タイタニック号沈没事故の本当の原因は?人災?

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タイタニック号は1912年4月14日、北大西洋で氷山に衝突して沈没しました。

その際、乗客と乗員合わせて約1500人が犠牲になりました。

タイタニック号沈没事故の本当の原因について、ご紹介しましょう。

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タイタニック沈没本当の原因:船長および無線通信士が他の船からの氷山の警告を無視したこと

タイタニック号は無線で「海氷が存在する」という警告を4月14日中に6件受けています。

【1912年4月14日】

9:00 カロニア号から氷山と氷原に関する警告。エドワード・J・スミス船長が受信。

13:42 バルティック号がギリシャ船アテニア号から氷山と氷原の目撃情報を受け、タイタニックへ中継。このメッセージもスミスが受信確認。

ホワイト・スター・ラインのトップでタイタニックの処女航海に同乗していたJ・ブルース・イズメイに見せたらしいね!

その後スミス船長は航路を南寄りに変更しました。

 

13:45分 ドイツ船アメリカが「大きな氷山ふたつを通り過ぎた」と報告。
無線オペレーターは機器の修理に気を取られ、これを誰にも伝えなかった

19:39 カリフォルニアン号が「3つの大きな氷山」の存在を報告。
21:40 メサバ号が叢氷・氷山・氷原の報告。
この2つのメッセージは、乗客の無線が優先され留め置かれた

22:30 カリフォルニアン号から数マイル先の氷床で一晩足止めを喰らっていたと報告。しかしながら無線オペレーターはこのメッセージを遮り、「しゃべるな!しゃべるな!レース岬と通信中だ!」と答えたといいます。

こんなに警告を受けているのに、全く対応していないどころか、セレブのお客様の私信を優先しているのです。

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タイタニック沈没本当の原因:船長が巡航速度を落とさず船を走らせたこと

タイタニック号の最高速力は24ノット。
6件もの無線で警告を受けていたにもかかわらず、氷山に衝突する前の2時間の平均速力は22.5ノット。

これは、下記の可能性があると語り伝えられています。

  • 船長は氷山に衝突する可能性があってとしても、船を減速させるより回避させる方が安全と考えていた
  • 船長はタイタニックを「不沈船」と信じており、もし氷山に衝突しても大きな被害はないと考えていた

当時、このような豪華客船は「予定の時刻に到着する」という目標達成に躍起になっており、安全確保は軽視されていたとも言われています。

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タイタニック沈没本当の原因:見張り台に双眼鏡がなかったこと

タイタニック号ではサウサンプトン港出航の直前に人事異動があり、ブレア二等航海士は双眼鏡を二等航海士キャビンにしまったことを(降格されたあとに二等航海士になる)ライトラー一等航海士に申し送りせずに下船してしまいました。

そのため双眼鏡が所在不明になり、海上の監視を肉眼で行うことになっていました。

4月14日23時40分、タイタニックが北大西洋のニューファンドランド沖にさしかかったとき、見張りが450メートル前方に高さ20メートル弱の氷山を肉眼で捕捉しました。
(衝突までは30秒です)

当直見張員だったフレデリック・フリートは「海面には靄が漂っていた」と証言しています。

また、双眼鏡なしでは月のない星月夜の静まり返った海の氷山の縁に立つ白波を見分けることも容易ではありません。

発見したときにはすでに手遅れだったうえ、氷山は全体の10パーセント程度しか水上に姿を現さないため、見えた氷山を直前で回避しても水面下で衝突する危険がありました。

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タイタニック沈没事故を重大なものにした原因:救命ボートの数が不足していたこと

この1912年4月14日タイタニック号処女航海では、2,224人の乗客乗員に対し、救命ボートには1,178人分の定員しかありませんでした。

これは、1909年のリパブリック号沈没事故では沈没までに38時間かかっていたため、大型客船は短時間で沈没しないという見方をさも理由の一つです。

定員分の救命ボート備え付けが規定にくわわったのは、タイタニック号沈没事故の後のことです。

また、この事故の結果1,514人が亡くなり、710人が生還しました。
710人というのは、救命ボートの定員よりも少ないことがわかります。

乗員が定員に満たぬうちに船から離れた救命ボートも多かったのです。

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タイタニック号沈没事故の本当の原因は?人災?まとめ

タイタニック号沈没事故が痛ましい大事故になってしまった原因として

  • 無線通信を無視し、適切な対応をしなかった
  • 船は巡航速度を落とさず危険な海域を航行していた
  • 双眼鏡がなく、目視で氷山を発見した時には手遅れだった
  • 救命ボートが人数分確保されていなかった

これらが主な原因とされています。

また、最近ではタイタニック号の沈没に関する新しい説も提唱されています。

  • 船体の鋼材が低品質だった可能性
  • 火災が船体を弱めた可能性

多くの人が命を落とす結果になったこの大事故によって、海事法規について新しい安全対策を施行するよう大きな改正が行われました。

もっと多くの救命ボートを確実に搭載すること。
救命ボート訓練が適切に行われること。
乗客のいる船の無線機には24時間スタッフをつけることなどです。
国際海氷パトロールが北大西洋の氷山の有無をモニターするために組織され、海事安全規則は海上における人命の安全のための国際条約によって国際的に統一されました。
双方ともに今日でも実施されている方策です。

 

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