スティーブン・スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』は登場人物の役割が前作と異なるところがあります。
また、メンバーの名前も一新していますので、登場人物の相関図を使ってご紹介していきます。
『ウエスト・サイド・ストーリー』登場人物相関図
映画『ウエスト・サイド・ストーリー』は、敵対する2つのチーム・ポーランド系白人のジェッツとプエルトリコ人のシャークスを中心に物語が進みます。
ジェッツのリーダーはリフ、シャークスのリーダーはベルナルド。
ベルナルドの妹、マリアはプエルトリコからニューヨークに来たばかり。
ベルナルドの彼女はアニタ。
リフはチームの抗争を見届けるために、ジェッツを抜けてカタギの仕事をしているトニーを呼び出します。
主要キャストの名前と関係は前作のままです。
『ウエスト・サイド・ストーリー』登場人物の前作との違い
登場人物の役割や顔ぶれが前作と違うところを解説します。
ドクの店でトニーを雇っているのはドクの未亡人のバレンティーナ
前作でジェッツの少年たちの居場所となり、指導者でもあったドクは出てきません。
しかし、ドクのドラッグストアは健在で、トニーはここで働いています。
トニーの雇い主はドクの未亡人のバレンティーナです。
バレンティーナを演じるのはリタ・モレノ。前作『ウエストサイド物語』でアニタを演じた女優さんです!
ドクはプエルトリコ人のバレンティーナと結婚し、彼女がこの店を守っているのです。
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マリアのお相手チノはシャークスのメンバーではない
マリアの兄・ベルナルドは、妹・マリアをプエルトリコから呼び寄せるにあたって、ゆくゆくはチノと結婚させようと考えていました。前作も今回の作品も同様です。
前作では、チノはシャークスのメンバーでしたが、今作では会計士の仕事を持つカタギの人間です。
デヴィッド・アルバレス演じるベルナルドは血気にはやるボクサーですが、人情に篤くたくましい人。
マリアを引き合わせてくれたベルナルドを、マリアを奪ったトニーが……激情に駆られていくチノをジョシュ・アンドレス・リベラが演じきります。
女性の視点が重要視されている
前作以上に男たちの戦いを見守る女性たちの感情、アメリカで生きていくことを決心した女性たちのたくましさが力強く描かれています。
ダンスのシーンはもちろんのこと、マリアとアニタの勤め先のデパートのシーンも丁寧に描かれます。
また、ベルナルド、アニタ、マリアが家賃を出し合って暮らす安普請のアパートの中にはミシンやトルソーが置かれ、独立して店を持つのがアニタの目標であることがうかがわれます。
ジェッツとシャークス、メンバーも女性陣も名前から変化している
チームのメンバーやガールズは名前もリニューアル。
それぞれ存在感を示す素晴らしいダンサーたちが、新しい役を創り上げています。
メンバーの名前で残ったのはジェッツの数名だけ。
こういう点でもオリジナルを尊重しながらも新しいものを作っているという意思が感じられます。
『ウエストサイドストーリー』登場人物相関図スピルバーグ版まとめ
スティーブン・スピルバーグ監督の映画『ウエスト・サイド・ストーリー』に登場する人物の相関図と前作との役どころの違いをご紹介しました。
一番の違いは、ドラッグストアの店主がドクからバレンティーナに変わっていること、次はチノがシャークスのメンバーではなく、仕事を持つ一般人であることでしょうか。
音楽や時代背景にあった衣装等、前作の良さを尊重しながらも、より現代人に訴える内容になっている『ウエスト・サイド・ストーリー』。
ぜひ劇場の大スクリーンでご鑑賞ください!
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