『キングダム』王騎将軍は実在した？死亡までの名言・名場面

信の憧れの『天下の大将軍』。王騎はまさにその名にふさわしい将軍でした。

王騎は戦場に散ってもなお、信とともに在り続け、いつまでも信の生き方の指針なのです。

王騎は実在したの？

王騎の名場面は？

漫画と史実を合わせて調査していきます。

『キングダム』王騎（おうき）将軍は実在した？史実をひもとく
王騎将軍とは何者？『キングダム』死亡までの名場面から読み解く人柄
アニメ『キングダム』王騎の声優は小山力也さん！
映画『キングダム』王騎の役は大沢たかおさん！
『キングダム』王騎将軍は実在した？死亡までの名言・名場面まとめ

『キングダム』王騎（おうき）将軍は実在した？史実をひもとく

王齮（おうき）は、中国戦国時代末期の秦の将軍。（? – 紀元前244年）
同じ秦の将軍、王齕（おうこつ）との同一人物説がある。
紀元前246年（秦王政元年）、秦王政が即位すると、蒙驁・麃公らと共に将軍に任じられる。
紀元前244年（秦王政3年）、同僚の蒙驁が韓を攻め13城を取るも、同年に死没。
wikipediaより

上記王齕（おうこつ）は “白起とともに長平の戦いで武功を上げた” と書かれています。

漫画『キングダム』では王騎は秦の六大将軍として大いに活躍した、とあります。
六大将軍=白起、王騎、王齕、司馬錯、胡傷、摎として描かれているので、『キングダム』の王騎は王齕（おうこつ）＋王齮（おうき）＋創作のキャラ、と言えそうです。

王騎将軍とは何者？『キングダム』死亡までの名場面から読み解く人柄

では、王騎がどんな人なのか、原作『キングダム』の登場シーンから考察してみましょう。

B.C.245／王騎初登場時は大王の敵でも味方でもない

王騎初登場は『王都奪還篇』。

王騎は第一線から退き、どこの軍にも属さず、しかし自分の兵を率いています。
このとき肆氏（しし）には昌文君を討ったと申し出、結果昌文君の領地が奪われるのを防ぎました。

『キングダム』1巻p.201

初登場の瞬間から度肝を抜かれる濃いキャラです。

ヒアルロン酸入れたの？と聞きたくなるようなプックリ唇。
3束の長いアゴヒゲ。
大仏のような巨大なガタイと眼力。
左耳の軟骨にズラリと並べた4つのピアス。
ガンダムのキャラクターのようなごっついショルダーアーマー。

サザビー

それでいて口を開けばオネエ言葉、笑い声は「ンフフフ」「ココココ」ですからね。
登場した時はカッコいいキャラというよりイロモノキャラ？と思わされました。

B.C.244／馬陽出兵

大王・嬴政（えいせい）の任命により、秦軍総大将として趙の攻撃を受けている馬陽へ。

一度は一線を退いていた王騎将軍が、なぜ再び軍を率いることになったのでしょう？

『キングダム』11巻p.120王騎

その答えは戦場にありました。
馬陽で王騎は婚約者・摎（きょう）を失っていたのです。

摎『キングダム』16巻裏表紙

王騎の婚約者、摎（きょう）は、昭王の隠し子。
王騎の屋敷の召使の子として、身分を隠して育てられました。
摎（きょう）は王騎の武芸を見て育ったために達人となり、王騎と
「お城を百個とったら摎（きょう）を王騎様の妻にしてください」という約束を交わした
のでした。
時は流れ、摎（きょう）は六大将軍の一人にまで出世します！
そして、ついに100個目の城。
まさにここ馬陽の地で趙の軍神・龐煖（ほうけん）に敗れ、散っていったのでした。
そこへ現れた王騎は、龐煖（ほうけん）の顔に矛の一閃を食らわせ、去っていきました。
9年前、B.C.253年のことでした。

王騎はこの地で再び龐煖（ほうけん）と戦います。
龐煖は9年間この日を待ち望み、復讐の鬼と化していました。

しかし、趙軍は李牧が大軍を率いて、秦軍の退路を断ってしまいます。

そんな状況にあっても、王騎の強さは龐煖を圧倒し、龐煖の矛の刃を叩き折ります！
これで決まりかと思いきや、趙軍の『中華十弓』の一人、魏加が放った矢が王騎の背に当たってしまいます。

王騎の一瞬の隙に、龐煖は刃の折れた矛で王騎の胸板を貫きます！