この記事は5月21日金曜ロードショーで吹き替え版が放送される実写版『アラジン』について書いています。
今回放送されるのは、2019年の実写版『アラジン』です。
1992年のアニメ映画は、挿入歌「ホール・ニュー・ワールド」を含め大ヒット。
そして2019年の実写版も、日本では2019年の実写映画の中で興行収入1位を記録しています。
さて、ミュージカル映画では往々にして評判の悪い吹き替え版ですが、『アラジン』ではどうなのでしょうか?
吹き替え版と字幕版とどちらを見るべきか、考えてみました。
『アラジン』実写版の吹き替えが酷いとの声も…
映画予告で絶賛上演中でアラジンの宣伝、吹き替えのアラジンの声ひどいな。あの歌だけでなく、下手なんだ。
— shun (@whiteoddeye) June 8, 2019
Twitterでは吹き替えに否定的な声があるようです。
しかしその一方で、逆の意見も見られます。
トイストーリーグッズ見にディズニーストア居るんやけどまさかのアラジン吹き替え版が流れ始めた。ずっと良い音声で中村倫也が歌ってる控えめに言って最高です。
— asm☺︎ (@asm_love86wh) July 12, 2019
私は吹き替え版を見ましたが、(1)セリフの吹き替え(2)歌の吹き替えそれぞれに気になる点と、良いところがあるようです。
『アラジン』実写版の吹き替え(1)セリフはむしろ吹き替えがいい
2019年実写版の『アラジン』は、単なるリメイクではありません。
主人公はジャスミン。
王女は、自分の意志で世界を変えていく強い女性として描かれています。
アラジン、猿のアブー、ジーニー、魔法のじゅうたん(もう人間扱いしたくなる)、そして悪役のジャファーたちが小気味よいテンポで繰り広げるストーリー。
友情、愛、陰謀、権力などたくさんの見どころにあふれています。
これらのストーリーをじっくり楽しむためには、情報量の多い吹き替えがおススメです。
声優をつとめるアラジン役の中村智也さんの声は耳に心地よく、ジーニーの山寺宏一さんの吹き替えは、字数が制限される字幕では拾いきれないものまで伝えてくれます!
気になる点は、唇の動きとセリフの合わないところでしょうか?
また、ミュージカル映画は日本語にすると「ちょっと突拍子もないセリフ」になりがちですので、気になる方はある程度いらっしゃると思われます。
『アラジン』実写版の吹き替え(2)歌は好みが分かれます
アラジンとジャスミンが魔法のじゅうたんに乗って歌う「ホール・ニュー・ワールド」はやっぱり名曲!
ジャスミン役の木下晴香さんはミュージカル女優さんだけあって堂々たる歌唱、アラジンの中村倫也さんも声の良さで遜色ありません。
きわめつけは実写版オリジナルの「スピーチレス~心の声」。
木下晴香さんは力強く歌い上げ、単なる甘口の恋愛映画ではないと感じさせてくれます。
しかし、英語版が良いという声も。
そういや実写アラジンはすごく良かったのだけど、実写アラジンの吹き替え版のフレンドライクミーの和訳歌詞は相当にひどいもんだったな
アニメ版でやってくれりゃよかったのにさ。ちぇっ— 諸味胡瓜🥒作曲家/SSW🎹半バーチャルSSW (@moromiQri) November 17, 2019
英語の歌のリズム感は和訳してしまうと再現できないのは致し方ないところです。
吹き替え版では、最後に『Whole New World』1曲だけ、英語のものを流しますが、やはりこちらがロマンティックかな?
好みの分かれるところでしょう。
『アラジン』実写版その他の魅力
『アラジン』実写版の最大の魅力は、ディズニーランドのパレードの超・超・豪華版といった、カラフルでゴージャス、スリルに満ちた映像です。
冒頭のアグラバーの街や宮殿でのパーティーの活気に満ちたシーン。
魔法の洞窟、魔法のじゅうたんで飛び回る、夢のようでスリリングなシーン。
ジーニーの魔法はウィル・スミスならではのスピード感と笑いにあふれた名シーンです!
エンディングはもはやインド映画と見紛う程の色の洪水!
さすがはガイ・リッチー監督、と言うべき素晴らしさです。
『アラジン』実写はひどい吹き替え!?字幕とどちらを見る?まとめ
現代版に再構築された『アラジン』はストーリーも魅力を増しています。
個人的には、ストーリーを重視して、わかりやすい吹き替え版がおススメです!!
中村倫也さん、木下晴香さん、山寺宏一さんたちそれぞれの個性あふれる吹き替えは映像美に没頭できますよ。
しかし、どうしてもミュージカル映画独特の違和感を覚える方や、歌を楽しみたい方は字幕版をおススメします。
どちらを選んでも、豪華キャストと美しい映像は心をつかむはず!
また、『アラジン』の続編の制作も始まり、続きが見られるという楽しみもあります。
ディズニーの贈る夢の世界、どっぷり楽しみましょう!