『キングダム』岳雷死す!我呂・仁・淡との縁も深い誇り高き黒飛麃!

岳雷『キングダム』66巻P.116 キングダム

『キングダム』で麃公将軍亡き後飛信隊に加入した岳雷。

趙・宜安の戦いで散っていった岳雷の、飛信隊での活躍とその死を振り返ってみましょう。

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『キングダム』黒飛麃隊長・岳雷の飛信隊加入

元麃公兵の岳雷が飛信隊に加入したのは紀元前241年。
麃公将軍は、合従軍の戦いの終盤、咸陽を襲おうとする李牧を追撃し、龐煖(ほうけん)の刃によって倒れます。

蕞(さい)での戦いを乗り越えた飛信隊に加入してきたのが、元麃公兵500名です。

これを率いていたのが岳雷でした。

岳雷『キングダム』33巻p.123

岳雷『キングダム』33巻p.123

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岳雷は信にこう聞いています。

岳雷「殿の…麃公将軍の盾はどうしてる」

信 「信用できるダチ(政)に預かってもらってる。王騎将軍の矛と一緒にな」

『キングダム』33巻p.123

麃公将軍への想いが感じられる一言だよね!

このとき楚水(そすい)が「岳雷殿はなぜ飛信隊へ?」と聞きます。

楚水自身もまた、紀元前242年に戦死した元下僕出身の千人将、郭備(かくび)隊の副長として、七百名を連れて飛信隊に加入してきた身です。

岳雷は「特に理由はない」と答えますが、麃公が目をかけていた信に対して、他の麃公兵のように嫉妬の感情を抱くのでなく、興味を持ち、武将としての資質を認めていたのでしょう。

岳雷はこの夜、丘に残った兵士たちへの兵糧を要求しますが、河了貂が「とっくに送ってある」と平然と答えたことにも信頼感を強めたことでしょう。

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『キングダム』黒飛麃隊長・岳雷と弓矢兄弟仁・淡との縁

紀元前237年。

飛信隊に新加入してきた弓矢使いの兄弟。
二人は「父は戦場へ行ったら運悪く頭のおかしい麃公という人の軍に入ってしまって、すぐ討ち死にした」と語ります。

これに異を唱えたのが岳雷です。

岳雷・仁・淡『キングダム』46巻p.9

岳雷・仁・淡『キングダム』46巻p.9

岳雷は、二人の父・蒼源(そうげん)中華十弓の腕を振るい、麃公に抜擢されて『蒼弓隊(そうきゅうたい)』を作り、大活躍したことを伝えます。

そして、岳雷自身の隊は『蒼弓隊』に命を救われ、そのとき蒼源が戦死したことを話し、二人に向かってふかぶかと頭を下げるのでした。

麃公軍で父の活躍を見て、父に命を救われたと語る岳雷のおかげで、蒼兄弟は父の戦場での貢献を知ることができたんだ!

すごい縁だよね。

 

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『キングダム』黒飛麃隊長・岳雷と赤飛麃隊長・我呂との縁

岳雷と同時に飛信隊にやって来た我呂
麃公軍で我呂の教育を押し付けられたのが岳雷でした。

岳雷・我呂『キングダム』66巻P.121

岳雷・我呂『キングダム』66巻P.121

他の隊をたらい回しされて来た我呂は口の利き方も知らず、人の言うことも聞かずに突っ走っては負傷してくるような子どもでした。

3つ年上の岳雷は、負傷した我呂を背負って退却して命を救い、その後我呂は岳雷に対して心を開き、岳雷を慕うようになります。

麃公将軍の討ち死ににより、岳雷は飛信隊への加入を決めます。
岳雷の部下の半数が去りますが、「お前はどうする」と岳雷に聞かれた我呂はこう言います。

何バカなこと聞いてんだよ。
俺はあんたについて行くだけだ。

俺にとってはあんたが
親身になって世話してくれた たった一人の家族なんだよ。

我呂『キングダム』66巻P.122

我呂自身の出世より岳雷の昇進を喜ぶ我呂のまっすぐな気性は、飛信隊に入ってからも変わらないね

河了貂を「信の女か?」と聞いたり、渕さんを「あいつで大丈夫なのか?」って聞いたり(笑)ツッコミ担当だよね

そう!でも失礼なことを言った後はきちんと自分の言葉でフォローする男なんだ

我呂をそんな一人前の男に育て上げたのが、岳雷だったんだな。

惜しい人を亡くしたな…

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『キングダム』岳雷死す!

紀元前233年、宜安。

李牧率いる趙軍に囲まれてしまった秦軍の中で、飛信隊は蒙恬率いる楽華隊と共闘し、李牧の囲みからの突破を目指します。

信と蒙恬の『錐型』の陣の前に立ちふさがったのが、精鋭・青歌軍の上和龍(じょうかりゅう)将軍!

岳雷は我呂の「岳雷のダンナ、あんま出すぎるな」という警告にもかかわらず、ひるまずに突っ込み、上和龍に討たれてしまうのです。

岳雷『キングダム』66巻P.116

岳雷『キングダム』66巻P.116

上和龍の強さは、直後に挑んだ信の矛をも受け止めます。

我呂と二人がかりでと考えた信ですが、上和龍の元には雲玄、雲慶の二人が加わり、危険な状況に。

この窮地を救ったのは、仁・淡の矢羌瘣隊の背後からの挟み撃ちでした。

岳雷・仁・淡『キングダム』66巻p.172

岳雷・仁・淡『キングダム』66巻p.172

弓を引く仁と淡の脳裏には、頼もしい岳雷の面影が浮かんでいます。

二人の弓は岳雷の仇を討つことまではできませんでしたが、あの李牧の囲みから飛信隊・楽華隊を脱出させる結果につながりました。

岳雷が命を落としても、岳雷の想いは皆に受け継がれていきます。

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『キングダム』岳雷死す!我呂・仁・淡との縁も深い誇り高き黒飛麃!まとめ

『キングダム』宜安の戦いで露と消えた岳雷。

岳雷の飛信隊での活躍と、我呂、蒼仁、蒼淡との関係をご紹介しました。

大人で、面倒見が良く、情に篤い岳雷は飛信隊の中でも千人隊『黒飛麃』を率いる将として重要な役割を演じていました。

岳雷亡き後、麃公兵・満童が飛信隊に加入することが発表されましたが、岳雷の想いは消えない炎となって、周りの人間の中で生き続けることでしょう。

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