『キングダム』に登場する蔡沢（さいたく）の偉業と言えば、斉の合従軍離脱と秦斉同盟でしょう。
外交の力を振るって秦国に貢献し続けてきた蔡沢の最期は感動のエピソードですね。
蔡沢の偉業の数々に加えて、蔡沢の最期は漫画の何巻かをご紹介していきます。
映画で実写化するなら…高田純次さんに演じて欲しいですね！
蔡沢（さいたく）とはどんな人？史実で裏付け！
燕の出身。出仕を求めて国内だけでなく趙に行きますが追い出され、韓・魏に向かう途中秦の宰相・范雎（はん・しょ）がトラブルに見舞われていると聞きつけ秦に行きます。
盗賊に鍋釜を盗まれている間に、盗み聞きしたらしいよ！
うまいこと秦の宰相・范雎に抱えられた蔡沢は、范雎に引退を勧め、自分が宰相の地位につきます。
しかし、命の危険を感じるとほんの数か月で宰相を辞し、その後昭襄王・孝文王・秦王政の三代に仕えました。
文官は名家の出身かと思っていたけど、野望を抱いた人だったんだね！
蒙驁(もうごう)も諸国を渡り歩いたって書いてあったよね。
広い中国大陸、当時は大変なことだったろうね
蔡沢（さいたく）は呂氏四柱の一人として登場！
紀元前245年。大王・嬴政（えいせい）暗殺未遂事件の後、王宮に現れた呂不韋の陣営の者たち。
蔡沢（さいたく）は呂氏四柱の一人として登場します。
蔡沢『キングダム』10巻p.34
暗殺事件の黒幕が自分であることを冗談にしてしまおうとしている呂不韋に対して
「茶番はもう済みましたかな？」と言う蔡沢（さいたく）。
呂不韋が「はっは、茶番とはなんですか？先生」と返しているところから、敬意をもって遇されていることがわかります。
蔡沢がこの場で嬴政（えいせい）に告げる一言が印象的です。
「早く大きゅうなりなされィ大王。
この蔡沢は強きものにのみお仕えいたしまするぞ」『キングダム』10巻p.35
蔡沢（さいたく）の外交で戦わずして斉を合従軍から離脱させた
合従軍が秦を攻めてくることがわかったとき、昌平君が蔡沢（さいたく）を斉の王建王と交渉させようと思いつきます。
『キングダム』25巻p.69
クセが凄い王建王ですが、蔡沢は「李牧にいくらで買われました？倍の額をお約束しましょう」と持ち掛け、何と斉を合従軍から離脱させるのに成功するのです！
王建王は「李牧より蔡沢の方がつき合いは長いからのォ」と言っていますので、日ごろから各国首脳との信頼を積み上げてきた蔡沢の手腕がうかがい知れます。
蔡沢（さいたく）秦王・嬴政（えいせい）を認める
紀元前238年、加冠の儀の呂不韋との問答で政は「戦争をなくすための天下統一」を語ります。
その言葉はすべての者の胸を打ち、蔡沢センセイも右手で衣の胸元を掴んでいる様子が描かれています。
初めて政と会った時、「強きものにのみお仕えする」と言っていた蔡沢は、事実上この時から政を君主と認めていたと思われます。
『キングダム』40巻p.19
秦斉同盟と蔡沢（さいたく）の死
黒羊戦が終結したころ。蔡沢は咸陽へ趙・李牧と斉・王建王を伴って戻ってきました！
その目的は秦王・嬴政（えいせい）と斉王・王建王との会談でした。
蔡沢が外交官として最大の成果を上げるのがこの秦斉同盟です。（『キングダム』オリジナル）
中華統一を成し遂げる決め手は “法治国家” にあると説く政に、王建王は事実上の降伏を宣言します。戦わずして六国制覇のうち一国が成ったのです！
『キングダム』45巻p.151
『中華統一』の第一歩を踏み出すのを見届けて、蔡沢はその場に座ったままこと切れていました。
※本文とは無関係です
「史記」列伝によれば蔡沢は燕の人で身一つで遊説し秦にたどり着き、当時の絶対権力者丞相范雎（はんしょ）との舌戦によりその席を譲り受けた。
以後昭王、孝文王、荘襄王、嬴政と四代の王に仕え、その間燕にても重職についた稀有な政治家であったという『キングダム』45巻p.153
ちなみに李牧は王建王が無事趙の国内を通行できるよう同行し、このあと政と会談しています。
蔡沢の遺した絆
紀元前236年、鄴（ぎょう）攻めで兵糧に苦しんだ秦を助けたのは斉・王建王でした。
『キングダム』59巻p.64
この口からぶら下がってるのは葉巻じゃなくて蛇ですからね。いつもいつもクセがスゴイ！
お金のためみたいなポーズをしていますが、斉は過去に合従軍の標的になり国土を削られた国なんですよね。
蔡沢は王建王の過去の体験に寄り添って信頼を得て、平和を望む秦王・嬴政との懸け橋になったのだと思います。いい仕事してますね！
『キングダム』蔡沢（さいたく）実写化するならキャストは高田純次さん？
長門 裕之さんがご存命ならお願いしたかったですね…
おじいちゃん役と言うより、アクのある人物として描いて欲しい！
だから高田純次さんはどうでしょう？
Twitterより
蔡沢という人物像にさらに味わいが増す気がしませんか？？
『キングダム』蔡沢（さいたく）の死は何巻？外交の成果とその人生まとめ
蔡沢が大仕事をやり遂げて大往生する場面は『キングダム』45巻です。
呂氏四柱の一人として登場しますが、「強きものにのみお仕えする」の言葉通り、政の中華統一の夢に共感すると、政の側に立ちます。
そして政治家としての大事業である不戦勝を勝ち得るのです。
そんな蔡沢を演じるなら高田純次さん！なんてどうでしょう？
『キングダム』は戦だけでなく歴史、政治、恋愛、友情など、さまざまなドラマを見せてくれます。
今後の展開がますます楽しみですね！
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