文豪ストレイドッグス 異能一覧!異能力名の元ネタ雑学

文豪ストレイドッグス

『文豪ストレイドッグス』の登場人物が持つ、それぞれの異能力。

その名称の由来となった文豪の元ネタ作品についてご紹介していきます。

映画の帰りに、お友だちに披露してみてはいかが?

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文豪ストレイドッグス 異能力一覧!武装探偵社

中島敦/「月下獣」

孤児院から追い出された中島敦は、自分が白虎に変身してしまう異能を持っていることに気づかされます。

【元ネタ】

文豪・中島敦の著書「山月記」には、詩人を夢見た秀才の男が、自分の自尊心、羞恥心、また怠惰のせいで人喰い虎になってしまうお話です。

友人に再会し、虎の姿で月に吠えるところから「月下獣」という異能の名になったのです。

太宰治/『人間失格』

『文スト』で太宰治が駆使する異能『人間失格』は、触れた対象の異能を無効化するもの。

【元ネタ】

文豪・太宰治の作品『人間失格』は自伝的小説であり、主人公の東北の富裕な家庭の坊ちゃんが上京し、身を持ち崩し、女性関係、薬物、貧困、結核、精神的苦痛にさいなまれ、何度も自殺を図る様子が描かれます。

精神病院に入院させられたときに感じる「人間、失格。」がタイトルになっています。

この本の出版後、太宰治が愛人と入水自殺を遂げたことも、さらに作品に注目を集める結果になりました。

国木田独歩に「包帯無駄遣い装置」と呼ばれていたのもうなずけるな

国木田独歩/『独歩吟客』

武装探偵社の国木田は、手帳に書いた物を実体化できる『独歩吟客』という異能を持っています!

『独歩吟客』は久木田独歩の筆名の一つです(wikipediaより)。

【元ネタ】

吟客(ぎんかく)=詩人という意味です。

文豪・国木田独歩の代表作『武蔵野』は東京近郊の自然を詩情豊かに賛美した傑作ですが、今では武蔵野の面影を残す場所も少なくなっています。

江戸川乱歩/『超推理』

『文スト』の江戸川乱歩が見せるのは『超推理』ですが……本当は異能ではありません

現場を見ただけで事件の真相がわかり、わずかな手がかりから事件を解決できるのは、素で観察力と推理力に恵まれているから!

乱歩が推理しているときに、太宰がこっそり「人間失格」を発動させたことがあり、異能ではないことが証明されています。

【元ネタ】

江戸川乱歩が創作した名探偵・明智小五郎が初めて登場した作品が『D坂の殺人事件』。

明智小五郎の風貌は、のちの横溝正史による金田一耕助に大きな影響を与えています。

評判が良かったため明智小五郎シリーズの作品が次々に書かれ、「少年探偵団」では小林少年たちの後見人をつとめています。

ペンネーム「江戸川乱歩」は小説家エドガー・アラン・ポーをもじったもの。

同様のペンネームは、色川武大氏が麻雀小説を執筆する際に使用した「阿佐田哲也」。
これは「朝だ!徹夜だ!」に由来しています(笑)

谷崎潤一郎/『細雪』

谷崎潤一郎の異能の異能は、雪を降らせ、その空間内をスクリーンに変える『細雪』。

自分の体に背景を上書きして完全に姿を隠すことができます。

【元ネタ】

谷崎潤一郎作『細雪』は上流階級の美人4人姉妹の人生を華やかに描いた長編小説。

性格の異なる4人姉妹が織りなす艶やかな世界は、戦時中にふさわしくないとの理由で出版に難航しました。

しかし、出版されるとたちまちベストセラーになり、これまで3回映画化されています。

 

奔放な末娘「こいさん」に振り回される姉妹たちだけど、仲睦まじい様子がいいんだなあ

与謝野晶子/『君死給勿』

武装探偵社の医師、与謝野晶子は瀕死の重傷を奇跡的に治癒することができます。

異能力『君死給勿(きみしにたもうことなかれ)』。

「死ぬな」と言いながら、治療のために探偵社社員を瀕死の目に合わせたり、解体したりという過激な医師です!

【元ネタ】

与謝野晶子が、日露戦争の旅順攻囲戦に出征する弟に送った歌の題が『君死にたまふことなかれ』。

「やは肌のあつき血汐にふれも見で…」と明治時代に女性の恋愛感情をうたった与謝野晶子は、その人生も、詩人・与謝野鉄幹の略奪愛から12人の子供を産み、作家、評論家、女性解放家として大きな足跡を残しました。

福沢諭吉『人上人不造(ヒトノウエニヒトヲツクラズ』

福沢諭吉は武装探偵社社長

ここぞという時に出てきて活躍する白髪の人物です。

福沢の異能『人上人不造』は、部下の異能の出力をコントロールする力です。

戦闘能力として、それでいいの?と思いますが、福沢は、実は裏社会では「銀狼」として知られた剣士!バリバリの武闘派なのです。

え?銀魂の坂田銀時みたいだな?

【元ネタ】

福沢諭吉の有名なことば、「人の上に人を造らず人の下に人を造らず」から。

しかし、この一節は「みな平等」という意味ではなく、学問をする理由を述べたものです。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言われている。人は生まれながら貴賎上下の差別ない。けれども今広くこの人間世界を見渡すと、賢い人愚かな人貧乏な人金持ちの人身分の高い人低い人とある。その違いは何だろう? それは甚だ明らかだ。賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由ってできるものなのだ。人は生まれながらにして貴賎上下の別はないけれどただ学問を勤めて物事をよく知るものは貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるのだ」wikipediaより

泉鏡花/『夜叉白雪』

泉鏡花は孤児。ポートマフィアに拾われ、「6ケ月で35人殺し」をさせられていました。

鏡花の異能「夜叉白雪」は、携帯電話で命令することで、霊体のような夜叉白雪が現れ、刀を使って殺傷するものです。

【元ネタ】

泉鏡花の戯曲『夜叉ヶ池』。

新潟県の麓の寒村に調査に来た文学士は、行方不明になっていた友がここで女と暮らしているのを発見します。

友は、夜叉ヶ池の白雪姫を鎮めるために日に三度鐘を突くために、この地にとどまっているという。

白雪姫が竜神となって現れたら、麓の村も畑も、夜叉ヶ池の洪水に飲まれてしまうという言い伝えがあるというのです……

ちなみに、泉鏡花は、本名を泉鏡太郎と言い、男性です。

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文豪ストレイドッグス 異能力一覧!ポートマフィア

ヨコハマの裏社会を牛耳るポートマフィアの面々。

芥川龍之介/『羅生門』

凶悪なポートマフィアの中でも「会ったら逃げろ」と恐れられている芥川龍之介

異能『羅生門』は、自身の黒外套から黒獣(こくじゅう)や刃を生み出して攻撃をおこなうもの。

【元ネタ】

芥川龍之介の「羅生門」は、今昔物語集の「羅城門登上層見死人盗人語」他1編を題材に書かれています。

「羅生門」は平安時代京都にあった「鬼が出てきて人を食う」という言い伝えがあった大門。

芥川龍之介は生きるために悪を選ぶか?善悪の境界線は?を問いかけているようです。

一読してポートマフィアの存在について考察してみます?Kindle版で無料で読めます。

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梶井基次郎/『檸檬爆弾』

ポートマフィアの構成員、梶井基次郎マッドサイエンティスト、爆弾魔。

特殊な成分の檸檬爆弾は検知不可能であり、また、梶井本人は檸檬爆弾で傷つかない異能を持っています。

【元ネタ】

梶井基次郎作『檸檬』。

レモン型爆弾、っていうだけのようです

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中原中也/『汚れつちまつた悲しみに』

ポートマフィア五大幹部の一人。

異能『汚れつちまつた悲しみに』は重力を操ることができる。

【元ネタ】

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文豪ストレイドッグス 異能一覧!異能力名の元ネタ雑学まとめ

『文豪ストレイドッグス』の異能力者たちのもつ力の一覧と元ネタについてお届けしました。

これらの文豪たちの作品は、著作権が切れていて0円で読めるものも多いです。

この機会に、お気に入りキャラクターのものから読んでみるのも面白いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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