『キングダム』に登場する趙の将軍、慶舎は桓騎軍と飛信隊によってまさかの最期を迎えます。
そこには慶舎が知らぬ間に誘い出された桓騎の計略と、慶舎の誤算がありました。
『炭次郎』カラーの髪飾りが印象的だった慶舎の最期を見届けましょう。
李牧との過去のエピソードもあわせてご紹介します。
『キングダム』慶舎の初登場は合従軍
『キングダム』慶舎の初登場は紀元前241年、合従軍の戦いです。
李牧が全幅の信頼を置く、趙軍の副将として登場します。
このとき慶舎は、秦の本能型の武将・麃公(ひょうこう)を見事に掌の上で操り、ピンチに陥れます。
冷静な慶舎の作戦を見て『知将型』と早合点してはいけません。
慶舎自身が『本能型』なので、麃公の動きが読めるのです!
蜘蛛の巣のように張り巡らせた罠に、相手が飛び込んでくるのを待つ慶舎を、李牧は沈黙の狩人と呼んでいます。
麃公を一気に討とうと考えていた慶舎ですが、飛信隊の活躍により日暮れまで秦軍の反撃は続き、それぞれの軍は陣地へと引き上げて1日目の戦いを終わりました。
慶舎の冷静さが不気味だったなー
『キングダム』慶舎の最期の戦いは黒羊戦
紀元前237年、黒羊戦。
秦:桓騎軍+飛信隊、趙:慶舎軍+紀彗軍という密林の中の丘取り合戦です。
ここで慶舎がまさかの最期を迎えるのには、2つの理由がありました。
動かない桓騎に焦らされた慶舎
黒羊での戦いは初日から激しいものとなりました。
双方に犠牲を出しながら迎えた黒羊戦3日目、桓騎軍に有利な戦況に持ち込んだにもかかわらず、桓騎は動きませんでした。
河了貂が『策を我流で編み出す天才』と呼んだ桓騎は、日暮れまでの時間を無駄に潰し、「どうだオギコ、ウケるだろ」と笑みを浮かべています。
運命の黒羊戦4日目。
動かない桓騎にしびれを切らした慶舎は、『とりあえず』目障りな飛信隊だけ排除しようと丘を降りてきます。
丘を降りて来た慶舎に一直線に迫る桓騎軍のゼノウ隊!
そうです。
桓騎は慶舎を蜘蛛の巣の外へおびき出したのです。飛信隊をエサに使って。
慶舎の誤算は信の成長
紀彗が慶舎を救いに現れ、いったんは桓騎軍から逃げた慶舎。
しかし、信は慶舎の後にくらいついて行きます!
信に「この戦いはかつての六将級と言われる桓騎と、三大天の最後の一席につこうとしている私の戦いだ。来るには五年早かったな、飛信隊」と言った慶舎ですが…
那貴が「皆が騙される」と言った通り、飛信隊と、信は、想像を超える強さと大きさに成長していたのです。
身長3mは超えたな!信!
信の活躍の裏には、体を張って趙軍を止めてくれた羌瘣はじめ、飛信隊全員の活躍があります。
自分の手がらだけに浮かれず、敵陣の中から羌瘣を救い出すのが信らしさ。
そしてこれこそが飛信隊の強さでもあります。
信に討たれた慶舎の最期の思いは、李牧に恩を返しきれなかった、ということでした。
『キングダム』李牧と慶舎の関係はいつから?
自分の弟子が、田舎の軍略大会で『子どもに惨敗した』と聞いた李牧は、盤面を見てその子どもの非凡さに気付きました。
興味を持った李牧はその子に会いに行きます。
武器屋に住み込みで働いているその子どもは、口が利けなくなっていました。
生まれた村が賊徒に襲われ、両親を目の前で殺されたのです。
軍略大会に出ると大金を稼ぐというその子どもこそ、慶舎でした。
この時、李牧は慶舎を連れて帰ったのです。
慶舎はこの時の出会いを忘れず、「李牧様に恩返しをしたい」という気持ちを将軍となった後まで持ち続けていました。
この時いくつくらいだろうな?「子ども」扱いされてるから、12歳とか、15歳とか、その位かな?
李牧も雁門に赴任する前のことだろうね。
紀元前250年か、そのあたりのことかもしれないな。
慶舎は自分の能力を伸ばし、力を振るう立場を与えてくれた李牧に生涯感謝していたんだね!
『キングダム』慶舎は実在の武将だった!
慶舎は『キングダム』より少しだけ前の時代に実在した趙の武将です。
孝成王10年(前256年)、楽乗と共に秦の信梁軍を破る。
悼襄王5年(前240年)、東陽と河外の地の兵を率いて、黄河の梁を守った
政のお父さん・子楚が妻子を趙に置き去りにしたまま秦に帰ってきたのが紀元前257年。
主人公たちが子どものころには、すでに将軍だったわけですね。
また、記録がほとんどありませんので、名前だけ拝借したようなものかもしれません。
『キングダム』慶舎はなぜ死んだ?2つの要因とは!まとめ
趙・三大天の最後の一席に最も近い男・慶舎は、桓騎との戦いを想定して黒羊に来ました。
「あと5年もしたら頭角を現すだろう」と高をくくっていた信に討たれてしまったのには、理由がありました。
本能型でありながら緻密な軍略家の慶舎のスタイルは「蜘蛛の巣の罠」を巧妙に張り巡らせ、そこに陥った敵を屠るというもの。
「蜘蛛の巣」からどうやっておびき出すか?を考え、慶舎を焦らし、飛信隊を目の前に配置しエサに使った桓騎。
そして、桓騎と慶舎の間に割って入り、「皆が思っているより強く、大きい」武将に成長していた信は、そのことに気付かなかった慶舎を討ちとります。
慶舎将軍を討つという大手柄、これをチャラにしてしまうような事件も起こしてしまう信ですが、その話はまたの機会に。
飛信隊の活躍から、まだまだ目が離せません!
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