『キングダム』最新68巻でついに李牧と剣を交える桓騎!
桓騎一家を率いて「全部上手くいく」と言い切る自信は何故?
宜安以降、桓騎の動きをたどりながら、桓騎の勝算の根拠を探ります!!
『キングダム』宜安攻めには危険を感じ取っていた桓騎なのに…
秦が趙に攻め入った紀元前233年。
閼与(あつよ)で戦力を消耗してしまった王翦(おうせん)軍をその場に残し、桓騎軍、飛信隊、楽華隊、壁隊は宜安攻めを選択します。
この時点で信は危険を感じ取っています。
桓騎もです。
しかし、「そういう所にあるものこそ手に入れる価値がある」と桓騎は言います。
さすが野盗の親玉だ!
どんな仕込みがされてようがその上を行って
最後は相手をぶっ●して俺が勝つんだよ。桓騎『キングダム』65巻P.204
『キングダム』宜安で見せた桓騎の陣形の意味は?
しかし、李牧は十分に先を読み、長い時間をかけて準備していました。
李牧軍は、大幅に戦力を削った秦軍を、宜安で迎え打ちます。
その囲みは堅く、飛信隊と楽華隊はようやく抜けたものの、大将・桓騎の軍は完全に包囲されてしまいます。
そんな中で落ち着き払った桓騎が作り上げた陣形がこちら!
見たこともない陣形に、趙軍は「指示あるまで待機」と判断を下し、時間だけが無駄に経過していきます。
そうです。
自軍が不利な形勢と見た桓騎は、趙軍の突破口を探りつつ、夜になるのを待っていたのです!
結局は大きな犠牲を払いつつも、桓騎は李牧の囲みを突破していくのでした。
時間稼ぎをして、夜陰に乗じて『李牧の囲み』と言う窮地を脱出するのが目的でした。
『キングダム』桓騎は紅春を持つ氾善と砂鬼一家を別動隊としていた
桓騎は宜安に向かうとき、本軍とは別に、紅春(井闌車・せいらんしゃ)を持つ氾善と砂鬼一家を別動隊としていました。
これには二つの意味があると考えられます。
自分が率いる桓騎本軍が苦戦する可能性があると考え、奇襲の準備のために別ルートを取らせた。
砂鬼一家をできるだけ安全に移動させたかった。
実はもう一つ大事な役割があって…
それは砂鬼に桓騎の過去を語らせることだったと思うぜ!
『キングダム』河渡りでもなお自信満々の桓騎
李牧の囲みを破った桓騎と側近たちですが、行く手には大きな河が。
摩論、黒桜、厘玉らは「どうすんだよ」と言いますが、桓騎は何の迷いもなく河に入ります。
六大将軍の一人、桓騎将軍が甲冑を着たまま、野盗の群れのように河渡りです。
まー大したことはねーだろ。
どうせ最後は俺が勝つ桓騎『キングダム』67巻p.102
この言葉にはさすがの側近たちも驚愕を隠せません!
ここから『勝つ』とはどういうことでしょう?
李牧の思考の先を読み解く!
『キングダム』桓騎軍宜安城に入城
『紅春』を使った飛信隊の活躍で、手薄になった宜安城を制圧した秦軍。
砂鬼一家は戦闘で負傷した兵士の治療を申し出、田有、竜川、中鉄らは一命をとりとめることができました。
ここで信たちは桓騎の過去について、詳しい話を聞くことになります。
子どもばかりの盗賊団に命を助けられた桓騎は、「俺に任せとけ。全部上手くいく」と言い、その盗賊団に、やられっぱなしになるだけでなくやり返すことを教えます。
その盗賊団がのちの「砂鬼一家」です。
この世には高いところに立って好き放題やるバカ共と
そいつらの犠牲になる底辺の者たちと
その中間の者たちがいる。底辺が本当に怒りを向けるべき相手は
無関係を決め込んでいる “中間の奴ら” だ。桓騎『キングダム』57巻p.212
そんな話をしているうちに桓騎軍が宜安城に入城します!
「前方に宜安城有り。
城壁の上にはお頭が言った通り秦の旗が立っていると。」桓騎軍『キングダム』57巻p.218
桓騎は厘玉に河の対岸に足跡をつけさせました。
しかし上陸せずにさらに川下に移動した桓騎は、見事李牧の追っ手をまいて宜安城に入城したのです。
すべては桓騎の計画通り。
桓騎軍宜安城へ入城。
『キングダム』桓騎、肥下へ向かう
宜安を占領した秦軍でしたが、宜安の住民はすでに肥下へ疎開しており、人質にするには人数が足りません。
隣の赤麗城を確保しに行った壁軍は、井戸の水に入れた毒にやられ、壊滅状態。
桓騎は「王翦(おうせん)は来ない」と、閼与からの援軍を当てにする様子はありません。
桓騎は李牧の再攻を予測して、宜安を捨て肥下へ向かいます。
宜安城には砂鬼一家に命じて、「肥下の惨劇を史に刻む」と書いた気味の悪い人体オブジェを残して。
桓騎が恐怖のオブジェを残し、兵たちの家族が疎開する肥下へ向かったと聞いた趙軍は虐●を恐れて浮足立ちます。
桓騎は宜安での籠城は捨て、肥下へと進軍します。
『キングダム』李牧、桓騎を追って肥下へ
桓騎が肥下を蹂躙することを恐れた趙軍は全速力で肥下へと向かいます。
途中、肥下の方角に炎が見えると、李牧以下趙軍は、桓騎が人質を道連れに、と肥下に火を放ち、大量虐●を繰り広げていると考えました!
しかしこれは桓騎軍が肥下の手前の森林に放った火。
桓騎の罠です。
ここで突然、李牧軍に襲い掛かる桓騎軍!
桓騎は肥下を襲っていると見せかけ、守りが薄くなっている李牧を待ち伏せ、奇襲をかけたのです!
桓騎の得意技、本陣を薄くさせ奇襲をかける戦法だね!
桓騎って本当にすごいね!
『キングダム』桓騎・李牧の一騎討ち
飛信隊と楽華隊は桓騎本軍と離れたルートを通っていましたが、桓騎軍が趙軍と戦闘に入った音を聞きつけ、趙軍の援軍を足止めする作戦です。
「桓騎、早く李牧を討ち取ってくれ!」という思いは一緒。
この奇襲だけが、秦軍に残された最後のワンチャンスなのです。
ついに桓騎の剣が李牧の顔を傷つけます。
しかし、これは致命傷にはならず。
李牧は「傅抵(ふてい)!桓騎を狙いなさい」と言い、傅抵は李牧の守りから桓騎を討ちに、目的を変更します。
すると桓騎の側近たちは、桓騎を守る方に意識が集中し、李牧から注意がそれて行ってしまうのです。
『キングダム』桓騎はどうなる?全部上手くいく勝算の根拠をネタバレ・まとめ
趙に攻め入った直後から、李牧の罠に苦しめられた秦軍。
王翦を閼与に足止めされてから苦戦が続きますが、桓騎の采配と戦略で切り抜けてきました。
攻め込みながらも失敗した場合の予備の手を打っている桓騎。
撤収しながらも、常に次の手を考えている桓騎。
やはり並外れた武将であったとしか言いようがありません。
コミックス最新刊68巻から、桓騎の戦略の奥深さをご紹介しました。
しかし、最大の、そして最後のチャンスは肥下へおびき寄せられた李牧を奇襲する瞬間でした。
ここで李牧に一太刀浴びせることはできましたが、残念なことに勝利することはできず、桓騎の命運もここに尽きてしまいます。
ほんの子どものころから頭がよく、豪胆で、「俺の言う通りにすれば全て上手くいく」と人の心をつかむのにも長けていた桓騎。
桓騎の「全部上手くいく」を聞いて、黒桜姐さんは鼻血を出していましたが(笑)
あの言葉は、今思えば自分に聞かせる言葉でもあったのかもしれません。
最愛の女性偲央(しお)を●された怒りを、世の不条理にたいする怒りを燃やし続けていた桓騎。
『首斬り桓騎』のエピソードは偲央の復讐であった…
一つ一つ桓騎の実像に迫るエピソードが読めるのは、次巻69巻です!
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