少年漫画『葬送のフリーレン』は、2021年漫画大賞を受賞したファンタジー作品です。
2023年10月にはアニメの放送が予定されており、週刊少年サンデーの連載作品もさらに人気が高まることが予想されます。
この記事では、主人公のエルフ、フリーレンのかつての師匠、大魔法使いフランメについてご紹介していきます。
『大魔法使いフランメの手記』とフリーレンの新たな旅立ち
現代では魔法史に出てくる大昔の英雄として知られる『大魔法使いフランメ』。
千年前、フリーレンに魔法を教えた師匠はフランメでした。
フランメはあまりにも有名になったため、現代ではフランメの著書はほとんどが偽物と言われています。
しかし、本物の手記は中央諸国ブレット地方のフォル盆地にある彼女の自宅で結界に守られて存在していました。
フリーレンは千年前の記憶から、家を飲み込むほどの巨大な樹を探します。
フランメ「こいつが成長すれば千年だろうがこの場所を守り続ける。」
フリーレン「そのころには師匠死んでるでしょ。」
フランメ「でもお前は違う。」
『葬送のフリーレン』1巻p.182
大魔法使いフランメは、フリーレンがいつか、先に逝った人間の戦友と語りたいと望む日が来ることを知っていたのでしょうか?
「お前はいつか大きな過ちを犯し、人を知りたいと考えるようになる。
そん時はここに帰ってこいって言ってんだ。手助けしてやる。」フランメとフリーレン『葬送のフリーレン』1巻P.182
フランメの手記には、天国と呼ばれる場所、魂の眠る地オレオールで死者と対話したと書かれていました。
オレオールは大陸北部のエンデにあり、いまは魔王城がある場所です。
これを読んだフリーレンは、戦士アイゼンに背中を押されるように魔王城への旅に出ます。
『葬送のフリーレン』戦士アイゼンはフリーレンを導く仲間【ネタバレ】
『葬送のフリーレン』大魔法使いフランメは『魔族』という言葉を作った人
大魔法使いフランメは言葉を話す魔物を ”魔族” と名付けた。
『葬送のフリーレン』2巻p.136
”魔族”は魔物同様人間を捕食するだけの存在ですが、人間とそっくりの外見、人間の言葉を操るため、多くの人間が騙され、その悪意の餌食になってきました。
大魔法使いフランメは、魔族に襲われた町に千年後も有効な防護結界を張って守り続けています。
『葬送のフリーレン』大魔法使いフランメとフリーレンとの出会い
千年以上前、魔王の命令によって、エルフの集落が魔族の軍勢に殲滅される事件がありました。
フランメが集落に行ってみると、なんと魔王軍と将軍・玉座のバザルトまでも全滅していたのです。
復讐を遂げたのは、瀕死の重傷を負ったつエルフの少女、フリーレンでした。
フランメはフリーレンの大きな魔力を見て取り「強い魔法使いの気持ちはわからねぇ。」と言いますが、フリーレンは「あなたの方がはるかに強い。」と言います。
フランメが理由を聞くと、フリーレンは「なんとなく。」と言うだけでしたが、フランメは負傷したフリーレンを負ぶって連れて帰り、弟子にします。
フリーレンとフランメは二人とも
- 魔族にすべてを奪われた
- 魔族を根絶やしにしたいほど憎い
- 魔法が好き
という共通点がありました。
フランメはフリーレンに「魔力を制限する方法」と魔法の基本訓練、魔族に復讐するための戦う魔法を教え込みます。
魔族を倒すために、魔族を欺く、そのための魔力制限をフリーレンはその後千年以上続けていくことになります。
『葬送のフリーレン』大魔法使いフランメの助言
フランメとフリーレンが出会って50年。フランメは白髪の老婆になりました。
フランメは長い寿命を持つフリーレンに、自分の魔法を託したことに安堵しています。
いつか魔王を倒し、その名を残すことまで予想していたのです。
さらに、フリーレンに「目立たず生きろ」という助言を与え、そのためフリーレンは圧倒的な魔力を持つ千年以上生きた魔法使いであることを、魔族に隠し通しているのです。
『葬送のフリーレン』大魔法使いフランメの一番好きな魔法
戦いの魔法しか教えなかった、というフランメが一番好きだった魔法は『綺麗な花畑を出す魔法』です。
フランメの両親が教えてくれた魔法で、フランメが魔法を好きになったきっかけでもありました。
フランメはフリーレンに「私の墓の周りは花畑にしてくれ。」と言い残し、フリーレンは「似合わないね」と言いながらも、見渡す限りの花畑でフランメの墓を飾ります。
『葬送のフリーレン』大魔法使いフランメの師はゼーリエ
フランメの師匠はエルフのゼーリエ。
ゼーリエはフランメを「気まぐれに育てた弟子」と言っているよ。
フランメはゼーリエにとって孫弟子にあたるフリーレンを紹介しました。
ゼーリエは野心のないフリーレンを「この子は駄目だ。」と判断しますが、フランメは自分の師匠に言い切ります。
フリーレンは平和な時代の魔法使いだ。
フランメ『葬送のフリーレン』5巻p.114
『葬送のフリーレン』大魔法使いフランメの死
人間の魔法使いであったフランメはすでに亡くなっています。
しかし、どのように亡くなったかの経緯は、いまだ明かされていません。
『葬送のフリーレン』大魔法使いフランメの遺言状
フランメの夢は「誰もが魔法を使える時代」。
フリーレンがゼーリエにフランメの遺言状を届けます。
そこには
- 皇帝が人間界での魔法の研究を認可したこと
- 新設された宮廷魔法使いの教育をゼーリエに引き継いで欲しいこと
が書かれていました。
特別な存在である魔法使いだけが魔法に携わるべきと考えているゼーリエは、怒って遺言状を破り捨てます。
しかし、千年後には人間の魔法使いが台頭してくるだろうとゼーリエはフリーレンに警告するのでした。
『葬送のフリーレン』大魔法使いフランメとフリーレンの出会い、その死・まとめ
フランメは人間の身でありながら多くの偉業を成し遂げ『大魔法使い』という伝説的存在になりました。
師匠はゼーリエ、弟子はフリーレン。
「誰もが魔法を使える時代」を夢見た「お花畑を出す魔法」を愛したフランメですが、遺言を残した師匠ゼーリエには、人間界での魔法教育、という夢をりかいされることはありませんでした。
気風が良く男っぽいフランメのエピソードは、今後まだまだ出て来そうです。
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