1912年4月14日、イギリス・サウサンプトンからアメリカ・ニューヨークへ向かう航海の4日目、氷山に衝突して沈没したタイタニック号。
この記事は、タイタニック号沈没事故でサメに襲われた人はいなかった?という疑問について書いています。
サメに襲われるかも、という疑問はどこから?
映画「タイタニック」でも描かれている通り、タイタニック号が4月14日23時40分ごろ氷山と衝突した後、翌15日0時20分ごろから救命ボートへの避難が始まっています。
その後2時20分、タイタニック号の船体が沈み始めると、救命ボートに乗れなかった乗客たちは氷水のような海に投げ出されてしまいます。
カルパチア号が救助に駆け付けたのは午前4時ごろ。
非常に長い時間無防備な状態で海中にいたことや、海に投げ出された人の数に比べ助かった人の数が少ないことから、海にはサメがいたのでは?と疑問に思う人がいたようです。
タイタニック、サメが出てきたり氷山にぶつかったりするパニック映画だと思ってた。おばあちゃんの思い出話だったとは。
#タイタニック— あずきごはん🐈⬛ (@komadorama) May 7, 2021
そもそもタイタニックてなんで沈んだんやっけ?サメで合ってる?
— SongsAboutCooking (@MeshiMazuMonika) May 8, 2021
「ジョーズ」「シャークネード」などの映画からの連想と考えられます。
海中に投げ出されてしまった人の多くは、低温ショックまたは低体温により亡くなってしまったようです。
タイタニック号沈没事故の場所にはサメはいなかった
事故について書かれているものを調べても、サメの被害の記載はありません。
人食いザメとして有名なホホジロザメの生息区域は下記のとおりです。
亜熱帯から亜寒帯まで、世界中の海に広く分布している。
北はアラスカやカナダ沿岸にも出現した記録がある。
アメリカ合衆国や南アフリカ共和国、オーストラリア、ニュージーランドの周辺海域、地中海等で多く見られ、日本近海にも分布する。
2009年には、メキシコ-ハワイ間の深海にホホジロザメが集う海域があるという研究結果が公表され、この海域はホホジロザメ・カフェと呼ばれている。wikipediaより
人を襲う獰猛なイタチザメはどうでしょう?
地中海など一部の地域を除き、世界中の温帯・熱帯海域に分布する。
日本では南は八重山諸島から、北は八丈島や相模湾まで報告がある。
近年、青森県や秋田県からも記録されている。wikipediaより
日本近海の記述になっていますが、サメが棲むのは暖かい海のようです。
事故の際の海水温はマイナス2度と記録がありますので、やはりサメの被害はなかったのですね。
タイタニック号沈没事故でサメに襲われた人はいなかったの?まとめ
タイタニック号沈没事故で、サメの被害に遭った人はいませんでした。
サメよりも恐ろしいのは、冷たい海だったのです。
十分な備えがあったなら、と思わずにはいられませんね。
【関連記事】
タイタニック号沈没場所はここだ!座標をもとにグーグルマップで特定!
タイタニック号沈没事故の生存者!chatGPTが選んだ6人をご紹介