『キングダム』嫪毐(ろうあい)はなぜ死亡しなければならなかった?

嫪毐『キングダム』40巻p.192 キングダム

秦王・嬴政(えいせい)の『加冠の儀』に合わせ嫪毐(ろうあい)が挙兵した『毐国(あいこく)の乱』

首謀者、嫪毐(ろうあい)を裏で操っていた人物は誰?
この無謀な乱は誰が得をする筋書きだったのか?

壮大な陰謀に巻き込まれた不運な男、嫪毐(ろうあい)の死亡までの歩みを振り返ってみましょう。

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『キングダム』『毐国(あいこく)の乱』は史実なの?

紀元前239年に嫪毐(ろうあい)が建国し、翌紀元前238年に昌平君・昌文君によって滅ぼされたことが史実として残っています。

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『キングダム』嫪毐(ろうあい)とはどんな男だったのか

紀元前242年、秦の大王・嬴政(えいせい)の母・太后は、丞相の呂不韋と不義の関係にありました
もともと太后は呂不韋の婚約者であったのに、呂不韋が自らの利益のために秦の人質となっていた子楚に献上した女性です。
子楚が荘襄王として即位し、崩御した後、太后の方から執拗に呂不韋を求めるようになりました。

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呂不韋は身の危険を覚え、自分の代わりに食客として抱えて来た嫪毐(ろうあい)を太后にあてがいます

嫪毐『キングダム』24巻p.87

嫪毐『キングダム』24巻p.87

後宮に宦官を装って入り込んだ嫪毐に、太后は非常に満足し、やがて二人の子どもに恵まれることになります。

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『キングダム』嫪毐(ろうあい)を利用してきたのは誰?

太后は嫪毐の礼とばかりに、有力な人脈を次々に呂不韋に紹介してきます。
この力を利用して、呂不韋は「丞相」から「相国」という一段上の位を得ることに成功します。

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『キングダム』『毐国(あいこく)』建国

紀元前239年、太后は宮廷を訪れ、秦が戦で手に入れたばかりの「山陽」「著雍(ちょよう)」の地を「金を落とす三大宮家に貰い受ける、さらに「山陽長官に嫪毐(ろうあい)」を指名する」という無茶を言います。

そして山陽長官となった嫪毐(ろうあい)は謀反を起こし、『毐国(あいこく)建国』を宣言…させられてしまいます。

panda
panda

太后は、咸陽から離れて嫪毐と子どもたちと穏やかに暮らしたかったみたいだよ

うさ
うさ

でも、周りがどんどんきな臭くなってない?

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『キングダム』『毐国(あいこく)の乱』はなぜ起きた?

次は咸陽との戦、という段階になって、宦官の趙高(ちょうこう)は「楚との密約があった」と白状します。

そして、大臣の虎歴(これき)、将軍の樊於期(はんおき)は「太后の不義や子どもたちのことがバレている。咸陽から軍が攻めて来るから、挙兵か、さもなくばこの場で太后、嫪毐、子どもたちの4つの首を揃えて咸陽に送ると言い出し、ついに楚の手先という正体をあらわにします。

安逸な暮らしを望めなくなった太后は、1か月後の『加冠の儀』に咸陽が手薄になることを予想し、挙兵の日と定めるのでした。(『キングダム』38巻第410話)

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『キングダム』『毐国(あいこく)の乱』で得をするのは誰?

紀元前238年。『加冠の儀』の式典で、賢い太后は「おかしい」と気づきます。

太后の隠し子の件を知り毐国討伐の軍が出陣するのでは?
なぜ誰も太后に注意を払わない?

誰かに踊らされていたのか?誰が得をするというのか?

それは呂不韋です
毐国に咸陽を攻め落とさせて、毐国を蒙武を使って呂不韋が討つ
そのついでに王族を一人残らず虐殺し、秦王家の地を根絶やしにした後、自身が玉座に座る魂胆です。(『キングダム』38巻)

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『キングダム』反乱鎮圧~嫪毐(ろうあい)車裂きまで

『加冠の儀』の席で、昌平君は呂不韋に別れを告げ、咸陽の反乱鎮圧に昌文君とともに急行します。

昌平君の軍略『包雷』の意図を察した河了貂が王宮内の兵を指揮します。

敵将・戎翟公ワテギを昌平君自ら討ち取り、河了貂は反乱軍を敗走させるよう仕向けて行きます。

これにて嫪毐の反乱は終わりを迎えます。

嫪毐は最も重い刑、『車裂き』にかけられます。
両手両足を4台の荷馬車に繋がれ、馬を四方に走らせるのです。

嫪毐『キングダム』40巻p.192

嫪毐(ろうあい)『キングダム』40巻p.192

その前に嫪毐の遺した言葉が、心に残ります。

私はあなた様とお会いできて、人生に大いに意味を持ちましたよ。本当に幸せでした。
太后様。ありがとうございました。

嫪毐『キングダム』40巻p.192

嫪毐にとって太后と過ごした日々は、初めは恐怖でしかありませんでした。
しかし、太后の心の痛みを知った後、嫪毐は自分自身の全てを捧げて太后を守りたいと思い、愛し、敬い、喜びも苦しみも共にしてきたのです。
この極限状態の中での笑顔が、眩しいです。

太后の顔も、少しだけ『美姫』に戻ったように見えませんか。

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『キングダム』二人の子どもの運命は

史実では、二人の子どもは処刑されたと記録されていますが、『キングダム』では政が母にこう告げます。

二人の遺児は密かに城外へ出し匿いました。
露見すればすぐに命を絶たねばならぬ故、知っているのはごく数人です。
何年先になるかわかりませんが、国内が完全に落ち着いたら
必ず二人と引き合わせます。
ですからどうか、健やかでいてください。母上。

政『キングダム』4巻p.210

panda
panda

政にとっては、弟妹なんだよな。

自分に対する母の態度を許して、ここまでできるとは、人間が大きいな!

うさ
うさ

ほんと。
長く苦しいストーリーだけど、最後の最後に希望の光があってよかったよ。

 

『キングダム』嫪毐(ろうあい)はなぜ死亡しなければならなかった?

嫪毐(ろうあい)を利用して上位の地位を手に入れたのは呂不韋でした。

また、二人の心安らぐ楽園を夢見た太后と嫪毐(ろうあい)に忍び寄ったのは楚の手先でした。
これも、思いついたのは太后でも、楚に情報を流したのは呂不韋という可能性もあります

蜂起せざるを得ないところへ追い詰めて、呂不韋自ら討つ
結局嫪毐には最初から勝機はなかったわけです。

さらに王族を全員粛清し、玉座を狙う
恐ろしい残虐性です。

嫪毐は大きな陰謀の渦に投げ込まれ、利用され、使い捨てられた存在ですが、太后の心を温め、潤すことができました。
その名が2200年後も語り継がれるとは、嫪毐自身は思わなかったかもしれませんね。合掌。

 

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