『葬送のフリーレン』の古い友人、ドワーフのフォル爺をご紹介します。
フリーレンとフォル爺は昔話をし、フォル爺はシュタルクに稽古をつけてくれます。
フォル爺と過ごした1週間はフリーレンにとっても忘れ難い時間になるでしょう。
それと同時に、フォル爺はいま世界に起こっている変化を、フリーレンに警告しているのかもしれません!
『葬送のフリーレン』フォル爺のプロフィール
名前:フォル爺
身長:100cmくらい?
年齢:400歳以上
出身:北側諸国クラー地方
種族:ドワーフ
特技:ボケたふり
フォル爺は400年近くクラー地方の小さな村を守ってきたドワーフです。
ドワーフの寿命が300年くらい、と考えるとずいぶんな長寿です。
『葬送のフリーレン』とフォル爺の出会いは
勇者ヒンメルとの旅の途中、北側諸国クラー地方で勇者のパーティーはフォル爺に出会いました。
ヒンメルは、フォル爺が命がけでこの村を守っている理由を聞きたがります。
フォル爺は、妻が愛した村を守っているだけだと言うのです。
人間の妻は、遠い昔に他界してしまったけれども、フォル爺は妻の面影を胸に抱いて死者との約束を守り続けているのです。
どうせあの女性の、顔も声も眼差しも伝わらん。
これは儂だけの思い出だ。フォル爺『葬送のフリーレン』4巻p.106
ヒンメルはフォル爺にこう言います。
でもきっとその女性は、
貴方が約束を守ってくれていることを嬉しく思っているはずだ。ヒンメル『葬送のフリーレン』4巻p.106
フォル爺はこの言葉を聞いて、ヒンメルはいい勇者だから、きっと魔王を打ち倒すだろうと言ってくれます。
そしてドワーフは長寿なので「ヒンメルという偉大な勇者の記憶」も自分が未来に連れて行ってやろう、と言います。
するとヒンメルは「僕達の記憶はフリーレンが未来に連れて行ってくれる」と言ったのです。
フリーレンはこの言葉で、ヒンメル達を覚えておこうと考えたのです。
ヒンメルは『僕が編み出したイケメンポーズ集』を見せないと、と冗談めかして言っています。
『葬送のフリーレン』とフォル爺の再会
勇者ヒンメルの死から29年後。
フリーレンはフェルン、シュタルク、ザインとともに『歴戦の老戦士』フォル爺を訪ねました。
ボケたふりをしたフォル爺は、持っていた剣でシュタルクの脛を払い「戦闘での死因の多くは油断だ」と教えてくれます。
シュタルクはこの日から1週間、フォル爺から稽古をつけてもらいます。
フリーレンたちは村人から収穫や荷運びの依頼を受けて過ごします。
村人は「耄碌した爺さんで、普段は会話さえままならない」と言いますが、昔から村を魔物や魔族から守ってくれている、守り神のようなものとされているようです。
1週間、シュタルクの修業の合間はフォル爺と食事をしたり、狩りをしたり、キノコを採ったり、散歩をしたり。フリーレンはフォル爺との会話を楽しみます。
フリーレンは「フォル爺は私がヒンメル達を知る機会をくれた」と感謝を口にします。
「その勇者の顔や声は覚えているか?」とフォル爺に聞かれ、フリーレンは
「私を馬鹿にしないでよ。全部覚えている。
ヒンメルは私が人間を知ろうとしたきっかけだよ。
フォル爺が村を守ろうと思ったきっかけと同じで、
大切なことだ。」フリーレン『葬送のフリーレン』4巻p.109
フォル爺はそれを聞いて、こう言います。
「儂はもう思い出せない。顔も声も眼差しも。
それでも儂は大切な何かのためにこの村を守っている。」フォル爺『葬送のフリーレン』4巻p.109
80年前には覚えていたのに。
顔も声も眼差しも…忘れてしまってもなお、大切な妻との約束を果たし続けているなんて。
長寿は、時に残酷なものかもしれないな。
心の中に抱き続けた妻への思いがあるから、400年もの間、妻の愛した村を守り続けているなんて美しすぎます。
フリーレンは優しく「フォル爺は冗談がうまいね。」と返します。
フリーレンもずいぶん変わったなあ!
フォル爺の言葉の本当の意味は?
フォル爺はフリーレンに旅の目的地を訪ねます。
フリーレンが魔王城と答えると、フォル爺はついに魔王を倒しに行くのか、と言います。
フリーレンは「フォル爺、魔王はもう…」と言いかけますが、残りは言わず、フォル爺の記憶も私が未来に連れて行ってあげるね、と約束をします。
フォル爺は勇者ヒンメルのパーティーが80年前に魔王を倒したことを知らなかった?ボケて忘れた?
フォル爺は勇者ヒンメルのパーティーが80年前に魔王を倒したことを知らなかったのでしょうか?
それともボケて忘れてしまったのでしょうか?
愛する妻の顔も思い出せないんなら、80年前の出来事だって忘れるかもね。
イヤイヤ、妻が亡くなってから300年…350年くらいたってるよね?
それに比べたら80年なんて。
当時は村人たちが大騒ぎしたはずだろ?
80年前には妻の顔も声も眼差しも覚えてたんだぜ?ボケが加速してるんだよ…
フォル爺はボケたふりをして怖いことを言っている!
本当に80年前のことを忘れてるんなら、フリーレンのことを覚えてないだろ?
そういや、フリーレンから「冗談がうまいね」とか「ボケたふり」とか言われてたな。あれ、フリーレンが気を使ってるのかと思ったけど…
80年前の魔王討伐を、山の中で一人暮らしならともかく、村に住んでいるフォル爺が知らないはずはありません。
これは、『魔王城には魔王がいる』と言っているのではないでしょうか?
400年も村を守り続けているフォル爺。
北側諸国にはたくさんの魔物や魔族が跳梁しています。
80年前に一度は魔王を倒しても、魔王はまた力をつけている。
あるいは、生き残った魔族の中から魔王にまつりあげられた者がいる。
日々の暮らしの中で、フォル爺がそう感じ取っているなら、この言葉はフリーレンに対する警告かも知れません。
そしてフリーレン自身も、同じことを感じているからこそ、この場を穏やかに流そうと考えたのかもしれません。
フォル爺との別れ
フリーレン達が村を去る朝、フォル爺は見送りに来ます。
妻の夢を見た。
お前と昔話をしたお陰かもしれんな。フォル爺『葬送のフリーレン』4巻p.114
フォル爺はまだまだ、この村を守り続けるのでしょう。
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