実写映画『キングダム3』を見て気になったこと。
「政が帯にぶら下げてる緑色の物は何？」
「中国の印籠？持病の薬入れ？まさか玉璽がそこに？」
皆さんはどう思われましたか？
実写映画『キングダム3』”政が帯にぶら下げてる緑色の物”はこれ
嬴政（実写）『キングダム3』パンフレットより
政の帯から下に何か垂れているのがわかります。しかし、良く見えませんね…
嬴政（えいせい）『キングダム3』パンフレットより
これこれ！これです。
いったい何でしょう？
水戸黄門の『印籠？』中身は仁丹？
それともまさか大切な玉璽を肌身離さず身に付けているの？
皆さんはこれが何かおわかりですか？
私は（今さらかもれませんが）初めて気づいたので調べてみました。
『キングダム3』帯に提げている緑色の物を探る
画像を検索していくと、古代中国王族の帯に、何やらぶら下げられているものを見つけました。
楽天市場 『中国清朝服 満州王子服』の画像です。
やはりなにか帯から下げられています。しかも２つ。
こちらの画像では1つです。
（楽天市場『中国清朝服、満州王子服、古装武侠衣装』）
では始皇帝が着用していた装飾品について調査してみましょう。
始皇帝（政）が着用していた装飾品
古代中国の始皇帝（紀元前259年 – 紀元前210年）が着用していた装飾品については、以下のものがあります。
玉佩（ぎょくはい）
古代中国の貴族や王族は玉を特別視し、その装飾品として身につけていました。
玉佩は、身分と地位の象徴でした。
形状や大きさは様々で、動物の形を模したものや抽象的な形状のものがありました。
冠
中国の王族はしばしば特別な冠を着用しました。
これらの冠は、絹や織物で作られ、宝石で飾られていました。
冠は、王族の地位を象徴する重要な装飾品でした。
衣装
王族は絹の衣装を着用し、これにはしばしば宝石や金の装飾が施されていました。
衣装の色やデザインも、身分や地位を示す重要な手段でした。
剣や宝剣
始皇帝のような王族は、地位の象徴として剣を身につけることがありました。
これらの剣は、細工が施されており、しばしば玉や金で飾られていました。
始皇帝の具体的な装飾品については、彼の墓から見つかった遺物により一部推測できます。しかし、その全貌は明らかになっていません。
始皇帝の墓は、膨大な兵馬俑と共に知られていますが、主体部分は未だ発掘されていないため、始皇帝が身につけていた装飾品の詳細については不明な点が多いのです。
政が着けていたのは『玉佩（ぎょくはい）』
佩（ぺい）『古美術永澤』HPより
一般的な『佩（ぺい）』は、古代中国の王侯貴族に用いられていた装飾品です。
儀礼的な意味合いを持ち、身分や地位によっても意匠が異なっているのです。
龍を意匠化したものが多いようだけど、政の物はなんだろうね（笑）
動物っぽい前歯が見えるけど？
この前歯は麃公（ひょうこう）将軍だね？
それはないな！狛犬？かな？
というわけで、政の帯にぶら下がっていた緑色の物は『玉佩（ぎょくはい）』。
秦の大王としての身分と地位を証明する貴重な品でした。
『キングダム3』嬴政（えいせい）が帯に付けている緑色の物は何？まとめ
実写映画『キングダム3』で吉沢亮さんが着用していた帯飾りは『玉佩（ぎょくはい）』でした。
『玉佩（ぎょくはい）』は王としての身分を表す貴重な装飾品です。
実際に始皇帝が使用していた『玉佩（ぎょくはい）』は、兵馬俑の発掘が禁じられているためまだ発見されていません。
王墓には盗掘を防ぐ仕掛けがあるって言われているね
その仕掛けを作った人たちは全員始皇帝の命令で●されてしまっているから、何千年も前から眠り続けているんだ。
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