラスを放り投げました。

ガンダムくん
ガンダムくん

『逆シャア』でナナイがグラスを投げるの、ただのイラっとなのかな?と思ってたけど、意外と深かったな。

シャア専用ズゴック
シャア専用ズゴック

この二人の生活のシーンがあるから、あとのセリフが効いてくるんだよな!小説オモロ!

シャアは出撃前の最後の訓示を与えます。

そして、ダミー艦隊をルナツーに降伏すると見せかけておき、本物の艦艇はアクシズを落とすつもりなのです。

アデナウアー・パラヤは自らの手柄を誇り、ブライト・ノアはシャアの投降は見せかけであると確信していました。

小説『逆襲のシャア』あらすじ/騙し討ちから

アデナウアー・パラヤはネオ・ジオンの艦隊がダミーであったことを知り、攻撃を受け始めると「条約違反じゃないか!」と口走ります。

観ている前でルナツーは炎に包まれます。

そこへグラーブのサイコ・ドーガとクェスのアルパ・アジールが発進します。

クェスは戦場で、サイコミュを通して巨大な「思惟のうねり」を感知すると、さらに「シャープな色のついた思惟」に不愉快な気持ちになります。

クエスは巨大なアルパを駆ってそこへ向かうと、それは父アデナウアーの乗るクラップでした!

当然クラップからは防衛のための対空砲火が発射されますが、それがクェスの感情を飽和させ、クェスはアルパのスカートのファンネル8基をクラップに撃ち込みます!

アデナウアーのいたブリッジは瞬時に焼失しましたが、クェスはその瞬間、嫌悪感に悲鳴を上げました!

ルナツーの戦況をはすべてシャアの思惑通りに進んでいます。

 

 

 

 

ハサウェイは泣きまねをして父から離れ、ジャンク屋で買ったモビルスーツでラー・カイラムの船底に潜り込みます。

アムロはルナツーへ向かったと見せかけたシャアの艦隊がダミーであることを見抜き、敵がすでにアクシズについている可能性があると考えていました。

メスタ・メスアはルナツーから持ち出せる限りの核兵器を四番艦に収容し、また、搭載できる限りのモビルスーツをムサカに乗せて、アクシズの支援に向かっています。

そのムサカにいきなり乗り込んできたのが私服のクェス。
「遊び場じゃないんだぞ!こんな格好をして‼」とクエスの頬を打ったメスタですが、クェスの方も反撃しています。

クェスは「ぶったね!あんたなんか知るもんか!」とブリッジを飛び出していきました。

シャア専用ズゴック
シャア専用ズゴック

イカれてるぜ~クェス!
しかしシャアのロリコン趣味も困ったもんだな!

クェスはシャアのところに行くつもりなのです。

何を考えているのか、自分で下着一枚の裸で、モビルスーツデッキの中央を流れています!

グラーブはクェスを捕まえて自分のサイコ・ドーガに二人乗りさせます。

そして、メスタの命令により、アルパのコックピットへ、クェスを送り込みます。

*   *   *

ラー・カイラムでは、出撃するケーラ・スゥを、アストナージが心配しています。

大破したクラップの士官がアストナージらがやられたことを報告に来ました。

ケーラはモビルスーツに乗り込もうとしてハサウェイに気づき、同時に気づいたアムロがハサウェイを引き取りました。

小説『逆襲のシャア』あらすじ/天に火を噴くもの

アクシズの核パルスエンジンの様子を監督していたシャアでしたが、ついにロンド・ベルの攻撃をナイチンゲールで迎え撃ち、そこに核ミサイルが混じっていたことに驚くのでした。

一方、ハサウェイはブライトに張り倒されていました。

アムロが「男の子はこのくらいの方がいい」ととりなしますが、ハサウェイの方は「クエスを取り戻すんです!」と決意を見せます。

クェスはもう、シャアの道具なんだ、とハサウェイを説得するアムロに、ベルトーチカはまだ懐妊のことを告げていません。

ついにアクシズの核パルスエンジンに点火され、アクシズは地球に向けて降下を始めました。

いよいよモビルスーツ戦が激しくなってきます。

アムロはハサウェイをベルトーチカに託し、νガンダムのコックピットに移ります。

そして、ラー・カイラムの核ミサイルを含む第4波をみごとに撃ち落としたグラーブの腕に驚嘆するのでした。

一方クェスはシャアのナイチンゲールに接近し、アルパのコックピットから裸のままナイチンゲールへ向かって飛び出します。そして

「大佐!メスタがあたしをぶったよ」

ガンダムくん
ガンダムくん

誰かこの子連れて帰ってくれないかな?

せめて洋服くらい着せてくれよ……

『逆シャア』ではさすがに服を着てるからホッとするぜ!

ラー・カイラムの近くにギラ・ドーガが1機攻めてきました。レズン・シュナイダーです。

ベルトーチカが、直接機銃座ででズンのミサイルを阻止します。

その時、ベルトーチカの耳に「マァーマ!」という声が届きます!

反射的に機銃を右に振りこみ、そこにいたレズン・シュナイダーを撃ち落とします。

ベルトーチカには、それがおなかの赤ちゃんが命を救ってくれた声に思われるのでした。

シャア専用ズゴック
シャア専用ズゴック

チェーンも「何か」を感じてレズンを撃ち落とすんだよな。

何かと思ってたけど、原作ではこういうことだったのか!

シャアの膝の上のクェスは「人がいっぱいあたしの中に入って来るわ…怖い」と怯えます。

ハサウェイは自習室で、クェスの体臭を感じた気がしていました。

*   *   *

グラーブのサイコ・ドーガはケーラ・スゥのリ・ガズィを捕らえました。

勇敢にもアクシズを阻止しようとしていたケーラはグラーブのマニピュレーターに握りつぶされていしまいます。

アムロはケーラの遺体を回収してラー・カイラムへ撤収するのでした。

小説『逆襲のシャア』あらすじ/仰ぎ見る刻

ケーラの変わり果てた姿に取りついて泣くアストナージを見て、アムロは

「こんなことをさせたシャアを仕留めなければ、ぼくは死ねないな」と呟きます。

ベルトーチカは「やめて、そんな言い方!赤ちゃんにかわいそうよ!!」とアムロにしがみつきます。

アムロは「そうか…ほくの子ども…そうか!」と呟くのでした。

ガンダムくん
ガンダムくん

『逆シャア』ではチェーンが辛そうな顔をしていたな

ラー・カイラムではブリーフィングルームに大勢が集まり、作戦について話し合います。

1.アクシズのテールノズルをνガンダムが狙撃

2.アクシズを核ミサイル攻撃

3,アクシズに侵入して内部から爆破する の三段構えの攻撃をすることになりました。

危険な任務に、ブライトが「すまんが、みんなの命をくれ」と敬礼し、全員もそれに答えます。

*   *   *

アクシズでは、落下地点をメキシコシティにするための調整が続いていました。

ラー・カイラムがいったん後退したチャンスにモビルスーツの補給と整備も行われます。

メスタはシャアのそばへ行き、「グラーブはクェスを大佐に取られるのを恐れて過剰に反応しています。クエスと一緒にしてロンド・ベル艦隊の前に出します。その方がグラーブは能力を発揮します」と提案するのでした。

グラーブは誰からも無視されたような気持を味わっていましたが、クェスが近くに来たので「大佐と一緒じゃなかったのか」と話しかけました。

しかしそこからまたも口論になり、グラーブは「大佐はララァって子をアムロに取られたからこの戦争を始めたロリコンなんだ!」と口走ってしまいます。

クェスは「だから若い男は嫌いなんだ」とその場から去って行きます。

*   *   *

ベルトーチカはガンダムのコックピット前にお弁当を持って現れました。

アムロはベルトーチカにお礼を言い、

「両親に見放された僕が、一人前の子どもの親になれるなんて思いもしなかった。僕は幸せな男だ。いい子を生んでくれ。」

「…シャアの僕への挑戦は受けないわけにはいかないのさ。そうしないと、ぼくは一生、父親になれないし、シャアを乗り越えることにもならない」

そう言ってキスをするのでした。

ハサウェイは父ブライトの元へ呼ばれ、絶え間なく支持をする父の背中を見ながら、遺言状を書きます。

ミライとチェーミンはホンコンを脱出しています。
彼女たちの見上げる空には、不気味な隕石の影が見えてきました。

小説『逆襲のシャア』あらすじ/律動

メスタはグラーブを呼び出し「大佐を守って差し上げろ」と命令します。
グラーブは、「それを言うために出撃前の自分を呼んだのでありますか?」と言い返し、あげく「あんたが大佐をくわえこんでおくことだ」と言葉を投げつけます。

クェスはシャアのところへ行き「大佐!わたし、ララァの身代わりなんですか?」と聞きます。
その場の大勢の目が一斉に集まります。
シャアは「ララァは、忘れる」と約束します。

シャアはグラーブに「わたしがクェスに手を出すと、どうして考えるのだ?」と聞きます。
「まだ子どもじゃないか。仲良くやれ。クェスを守ってやれば、クェスはお前に魅かれる」とおしえてやり、」さらにこんなことまで言うのでした。
「メスタは、あれで、ベッドの上では、わたしには優しいのだよ?」

ガンダムくん
ガンダムくん

シャアが大人だっ!

アルパ・アジールに乗ったクェスは、ラー・カイラムのミサイル群を一掃して見せます!

ν(ニュー)ガンダムのアムロは敏感にクェスの存在を感じ取って向かって行き、そのアムロの動きを察知したグラーブはアルパを守るように前進してきました。

*   *   *

レウルーラのブリッジにシャアが戻ると、メスタが一人でいました。

シャアは「サイコミュの性能は私がアムロにくれてやった」とハッキリ言います。

メスタはその言葉を聞いて、シャアは地球を寒冷化する贖罪のため、アムロに討たれるつもりなのだと直感します。

シャアは、自分の理想は人類すべてを一挙にニュータイプにすること、またアムロの件は、男の意地で、互角の相手と戦いたいのだと説明しますが、メスタの涙は止まりません。

*   *   *

アムロは、アクシズのテール・ノズルを攻撃するための燃料チューブが、ラー・カイラムから伸びてくるのを待っています。

しかしその場にはグラーブ・ガスのサイコ・ドーガがいて、攻撃してくる上に、さらにクェスがやってきて「そんなんじゃ、大佐がやられちゃう!」とファンネルを飛ばしてきます!

ラー・カイラムからのチューブを彼らに切られ、アムロもカッとなってきました。

その時、ハサウェイはクェスの存在を近くに感じたのです。
ハサウェイは夢中でカタパルトデッキへ行き、そこにあったジェガンに乗り込み、隣のジェガンのビーム・ライフルをつかんでアクシズへ向かいます!

ベルトーチカもまた「おなかの赤ちゃんが行けって言っているの!」といい、壊れかけのリ・ガズィに乗って、止めるアストナージを振り切ってアクシズを目指すのでした。

クェスのすばやい攻撃に、アムロはフィン・ファンネルを相互干渉させ、ガンダムの機体をピラミッド状のバリヤーで包むように守ります!

クェスはなぜガンダムが無事なのかわからず、ファンネルでしつこく攻撃してきます。

すると、どこからともなく

「いたな!そんなとこに……!」という声が意識の中に響きます。

クェスが戸惑う隙にアムロはアクシズを攻撃しますが、それはネオ・ジオンの艦艇ムサックが盾になって阻まれてしまいます。

ガンダムくん
ガンダムくん

これが、ベルトーチカの赤ちゃんの声なんだな?

小説『逆襲のシャア』あらすじ/母と子

クェスは「アムロ!いじめないでよ!」と言いながら、またしても燃料チューブを切ってしまいます。

ブライトは核ミサイルを含む10数本のミサイルをあくしずに撃ち込みますが、これはシャアに阻止されてしまうのです!

ブライトはラー・カイラムをアクシズに着けて、アクシズ内部からの爆破に向かいます。

*   *   *

グラーブ・ガスが感じた気配は、ベルトーチカのものでした。
壊れかけたリ・カズィに、ビーム・ライフルを撃つと、「ダメダヨーォッ」っという声と胎児のイメージがグラーブの脳内に拡がります。

グラーブの撃ったビームは拡散し、胎児のイメージとともに大きな光になって行きます。
その光を、シャアも、メスタも、レウルーラのライル艦長も、感じ取っていたのです。

グラーブの視覚からそのイメージが消えた時、ベルトーチカのバズーカ・ランチャーがグラーブに命中したのでした……

シャア専用ズゴック
シャア専用ズゴック

ママを守ったな。ベルトーチカの子よ!

動転したクェスのもとへやって来たのはハサウェイでした。

クェスは「大佐、助けてっ!」とシャアを求め、その想いはアムロを攻撃しようとしていたシャアに届きます。

シャアは次に「パァーパ」という声が聞こえた気がして、不思議に思います。

アムロのガンダムは、オーロラのような光に包まれて、ビームから守られているのです!

アムロはアクシズの核パルス・ノズルを1機止めまた、核を積んだ4番艦を爆破するのに成功します!

小説『逆襲のシャア』あらすじ/宇宙の虹

ブライト・ノアは艦長自ら小型モビルスーツを駆ってアクシズを内部から破壊する工作をしています。

シャアのナイチンゲールと戦っていたアムロも、モビルスーツを降りてアクシズ内部へ。

すかさずシャアもそれを追い、凄まじい戦闘が始まります。

そして再び、モビルスーツに乗り込んだ運命の好敵手、アムロとシャアの戦いは、モビルスーツを使った格闘技のようです。

ついにアムロが優位に立ったと思った瞬間、そこへ現れたのはクェスです。

「駄目ぇー!大佐はあたしんだよ!」と叫びながらガンダムを潰そうとするアルパの巨体!

しかし、次の瞬間、アルパのコックピットにビームが直撃します。

「あ、当たっちゃった」と言ったのは、ハサウェイ・ノアでした。

 

ナイチンゲールからコックピット・カプセルが離脱します。

アムロは「舐めるなと言った!」とそのカプセルを捕まえアクシズの地表に押しつけます。

アクシズは爆発で割れましたが、後ろ半分が地球に落ちる計算です。

しかしアムロはガンダムで押して、アクシズの進路を変えるつもりなのです。

地球からも、月からも、下駄に乗ったモビルスーツ部隊が駆け付けて、隕石を押します。

摩擦熱とオーバーロードで何台ものガンダムが燃えあがり、消えていきます。

するとガンダムの白熱の波動が、次々と周りのモビルスーツを弾き飛ばしていきます。

「余分な命は要らないんだ!俺とシャアだけで」

ガンダムを中心とした白色の光は、サイコ・フレームの共振かもしれないし、ベルトーチカの赤ちゃんの不思議な力かもしれません。

シャアはカプセルの中のオーロラのような光に包まれながら、首にかけたロケットの写真を見ています。

「アルテイシア……」シャアのただ一人の肉親、金髪の妹。

「ベルトーチカ!」というアムロの絶叫もオーロラの光の中、消えていきました。

ベルトーチカはお腹の子は無事であるよう、神に祈るのでした。

小説『逆襲のシャア』あらすじ/まとめ

小説『逆襲のシャア・ベルトーチカ・チルドレン』のあらすじと映画版『逆シャア』との違いについて調べてみました。

登場人物もストーリーも異なっています。

小説版の「アムロの子ども」の後日談も知りたいところですね?

「ベルトーチカ・チルドレン」とタイトルにあるのですから、双子だったら面白いですよね。

兄と妹にして、キャスバルとアルテイシアを投影してみても、ハサウェイとチェーミンに重ねてみても良いではないですか!

また、メスタ・メスアとシャア、ベルトーチカとアムロといったアニメにはない大人の関係が描かれているのも興味深かったです。

ついつい「戦争を辞めれば、このまま幸せになれるのでは?」と何度もツッコミを入れたくなってしまいました。

可愛そうだったのがクェス、そしてグラーブでした。

現実にこんなに幼い子どもたちに戦場を見せなくて済むよう、平和を守っていくことがたいせつですね。

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