映画『ガンダムSEED FREEDOM』の入場者特典として配布された小説『二人の逃避行』。
『ガンダムSEED FREEDOM』を見に行ったのにこれが手に入らない…とお嘆きのあなたに!
感想と共に情報を共有しましょう。
ガンダムSEED FREEDOM特典小説『二人の逃避行』とは
映画『ガンダムSEED FREEDOM』公開第1週に配布された全24ページの小冊子。
(著者:後藤リウ 原作:矢立肇、富野由悠季)
映画館の入場時に配られますが、この時『月光のワルキューレ』『二人の逃避行』の2種類がランダムに配布されていました。
ガンダムSEED FREEDOM『二人の逃避行』あらすじと感想
舞台はオーブ。時代は映画ガンダムSEED FREEDOMの少しだけ前。
カガリがアスランを呼び出しアスランは待ち合わせの店に
アスランは現在オーブ軍からターミナルに出向し、各地で情報収集をしています。
今回はその報告書をカガリに手渡すため、オーブ旧市街の下町にやって来ました。
『ターミナル』が国家間の情報伝達を行う隠密組織で、アスランはメイリンとともに出向しているってパンフレットに書いてあったよ。
躊躇いながら入った店は、なんともんじゃ焼き屋!
オーブの首長ともあろうカガリがなぜこんな店に?
アスランは『もんじゃ焼き』も『モダン焼き』も何のことやらわかりません。
『竜宮の舞い踊り』『ハウメア溶岩焼き』…アスランが謎に包まれている間にカガリが平服で店に入ってきました。
アスランとカガリのデートじゃん!
映画を観た後に読むと『破廉恥』の一言が蘇ってまた笑っちゃうよ
もんじゃ焼き屋で二人が注文したものは
カガリはてきぱきと『もんじゃ焼き』と『モダン焼き』、『竜宮の舞い踊り』を注文します。
飲み物は、アスランはウーロン茶、カガリは『乙姫の初恋ソーダ』です。
カガリはこの店によくキサカに連れて来てもらったと説明します。
『乙姫の初恋ソーダ』は上に傘の乗ったピンク色のドリンクだって。
ギギ・アンダルシアがそんなの飲んでなかったっけ(笑)
報告書はユーラシアとファウンデーションに関するもの
アスランはカガリに報告書の記録ディスクを手渡し、要点だけを報告します
- ミケールの本拠地はユーラシアとファウンデーションの軍事緩衝地帯
- ファウンデーションは共同作戦を提案してきたが、ユーラシアの逆鱗に触れたくないためコンパスへの加入は現段階では認められない。
- タイミングが良すぎて、ミケールを餌に誰かを釣り上げようとしているような怪しさがある
カガリは深刻な顔で聞いていましたが、今日は息抜きに来た、と気分を切り替えて見せます。
何かあったら自分がカガリをガードしなければ!と考えるアスラン。さすがだね!
初めて食べるもんじゃ焼きの異様な見た目に戸惑うアスラン。
「食べてみろって。お前、キャベツ好きだろ?」っていうカガリのしゃべり方も全然変わらなくてイイネ!
ラクスの料理について
アスランがラクスの料理について、ラクスから聞いた話を伝えます
「ラクスは料理上手だよな。ていうか、料理が好きすぎて、つい作りすぎちゃうんだってさ」
「わーって作って、気づくとテーブルいっぱいに料理が並んでるんだってさ。キラと二人で食べれなくて、職員とか隊員渡河とかに差し入れしたり。好評らしいけど。」
アスラン『二人の逃避行』より
『ガンダムSEEDフリーダム』でも半端ない量作ってたもんな。
ハンバーグ4個、コロッケ10個、エビフライ10本、サラダ、うどん…
何人分だよ!
翌日のお花見弁当もすごかったな!
重箱一段まるまるサンドイッチという炭水化物責めだけど…
このあと「無人島で食べた携行食はまずかった」「あのカニを食った方がマシだったかも」と和やかな会話が続きます。
二人の出会いの時だな!!
爆発音からローマの休日へ
その時店内に爆発音が響き渡ります!
すると店員も、店内のすべての客たちも、カガリをかばい、銃を取り出し、ガードを固めたのです。
爆発音は近くの交差点での事故だったようですが、カガリは「今日は完全プライベートって言っただろう!」とテーブルを叩いてキレます。
怒って店を出ようとするカガリと追いかける護衛たち。
アスランは護衛の手首を手刀で払い、カガリの腰を抱えるようにして、その場から逃げ出します!
カガリが息抜きをしたいというなら、そのささやかな望みを、自分だけは何とかして叶えてやりたいと思った。
アスラン・ザラ『二人の逃避行』
いいぞアスラン!ローマの休日だ!
アスランは脇道へ逃げ、行き止まりの路地ではカガリを抱き上げたまま壁を駆け上がって塀を乗り越え、ついに追手をまくという快挙を成し遂げます。
コーディネイターって身体能力高いから…しかしこれじゃスパイダーマンだぜ!
ついに海が見えるひらけた場所に出ると、カガリは喜んで海へと走り始めました。
さて…どうする?
ようやく二人きりに馴れた午後のひと時。アスランは「さて…どうする?」とカガリに聞きます。
苦労して完全オフを手に入れたんだからな!
カガリのやりたいことを大切にしようって思うよな。
破廉恥なこと考えてるんじゃないだろうな!アスラン!
するとカガリはなんと「なんか満足した!だからもういいや」。
引き続き調査を頼む、と言い捨てて護衛が回してきた車に乗り込み、立ち去ってしまうのです・・・
マジか
何?このあっけない幕切れ?
まあ、国家元首が何時間も行方不明にはなれないかあ…
いや、だから今日は完全オフって…一日くらいいいだろ?
カガリがあれで『満足した』というなら、まあいいのだろう。
少し納得がいかないが…アスラン・ザラ『二人の逃避行』
アスランとカガリが幸せな日々を送れるよう、戦いの終結を望むよ!
ガンダムSEED FREEDOM『二人の逃避行』あらすじと感想・まとめ
表紙のイラストにあるようにカガリの表情はとても明るく楽しそうで、アスランは落ち着きと安らぎを感じられる表情をしています。
アスランがカガリを何よりも大切にしていること。
カガリが多忙な中でも時間を作って会いたい人はアスランであること。
お互いを思う気持ちを確認できたので良しとしましょうか。
諜報員としてメッチャ優秀そうなアスランの一面も見えた、貴重な一冊でした。
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