『ベルサイユのばら1』あらすじとその魅力の秘密7選

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50年の歳月もその魅力を色あせさせることは出来ない不朽の名作『ベルサイユのばら』。

この記事からは文庫版5冊の1冊ごとにあらすじ『ベルサイユのばら』の魅力を解説していきます。

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『ベルサイユのばら1』あらすじ

1755年、スウェーデンにハンス・アクセル・フォン・フェルゼン 、フランスにオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ、そしてオーストリアにマリー・アントワネット・ジョゼファ・ジャンヌ・ド・ロレーヌ・オートリッシュが誕生しました。

男子のいないジャルジェ将軍家の6女に生まれたオスカルは、男として育てられ、14歳でフランス王家に嫁いできたマリー・アントワネットの護衛を務める軍人となります。

1770年。マリーの最初の試練はデュ・バリー夫人との確執でした。
娼婦上がりの国王の妾、デュ・バリー夫人を潔癖なマリーは許すことができません。
オスカルの母を巻き込んだ両者の争いは、1772年にマリーがただ一度だけ「今日はベルサイユは大変な人ですこと」と言葉を賜ることで終結しましたが、このことはマリーに大きなストレスを与えました。

1773年6月8日。王太子夫婦はパリを訪問し、首都の人民はマリー・アントワネットの美しさに恋をするのでした。

1774年1月30日。マリー・アントワネットは窮屈な宮廷から抜け出しお忍びでパリの仮面舞踏会へ。
ここでスウェーデン貴族、フェルゼンと運命的な出会いをします。その後フェルゼンはたびたび宮殿に謁見を求めて訪れるようになり、貴婦人たちの人気を集めます。

そんなある日。マリーは「馬に乗りたい」とわがままを言い、大勢の者が見守るなか、オスカルとアンドレの介添えで馬に乗ります。
ところがアンドレの不注意から馬が暴走、走る馬からオスカルがマリーを抱きおろし助けます。
アンドレが罪に問われそうになると、その前にオスカルが現れ「アンドレの責任は主人であるわたくしの責任。まずここでこのオスカル・フランソワの命を絶ってからにされるがよい」と主張します。続いてフェルゼンも「悪いのはアンドレではない。私も正義のために死ねる」と国王に嘆願し、アンドレはおとがめなしとなりました。

この時アンドレは「オスカル…おれはいつか……おまえのために命をすてよう」と誓うのでした。

1774年4月。国王ルイ15世は天然痘に倒れます
そして5月10日。国王逝去とともに、新国王ルイ16世が即位するのです。

王妃になったマリー・アントワネットを守るため、オスカルはフェルゼンにスウェーデンへの帰国を促します。
マリーはオスカルを近衛連隊長に指名しますが、オスカルは巷での庶民の苦しみを目にし、宮廷の浮かれように苦い思いをしています。

マリー・アントワネットは高価なドレスや宝石、ポリニャック伯夫人との交際に湯水のごとく浪費し、夜遊びに明け暮れています。
ポリニャック伯夫人は、馬車でロザリーの母を轢いてしまいますが、「文句があるならベルサイユへいらっしゃい」の捨て台詞をロザリーに残し、そのまま去ってしまいます。

ロザリーの母は亡くなる前に「お前の本当の母親はマルティーヌ・ガブリエル・ド…」と言い遺します。
泣き崩れるロザリーを新聞記者のベルナールが見守っています。

ロザリーは「母の仇討ち」のために「青い花模様のドレス」と「ブロンドの巻き毛」の貴婦人を襲いますが、なんとそれはオスカルの母でした!
事情を聴いたオスカルは、ロザリーを落ち着かせるために屋敷に置きます。そしてベルサイユに出入りできるよう行儀作法を教えたり、仇討ちのための剣術指南もしてやります。

そしてある日、貴族の屋敷での舞踏会にオスカルはロザリーを連れていきます。
そこで偶然ロザリーは、家を出て行った姉・ジャンヌと再会し、ポリニャック夫人の娘シャルロットとも出会うのでした。

そして翌朝、ジャルジェ邸に訪れたのはフェルゼンでした!

←毎日オスカルとともに!ハンカチ♥

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『ベルサイユのばら』の魅力・性別を超越して見せたオスカル

女性を引き付ける中性的魅力

男性として育てられたオスカルは士官服に身を包み、近衛兵にふさわしく常に凛とした佇まいを見せています。

「オスカル様」に憧れる女性たちの女子校のようなノリがコミカルですね!
ロザリーもすでにオスカルに心惹かれるものを感じでいます。

オスカル、ロザリー『ベルサイユのばら』1巻p.383

オスカル、ロザリー『ベルサイユのばら』1巻p.383

「ブロンドの髪翻し」とは宝塚の歌詞の一節でしたか、これはズルいと呼びたくなりますね。
自分自身の外見の美しさを知り、そのまま否定することなく受け入れているのです。

そうです。男装はするけど麗人であることを隠そうともしないのです。

簡単には笑顔を見せず、常にキリっとした表情を浮かべているところも、女子にとってはたまらない魅力です。

「女の子は笑っている方が可愛い」と言われ、常に「癒し」を要求される女子にとって、このオスカルの態度はクールで、憧れを覚えるものでしょう。

使命を持って生きる人間の強さとはかなさ

父ジャルジェ将軍に男として育てられ、幼いころから剣の腕を磨いてきたオスカルは、「フランスと王家をお守りすること」が使命と心に決めています。

宮廷の浮薄な空気に流されることもせず、領地の民の暮らしぶりを知ろうとするオスカルは、貴族階級の腐敗に怒りを募らせていき、そんなオスカルを父レニエもアンドレも心配そうに見ています。

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『ベルサイユのばら』の魅力・身分違いの恋でも輝くアンドレ

アンドレ・グランディエは平民の生まれ。
8歳の時に母親を失って、祖母であるオスカルの乳母に引き取られ、オスカルの遊び相手兼護衛として育ちます。

マリー・アントワネットの乗馬の事故の不始末をかばってくれたオスカルに、いつか命を捧げてでも恩返しをしようと誓っています。

アンドレの全く卑屈さのないフラットな態度は、オスカルにとって心地よいものであったでしょう。

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『ベルサイユのばら』の魅力・マリー・アントワネットへの共感

オーストリアの王女としてわがままいっぱいに育ったマリーは、愛のない政略結婚、デュ・バリー夫人との政治的確執に苦しみます。

王太子妃としての立場を忘れ、ほんのひとときの楽しみを味わえる仮面舞踏会でのフェルゼンとの出会いは何という運命だったでしょう。

わずか18歳、異国の地で夫と心を通わせることが出来なかったマリー・アントワネットが浪費にハマったり、利用しようとする取り巻きに付け込まれたことは「若すぎた」過ちであったかもしれません。

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『ベルサイユのばら』の魅力・貧困にあえぐ庶民の代表・ロザリー

王宮での華やかさとは裏腹に貧困にあえぐ平民たち。
その一人として登場するロザリーの母や隣人に対する優しさ、素直さ、いじらしさに涙がちょちょぎれます。

ロザリーと姉・ジャンヌとの対比も興味深いポイントになっています。

母を虫けらのように馬車で轢き殺しておきながら、そのまま立ち去る貴族の女に仇討ちを誓うのも無理はなく、勘違いでオスカルの母を襲ってしまう所から、貴族の世界へと入り込むあたり、ワクワクが止まりませんね!

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『ベルサイユのばら』の魅力・ヨーロッパ文化の魅力を日本中に発信

マリー・アントワネットや社交界の取り巻きが見に付ける豪華なドレス!

「貴婦人ならみな一着は持っているダマスク織の青い花模様のドレス」ってどんなのだろう?とトキメキを覚えたことを思い出しました。

貴族の館の壮麗な佇まい、馬車で出かける舞踏会、優雅な茶器やクリスタルのグラス…夢中になって読んだ女子たちは一度は『ベルサイユに行ってみたい』と考えたのではないでしょうか?

『ベルサイユのばら』が遠いヨーロッパ文化の薫りを届けてくれたことは間違いありません。

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『ベルサイユのばら』の魅力・ヨーロッパの歴史を身近に感じさせた

オーストリアの名門ハプスブルグ家とフランスのブルボン王家との政略結婚。
そして徐々に高まるフランス革命の足音。
さらに断頭台というヨーロッパの歴史の一幕を描き切ったことで、ヨーロッパの歴史への興味を掻き立てられた人も多いのではないでしょうか。

歴史の教科書からは学べない、当時の人間たちの感情を丁寧に汲み取って見せてくれた池田理代子先生の功績は多大なものとしか言いようがありません。

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『ベルサイユのばら』の魅力・宝塚の力を日本中に発信

『ベルばら』があったから『宝塚』を知ったという人も多いでしょう。

宝塚歌劇団の『ベルサイユのばら』通算動員観客数なんと500万人!
もちろん宝塚歌劇団最大のヒット作です。

女性が男性役を演じる、という点でも、『べルばら』と『宝塚』には共通点があり、二つの作品の相乗効果によって、さらに『ベルばら』人気は不動のものになっていきます。

『ベルサイユのばら1』あらすじとその魅力の秘密7選

『ベルサイユのばら』集英社文庫版1巻より、あらすじとその魅力の秘密をご紹介しました。

2022年9月17日からは50周年イベントが開催されます。

関連記事でご紹介していますので、ぜひご覧になってください。

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