少年漫画『葬送のフリーレン』は、2021年漫画大賞を受賞したファンタジー作品です。
2023年10月にはアニメの放送が予定されており、週刊少年サンデーの連載作品もさらに人気が高まることが予想されます。
この記事では、主人公のエルフ、フリーレンのかつての仲間、戦士アイゼンについてご紹介していきます。
なお作品のネタバレを含みますので、ご注意ください
アニメ『葬送のフリーレン』初回2時間は9/29金曜ロードショー
『葬送のフリーレン』戦士アイゼンはこんなキャラ
戦士アイゼンは、魔王を倒した勇者ヒンメル一行のメンバーで、ドワーフ族の戦士です。
武器は斧。
そして怪力の持ち主で、大きな岩を軽々と持ち上げています!
家族がいたらしいのですが、魔物により村のすべてが滅ぼされています。
長命なドワーフのため、ヒンメルとハイターが死んだ後も存命していますが、ヒンメルの葬儀でフリーレンに旅に誘われた時には「もう斧を振れるような年じゃないんだ」と言っています。
この時のフリーレンのびっくりした表情。
ドワーフは人間よりははるかに長生きですが、エルフに比べると、短い寿命のようです。
しかし、なかなか含蓄のあることを言っています。
人生ってのは衰えてからの方が案外長いもんさ。
アイゼン『葬送のフリーレン』1巻p.39
アイゼンは、フリーレンの新たな旅の同行者であるシュタルクの師匠でもあります。
アイゼンの好きな食べ物は葡萄。酸っぱいほどいいと言っています。
『葬送のフリーレン』戦士アイゼンの旅立ち
戦士アイゼンの仲間たちとの旅は、様々な思い出に満ちた10年でした。
出発の日にいきなり処刑されそうになる
一行が魔王討伐に旅立つ日、王様にタメ口きいて処刑されかけたのが、ヒンメルとアイゼンでした(笑)
ハイターの言葉を聞いて天国を信じるようになる
ドワーフは伝統を重んじる種族のため、アイゼンもまた、数千年来の考え方『死んだら無に還る』と信じていました。
勇者一行の旅で、僧侶ハイターから『天国はあるべき』という考え方を聞き、以後天国を信じ、死者に祈りを捧げるようになります。
『葬送のフリーレン』戦士アイゼン、フリーレンをエンデに向かわせる
勇者ヒンメルの死後28年。
フェルンと旅に出て2年だね
アイゼンはフリーレンに旅の目的を与えます。
アイゼンは僧侶ハイターと文通していたので、フリーレンがハイターの晩年に寄り添ったことを知っていました。
そのため「(自分の晩年に立ち会うには)まだ早いぞ」と言いながら、「大魔法使いフランメの手記」を探すのを手伝ってほしい、と依頼します。
僧侶ハイターは生前、大魔法使いフランメについて調べ上げ、
- フォル盆地のどこかに本物の『大魔法使いフランメの手記』があること
- フリーレンは大魔法使いフランメの一番弟子であること
を知り、それを戦士アイゼンに伝えていたのです。
ハイターとアイゼンは、フリーレンがヒンメルを知ろうとしなかったことを後悔しているのを知っていました。
だから『死者と対話した方法』が書かれている『本物の大魔法使いフランメの手記』へと、フリーレンを導いたのです。
フリーレン。
魂の眠る地(オレオール)を探して、ヒンメルと話すんだ。俺を手伝ってくれるんだろう。
アイゼン『葬送のフリーレン』1巻p.186
『本物の大魔法使いフランメの手記』には、魂の眠る地(オレオール)は大陸北部エンデにあると書かれていました。
エンデとは、今は魔王城がある場所です。
こうしてフリーレンは、弟子のフェルンを連れて、魔王城へ旅することになったのです。
フリーレンのために、ヒンメルともう一度話す方法を探させ、「俺を手伝う」という形で旅立たせたのか。
本物の仲間って、こんな壮大な思いやりを与えることができるのか!
フリーレンもアイゼンの好物の葡萄、魔法で酸っぱくしてあげているみたいだね!
アイゼン、嬉しそうに食べてる…
『葬送のフリーレン』戦士アイゼンの名言「その百分の一がお前を変えたんだ。」
エンデへ旅立つフリーレンとフェルンを途中まで見送るアイゼン。
アイゼンは80年前の旅を思い出していました。
アイゼン「弟子を取ったりはしないのか?旅は話し相手がいた方がいい。」
フリーレン「時間の無駄だからね。色々教えてもすぐ死んじゃうでしょ。」
アイゼン「フリーレン、人との関係はそういうものじゃない。」
フリーレン「そういうものだよ。皆との冒険だって私の人生の百分の一にも満たない。」『葬送のフリーレン』2巻p.10
フリーレンのドライな考え方の根拠は、この時間の感覚の違いであり、人間より寿命の長いアイゼンには理解できるものでした。
それでも、旅立つ二人にアイゼンが贈った言葉は。
その百分の一がお前を変えたんだ。
『葬送のフリーレン』2巻p.10
勇者ヒンメルを喪って初めて、フリーレンは「人間を理解したい」と考えたのです。
そのことを知っているのは、仲間のハイターとアイゼン。
だから、アイゼンは気づかせたのです。
フリーレンにとって大切な時間とはなんだったのか、大切な人は誰だったのかを。
『葬送のフリーレン』戦士アイゼンの弟子・シュタルク
アイゼンは、北へ向かう峡谷沿いの村にシュタルクという名の弟子がいるので「ついでに拾ってやれ」とフリーレンに教えます。
アイゼンは自分と同じ境遇のシュタルクを放置できませんでした。
故郷の村が魔族に襲われ全滅した中から、一人だけ生き延びた者。
臆病者と自らを責め、あの時の自分に強さがあれば、と歯噛みする思いを、お互いの中に見つけたんだね
だからあいつには俺のすべてを叩き込んだ。
今のあいつは誰かのために戦えるやつだ。アイゼン『葬送のフリーレン』2巻p.21
シュタルクはフリーレンとフェルンの目の前で最強の戦士として覚醒し、アイゼンの技を受け継いだものとして旅の仲間になります。
『葬送のフリーレン』戦士アイゼンの名言「戦死ってのは最後まで立っていた奴が勝つんだ。」
戦士アイゼンは弟子のシュタルクにこんな言葉を与えました。
「戦死ってのは最後まで立っていた奴が勝つんだ。」
アイゼン『葬送のフリーレン』3巻p.50
その教えはシュタルクの不屈の精神となって、シュタルクを常に奮い立たせています。
『葬送のフリーレン』戦士アイゼンはフリーレンを導く仲間・まとめ
戦士アイゼンはヒンメル、ハイターとともに魔王討伐に出かけたフリーレンの昔の仲間のドワーフです。
フリーレンを理解し、フリーレンを導く役割を果たすのが、この無口なドワーフ・アイゼン。
アイゼンは、弟子のシュタルクの存在をフリーレンに伝え、シュタルクはフリーレンの新しい旅の仲間になります。
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