『ブルージャイアントエクスプローラー』ネタバレあり全曲紹介

ブルージャイアント

JAZZ漫画「ブルージャイアント」の舞台は仙台~東京。

「ブルージャイアント・シュプリーム」の舞台はヨーロッパ。

そしてついに、「ブルージャイアント・エクスプローラー」では、主人公宮本大のアメリカでの活躍が描かれます。

とうとうJAZZの本場アメリカで、世界一のジャズプレーヤーになるための挑戦が始まります!

では、「BLUE GIANT EXPLORER」に出てくるアルバムや曲はどんなものがあるのでしょうか?

ストーリーを追いながら調べてみましょう。

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アルバム「ネヴァー・マインド」ニルヴァーナ

BLUE GIANT EXPLORERに最初に描かれた音源はなんとニルヴァーナ。

アメリカに渡った大はまず西海岸のシアトルに入り、車を買って東海岸まで移動するつもりのようですね。

中古車屋で予算1,000ドルで車を探しますが、条件に合う車はありません。

そこで、「臨時のアシスタントはいりませんか?日本のガソリンスタンドで働いていました!洗車は自信あります!」と申し出、アルバイトで磨いた腕前を発揮して、時給6ドルで雇ってもらいます。

その中古車屋兼修理工場でボスがかけるアルバムがこれ。

ニルヴァーナの1991年のアルバム「ネヴァー・マインド」なんですね。

1曲目のスメルズ・ライク・ティーンスピリットは世界的大ヒット曲。懐かしいなあ!

「ボスはこの町(シアトル)出身のカート・コバーンの崇拝者だから」と同僚のエディが教えてくれます。

残念なことに、ヴォーカル・ギターのカートは1994年、27歳の若さで亡くなりました。

グランジロックの代名詞というべきニルヴァーナ、シアトルのカーショップのBGMにぴったりの選曲ですね!

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「スロウ・ボート・トゥ・チャイナ」フランク・レッサー

アルバイトを終えた大が夜の練習をしていると、リクエストされたのがこの曲。

ソニー・ロリンズ:テナーサックス
アート・ブレイキー:ドラム
ケニー・ドリュー:ピアノ
パーシー・ヒース:ドラム

ロマンティックな歌詞も付いていて、多くの歌手に歌われています。

君と一緒に中国行きの船に乗って、二人きりでさ
他の男たちはみんな置き去りにして
大海原の上、月は大きく明るく輝いて
君の心を溶かしてくれるかな
二人きりでゆっくり旅をしたいな
(筆者意訳)

「中国行きのスロウ・ボート」と訳して、小説のタイトルに使ったのが村上春樹さん。

表紙の安西水丸さんのイラストが今見ても斬新でいいですね。

聞いてから読むも良し。読んでから聞くも良しです。

 

同僚のエディは大の指のタコを見て「サックスで何を吹いてるの?」と聞きます。

「世界一のジャズプレイヤーになるためにアメリカに来た」と答えると、

「俺もロックバンドをやっていたが、田舎でそこそこと世界一はとんでもねえ差があるぜ」とギターを弾いてくれます。

「諦めな」というエディに、大は「エディさんのギターは諦めていないようだ」と伝えるのです。

音楽に対しても、関わる一人一人に対しても、正直に、そして丁寧に向き合う大にはとても好感が持てます。

そしてエディは大をライブハウスに誘ってくれるのでした。

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「オレオ」ソニー・ロリンズ

エディが連れて行ってくれたライブハウスは飾り気のない店。

演奏しているのは地元のプレイヤーですが、大は本場アメリカの「音楽が体にしみついた人たち」の演奏に刺激を受けたようです。

オレオはソニー・ロリンズによって書かれた曲ですが、いわゆる「リズム・チェンジ」のひとつです。

原曲はジョージ・ガーシュウィンの「アイ・ガット・リズム」。

この曲のコード進行を使って、他にもチャーリー・パーカーの「アンソロポロジー」、ディジー・ガレスピーのソルト・ピーナツ」、セロニアス・モンクの「リズマニング」などの曲が書かれました。

マイルス・デイヴィス:トランペット
ソニー・ロリンズ:テナーサックス
ホレス・シルヴァー:ピアノ
パーシー・ヒース:ベース
ケニー・クラーク:ドラム

こんな演奏もあります。

ボビー・マクファーリン:ヴォーカル
ハービー・ハンコック:ピアノ
マイケル・ブレッカー:テナーサックス
バスター・ウィリアムス:ベース
アル・フォスター:ドラム

このテクニックに支えられた自由さ、楽しさにBLUE GIANTの世界に通じるものを感じますね!

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「アウト・イン・ザ・オープン」ジョン・リレイ

次の曲は「どのくらいジャズを知っているか?」を試すために選ばれた有名でない楽曲。

大は、ヨーロッパ時代のバンドメンバーが好きな曲だったので、よく知っている曲。
存分に吹きます。

20年来のハウスピアニストは「大は特別なプレーヤー。長くシアトルにとどまらずに動いていかなきゃ」と評価します。

ピアニストは、実はエディのお父さんです。

エディは次の日、大に車の運転を教えてくれます。

次の休みの日にはキャンプに連れて行ってくれて、昔の仲間とまた1度だけステージに立つのでゲストでプレーするか、と誘ってくれます!

馴染みの店の閉店のためのライブですが、エディはひそかに「ここで大に勝てたらもう一度プロになれるかもしれない」と考えていて、熱心に練習を続けます。

大はロックバンドのゲストとしての演奏で、店ではブーイングにあっても、集中して渾身のプレイをやり抜きます。

演奏後エディは「もう演奏はやめる」と吹っ切れた様子で大とハグをするのでした。

プロとして演奏する自覚、音楽に自分のすべてを賭ける覚悟を決めた大は顔つきまで少し変わってきているようです。

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BLUE GIANT EXPLORER1巻に出てくるアルバム・全曲まとめ

主人公のテナーサックスプレーヤー宮本大は、たった一人でアメリカでの活動をスタートさせます。

ロック、ジャズのスタンダードナンバーが出てくるのは、まだオリジナル曲を演奏する仲間がいないから。

しかし、読者の側はどんな曲かな?と聞いてみながら読む楽しみもあり、また、情景を想像するのも容易になるので、ありがたいですね。

それにしても、ヨーロッパであれだけ活躍して、アルバム2枚も出して、また0からのスタートですか?

車を手に入れるのにまずバイトから、とは。

ジャズのミュージシャンは経済的に恵まれないのでしょうか(笑)

大くんが、まずはお腹いっぱい食べられる日が早く来るよう、応援しています。

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