『わたしの若草物語』キャストとあらすじ名セリフ

映画

グレタ・ガーウィグ監督の映画『私の若草物語~ストーリー・オブ・マイ・ライフ~』出演キャストとあらすじ、名セリフをチェックしてみました。

原作はルイザ・メイ・オルコットの『若草物語』。昔読んだな~という方も多いかも。
今から150年以上前、アメリカ南北戦争時代の四姉妹の生活を描いたものですが、現在もかわらない感動を、今を時めく人気俳優の演技で鮮やかに現代に蘇らせてくれます!

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映画『ストーリー・オブ・マイライフ~わたしの若草物語~』出演キャスト

豪華なキャスト陣!彼女たちの演技が150年前のストーリーを現代のリアルに引き寄せています。

四姉妹と共に過ごすようになるティモシー・シャラメはハマり役!最高のローリーを演じました!

役名 画像 俳優
次女ジョセフィン・マー(ジョー) シアーシャ・ローナン
作家志望のジョー。女性が自立することがこの時代にはとても困難だったんですね。
長女マーガレット・マーチ(メグ) エマ・ワトソン
美人の姉にジョーは「女優になれ場」と言いますが、家庭の幸せを望みます。
三女エリザベス・マーチ(ベス) エリザ・スカンレン
おとなしいベスはピアノを弾くのが大好き。家族のためにつくすことが生きがい。
四女エイミー・マーチ(エイミー) フローレンス・ピュー
末っ子は現実を直視し、要領の良さもあるものです。
母親ミセス・マーチ ローラ・ダーン
従軍のため不在の父に代わり子どもたちのしつけや教育をするかたわら、みずからも率先して慈善活動を行います。
隣の屋敷に住む少年
セオドア・ローレンス(ローリー/テディ)
ティモシー・シャラメ
おじいさまとの静かな暮らしはマーチ家との交際で明るく楽しいものに!
四姉妹の父親の姉、マーチ伯母 メリル・ストリープ
姉妹の父はもともとは裕福な一族の出身。お金持ちの伯母さま。
 

 

フレデリック・ベア ルイ・ガレル
NYの下宿でジョーと同宿の教授。ジョーに好意を持つ。

主人公ジョーが出版社に自作の小説を持ち込む場面から始まり、現在と過去を行き来しながらストーリーは進みます。
原作のエピソードを大切に再現していますが、エネルギッシュな登場人物がテンポよく行動するので、まったりしている暇はありません!

舞踏会、社交界、医療環境など時代を感じさせるところはあれど、人々の感情は現代と変わるところはないことを改めて感じさせてくれます。

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映画『ストーリー・オブ・マイライフ~わたしの若草物語~』あらすじ

ジョーはニューヨークの出版社に小説を持ち込み、初めて自分の作品が週刊誌に1本載せてもらえることになりました。
ニューヨークに出て来て下宿屋に暮らし、家庭教師の仕事の傍ら「売れる小説」を書く、という生活に、同宿のフレデリックはジョーのために心配するのでした。

フレデリックは、暖炉の横に立っているジョーのスカートに火が移ったのを見て「燃えているよ」と注意してくれるんだ。
現代の暖房器具の安全さに感謝したくなるね。

四女のエイミーは伯母のパリ滞在に同行し、絵の勉強をしています。
偶然会えたローリーをパーティーに誘いますが、伯母はエイミーが富裕な青年フレッドと結婚し、マーチ一家が安楽に暮らせるようになることを望んでいます。

ローリーは隣の邸宅に祖父と住んでいる、四姉妹の仲良しの青年です。
ローリーの祖父のローレンス氏は四姉妹の母の父と知り合いだったようです。

マサチューセッツ州コンコードに暮らす長女のメグは、友人と仕立て屋に行き、夫の冬のコートの代わりに自分のドレス用のシルク生地を買ってしまいます。愛する双子の子どもたちの面倒を見ながら50ドルもの出費に頭を悩ませています。

ベスは家で一人、ピアノを弾いています。

ジョーは観劇の帰りパブに立ち寄るフレデリックを見つけ、一緒にダンスを楽しみます。

-7年前ー
舞踏会に出かけるメグとジョー。エイミーは鏡を見ながら自分の鼻の形を気にしています。
不器用なジョーはメグの髪をカールしようとして失敗し、一房の髪を焼き切ってしまいます!

ヘアアイロンのなかった時代は大変だったのね!

ダンスを楽しむメグと違って、ドレスに焼け焦げのあるジョーは不機嫌な壁の花です。
別の部屋に逃げ込むと、そこに偶然居合わせたのが、隣の屋敷に住む「ローリー」です。

二人は意気投合し、屋敷の回廊でダンスを楽しみます。

このダンスが今風でカッコいいんだ!

ティモシー・シャラメは『フレンチ・ディスパッチ』のダンスシーンもめっちゃ良かったよね?ダンサーのお母さんの才能を享け継いだ?

サイズの小さいハイヒールで足首を捻挫してしまったメグを、ローリーは自分の家の馬車にジョーと一緒に乗せて家に送ってくれます。
隣に住むローリーが、にぎやかなマーチ家に入ったのは、この時が初めてです。

ローリーと呼んで、と言っているのに彼を「テディ」と呼ぶのはジョーだけ。
セオドアだからテディなのか、テディベアみたいに親しみを持っているのか?

-現在ー

エイミーはパリの夜会で、ローリーのだらしない姿にがっかりします。
同時に、「フレッドの財産が狙いか?」と言われた言葉が、ぐさりと心に刺さります。

ジョーが作品を見せるとフレデリックは「良いと思わない」と批評します。
売れる作品を書いているつもりのジョーはカッとして、ケンカしてしまいます。
そこへ母から「ベスが悪いから帰宅して」と電報が。

-7年前ー

クリスマスの朝、四姉妹は揃ってにぎやかにクリスマスの演劇の相談をしています。
外から帰ってきたお母様は、クリスマスの朝食を貧しいフンメル家にプレゼントしないか?と提案し、娘たちも初めは渋々ながら同意します。

隙間風の入る火の気もない家で震えているおなかをすかせた5人の子どもたちとその母親に、温かい毛布と食事を与え、四姉妹は満足して帰宅します。

するとテーブルにはお隣のローレンス氏(おじいさま)から豪華なクリスマスのごちそうが届けられていたのです!

午後にはご近所の人々を招いて、ジョーが脚本を書いたお芝居を上演します。

エイミーの「ライム事件」はメグからお小遣いをもらう部分だけ出てきます。

原作では学校にライムの塩漬けを持って行った日に、先生に見つかって手を鞭で打たれ、これを機に学校をやめてしまうんだよね

先生の似顔絵を描いて立たされるのは原作では友だちだけど、映画ではエイミー。たぶん「エイミーは画家志望」ということで、鞭打ちの理由を入れ替えているんだろうね。

ジョーは伯母さまの家にコンパニオンとして雇われています。
伯母さまの持論は、「女は結婚するしか生きていく道はない。自立なんてムリ」

ジョーは父親をけなされて「父は正しいことをしている」と反論するけど、伯母さまには「意見は聞いてません(You’re not payed to think)」と一蹴されるんだ。
ジョーがますます自分で稼ぐことにこだわっていく一因は、この伯母さまにあるよね。

 

四姉妹は屋根裏で「ピクウィッククラブ」ごっこをして楽しんでいます。ローリーもクラブのメンバーになり、お返しに湖畔の郵便箱と鍵をプレゼントします。

メグとジョーだけがローリーに招待されてお芝居に行った夜、腹を立てたエイミーはジョーがお父様に見せようと書き溜めておいた小説の原稿を燃やしてしまいます。

翌日、ジョーに謝ろうとしたエイミーは、湖でスケートを楽しむローリーとジョーを追いかけ、薄い氷を踏んで湖に落ちてしまいます。

ジョーはエイミーに対してとった態度を反省して、お母様に「すぐかっとなるし、人を傷つけてしまう」と打ち明けます。

するといつもおだやかで優しいお母様が「私とそっくりね」というのです。
本当は短気だけど40年近く努力して怒りをコントロールできるようになった」と教えてくれるのです。

ー現在ー

眠っていたベスが目をさまし、ジョーは『海辺の町に療養に行こう』と提案します。

ー七年前ー

メグは友人アニーの家に招かれ、滞在することになりました。

馬車で大邸宅に乗りつけてドレスを着て過ごす日々…おとぎ話みたい!

しかし、招待客としてやってきたローリーは「君らしくない」と批判するのでした。
ローリーは傷ついてしまったメグに謝り、「ドレスは嫌いだけど君は素敵だ」と機嫌を直させます。
そしてメグとローリーはいっしょにダンスを楽しみます。

一方、ベスはローレンス家のグランドピアノを弾かせてもらい、自分とおじいさんとを幸せにします。

ー現在ー

パリでエイミーは自分の才能の限界に気づきます。

アトリエに来たローリーは「画家をやめて何になる?」と聞きます。
エイミー「社交界の花になるわ」
ローリー「だからフレッドか…愛があれば問題ない」
エイミー「誰を愛するかは自分で決める」
ローリー「詩人は反論するね」
エイミー「私は詩人じゃなくてただの女よ(I’m not a poet.I’m just a woman.)」

このセリフは四姉妹の末っ子、エイミーにしか吐けないものでしょう。

ー七年前ー

フレッドをマーチ4姉妹に紹介したのは他ならぬローリーでした。
楽しいビーチでの1日を過ごすうち、ローリーの家庭教師、ジョン・ブルックとメグは意気投合します。

子ども時代の終わりを恐れるジョー。

ー現在ー

同じ海辺でベスとジョーは静かな時を過ごしています。
ベスは「私のためにお話を書いて」とジョーに頼みます。

ー七年前ー

母親のマーチ夫人はボランティアとして働いています。
ある日事務所を訪ねてきた男性は、「四人の息子のうち二人は戦死、一人は捕虜、もう一人をっ見舞いに病院に行く」と話します。
マーチ夫人は慰問袋に毛布のほかに自分が首に巻いていたストールまでもそっと加えて男性を送り出すのでした。

そこへワシントンから電報で、マーチ氏の危篤を知らせてきます。
ローレンス氏は、家庭教師のジョン・ブルックを同行させてくれます。
ジョーはお父様のためになるなら、と長い髪を切って売り払い、母に25ドルを渡すのでした。

ー現在ー

庭園でローリーはエイミーの絵のモデルになっています。
「できたわ」と手渡されたデッサンは2枚あり、もう1枚は「はじめてフレッドにあった海辺で」書いた物だと言います。
エイミーがずっと自分を思ってきたことを知ったローリーは「フレッドとは結婚するな」と言います。

ー七年前ー

ワシントンの便りをもたらしてくれるのは、ジョンの手紙でした。
ベスはローレンス氏にプレゼントするスリッパを一生懸命作っていますが、母に言われたフンメル家の世話が気にかかっていて、他の姉妹が行こうとしないので自分一人で見舞いに行きます。

ローレンス氏からお礼にと美しいピアノが贈られます。
お礼を言いにローレンス氏のところに行くベス。
そのときローレンス氏は、ベスがしょう紅熱にかかっていることに気づきます。
フンメル家の子どもたちから移ったのです。

ー現在ー

ベスはジョーの膝に頭を載せて、満足そうにジョーのお話を聞いています。

それはジョーの書いた小説。
四姉妹の日常と事件を描いた『若草物語(Little Women)』です。

「書いてね、私がいなくなっても」と言うベスの覚悟はジョーを動揺させます。

-7年前ー

エイミーはマーチ伯母さまの家で絵を描いています。
伯母様は、いい子にしていたらこの指輪をあげる、と大きな石の指輪を見せます。
そして、エイミーに「家族のために裕福な結婚相手を見つけなさい」と説教するのです。

エンドロールに出てくるけど、撮影用のヴィンテージの宝石はメリル・ストリープの私物なんだって!

ー現在ー
家に戻ったベスの看病に、メグも子どもを家に残して来ています。
そこへやって来たジョン。
「心配しなくていい。ドレスも早く仕立てるといい。」と言ってくれますが、メグは
「もういいの。生地はサリーに売ったわ。」と言います。

ジョン「君を不幸にしたくない」
メグ「不幸になるわけない。ジョン・ブルック、あなたという夫がいるんだもの」
って美しい会話だな……

-7年前ー

しょう紅熱にかかったベスをジョーは夜通し看病し、クリスマスの朝には、ベスの回復を家族全員で喜ぶことができました。

最大のプレゼントはお父様の帰宅。

お父様、お母様、四姉妹、ローレンス家の人々と迎えたクリスマスの朝をジョーは夢に見ています。

ー現在ー

お母様が帰ってきてくれたのに、ベスは逝ってしまいました。
しょう紅熱以来心臓が弱っていたのです。

-7年前ー

メグの結婚式の日。ガーデン・パーティが催され、みんなが幸せな顔をしています。ジョーを除いて。ジョーは家庭の幸せと言うものが信じられないのです。

そして、その日マーチ伯母がヨーロッパ行きのお供に選んだのはジョーではなくエイミーでした。

テディ(ローリー)はジョーに渾身のプロポーズをしますが、ジョーは受け入れることができません。

ああ、もったいない!

『若草物語』が生まれるための代償だったのかも……

ー現在ー

ベスの葬儀の後、屋根裏部屋を片付けお母様と語るジョー。

女には心だけじゃなくて知性も魂もある。
美しさだけじゃなくて野心も才能もある。
世間の人が言うように結婚だけが女の幸せなんて絶対に思わない。
なのにたまらなく寂しいの。

この孤独から逃げるように、湖の郵便箱にテディ(ローリー)へのラブレターを投函するジョーですが、そのころパリではローリーがエイミーにプロポーズをしていました。

ジョーがうたたねから覚めるとそこにはローリーが。
そしてエイミーと結婚したことを告げ、「僕たちまだ友だちかな?」と聞くのです。

ジョーは郵便箱のラブレターをちぎって川に流します。

その夜から、ジョーはベスと約束したお話の続きを書き始めます。

ロウソクを何本もともし、インクをペンにつけて、書いた紙を床に広げて乾かしながら。

ロウソクの灯りで紙に字を書くなんて考えられない!危なっかしい~

マーチ伯母が亡くなり、邸宅はジョーに遺されました。
ジョーはそこで学校を開こうと思いつきます。

突然マーチ家を訪ねてくるフレデリック。
家族と食事を楽しみ、ベスのピアノを弾いてくれます。

その美しい音色は家族の心に沁み、皆を涙ぐませます。

カリフォルニアに発つ、というフレデリックを追いかけて引き止めろ!と手を貸したのはエイミーです。ローリーが馬車を出してくれます。

ジョーにも人生の伴侶が現れたようです。

伯母さまの屋敷はプラムフィールド学園としてたくさんの子どもを迎え入れます。
そこにはフレデリック・ベア教授の姿も。

 

出版社では『リトル・ウィメン』が好評で、ついにジョーの小説が出版されます。

 

凸版印刷され、製本され、赤い革の表紙に金箔が押され……世界中に送り出されていくのでしょう。

この時代、本って貴重品だったんだな!

1冊1冊手作りだったのね!

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映画『ストーリー・オブ・マイライフ~わたしの若草物語~』キャストとあらすじ名セリフまとめ

豪華キャストでつづられる永遠の名作は、何年たっても人は同じ感情に喜びをおぼえたり苦しんだりすることを教えてくれます。

150年たって、住環境も使う道具も大きく進歩した現在でも、私たちは四姉妹と同じ感情にとらわれているようです。

女性の社会進出だけは大きな進歩を遂げています。
数多くの優秀な女性が、生涯をかけて記しつづけてきた偉大な足跡でもあり、社会が女性の力を必要としているということでもあるでしょう。

私たち女性は大きな敬意と感謝をもって、ルイザ・メイ・オルコット女史の偉業をたたえようではありませんか!

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