映画『ゴジラー1.0』あらすじと名言・感想！典子の首のあざは？

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映画『ゴジラー1.0』は日本国内でのログヒットに加え、海外でも大反響を呼んでいます。

怖い映画は苦手なのですが、恐怖で縮み上がった心が観終わった後では暖かく変わっている、不思議な感想を持ちました。

次作もあるのでは？という匂わせも含め、あらすじと名言、感想をご紹介します。

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『ゴジラー1.0』あらすじ｜大戸島でのゴジラとの出会い

1945年第二次世界大戦末期。

特攻隊に選ばれた敷島浩一（神木隆之介）は、機体に故障があると偽り大戸島へ降下し、特攻を回避します。

整備を担当する橘宗作（青木崇高）は、敷島の機体には故障がないと告げ、敷島が特攻を回避したことに気づいていることを知らせるのです。

島の周りになぜか何匹もの深海魚が浮き上がっていますが、それはその夜大戸島を襲う巨大な怪獣ゴジラの前触れでした。

島の人間が深海魚が浮かんだあとには『ゴジラ』が出ると話したらしいんだ！

敷島に「飛行機の20㎜砲を撃て」と言う命令が下りますが、敷島は目の前に現れた怪獣のあまりの巨大さに恐ろしくなり、ついに機銃を撃つことができませんでした。

その間に仲間の兵はほぼ全員がゴジラに襲われて亡くなってしまい、結局生き残ったのは橘と敷島の二人だけ。

橘は「お前のせいだ」と敷島を罵り、戦友たちの残した写真を油紙に包んだ束を手渡すのでした。

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『ゴジラー1.0』あらすじ｜焼け野原の東京に帰還する敷島

軍の艦で東京に戻った敷島ですが、家のあった場所は一面焼け野原。
隣に住む太田澄子（安藤サクラ）は、特攻から生還した敷島を「恥知らず」と罵ります。
お前のせいで自分の子どもたちも、敷島の両親も、空襲を受けて火事になり、みんな亡くなったと…

敷島は両親の粗末な位牌に向かい「生きて帰って来いって…そう言いましたよね？」と呟き、茫然とするのでした。

焼け野原の闇市で、ある日敷島は大石典子（浜辺美波）から赤ん坊を手渡されます。明子と言う名のその赤ん坊は、典子が空襲で死にかけた女に手渡された子だったのです。

行く場所もない典子と明子は、そのまま、敷島の家に居ついてしまいます。

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『ゴジラー1.0』あらすじ｜職を見つけた敷島

戦後、すべてを失いゼロになった東京で、敷島はようやく収入を得られる仕事を見つけます。
高給を貰える仕事なので、これで赤ん坊に粉ミルクを買ってやれそうです。

そんな敷島を澄子は「偽善者」と非難しますが、赤ん坊を気にかけ様子を見に来てくれます。

敷島の仕事は『機雷除去』。木造のボロ船で海中に撒かれた機雷を探し出して浮かび上がらせ、機銃で爆発させて海をきれいにする、という危険な仕事です。

『新生丸』の船長は秋津淸治（佐々木蔵之介）、『学者』と呼ばれる野田健治（吉岡秀隆）、『小僧』と呼ばれる見習い・水島四郎（山田裕貴）。ここに敷島は『鉄砲撃ち』として迎えられ、銃の腕前を高く買われます。

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『ゴジラー1.0』あらすじ｜復興の日々

夜ごとゴジラの悪夢に襲われる敷島。
敷島の戦争はまだ終わっていないのです。

両親も、家も、戦友も、すべてを失ってゼロになった当時の日本人の悲しみが痛いほど伝わってくるよ！

明子（永谷咲笑）はそんな日々の中すくすくと成長し、敷島は稼いだ金で家を建て直します。

船の仲間を招待して食事をふるまう敷島ですが、典子は妻でなく、明子は孤児であることを話すと、仲間は典子と結婚したら、と言います。
未だに戦争の悪夢を引きずっている敷島は「黙れ！」と叫んでしまいます。

神木隆之介君の演技はとても丁寧で、自分を納得させるまで先に進めない敷島の気持ちが伝わってきたよ！

同時に戦争が人の心に与える傷の大きさに、苦しくなっってしまったな。

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『ゴジラー1.0』あらすじ｜典子も就職する

ある日仕事から帰ると、典子はきちんとした洋服を着こなし、髪も整えていました。

銀座では復興が進んでいるので事務の仕事を見つけ、自立を考えていると話します。
仕事中は澄子が明子の面倒を見てくれると、話も進めていました。

典子はメッチャしっかり者だったんだな！

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『ゴジラー1.0』あらすじ｜再び現れたゴジラ

米軍も太平洋に現れたゴジラを発見しましたが、この対応はソ連との関係もあるため、日本が単独で行わなければいけないと通達してきます。

ゴジラの進路は東京に向かっているのです。

大戸島がゴジラに全滅させられたことは、戦後の緘口令により秘密にさせられていました。

そして新生丸は、大型軍艦『高雄』が到着するまでの時間稼ぎを命令されていました！

ええっこんなボロボロの小舟に何ができるの？

回収した機雷を武器に使えって…

新生丸の周りには深海魚が大量に打ちあがり、ついにゴジラがその姿を現します！

ゴジラの放射能でやられちゃうのか！

恐怖に固まりそうになる乗組員たち。

この時船長の言うセリフ「誰かが貧乏くじ引かなきゃなんねえんだよ」に痺れるね！

ゴジラの前で爆発させた機雷は全く効かず、口の中で爆発させた時だけはダメージを与えたようですが、ゴジラの驚異的な回復力はあっという間に傷を再生していきます！

もうだめかと思われたときに『高雄』が現れますが、ゴジラには歯が立たず、ゴジラの吐く熱線で沈められてしまいます。
『高雄』が襲われている間に、新生丸は脱出を果たすことができました。

もう怖すぎた！映画館の音響もあって心臓バクバクの瞬間の連続だよ！

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『ゴジラー1.0』あらすじ｜『屍が見てる夢』

ゴジラとの戦闘で負傷した敷島は病院で目覚めます。
海進丸も、高雄もゴジラに沈められましたが、国民にはゴジラの存在も、日本に向かっていることも伏せられたまま。

家に帰った敷島は、この事実を典子にも伝えることができず、苦しみます。
そして大戸島での出来事を典子に話し始めます。

自分が特攻から逃げた人間であること。

大戸島にいた整備兵たちがゴジラに襲われて皆亡くなったこと、その時自分は何もできなかったこと。

敷島「俺は本当は生きてちゃいけない人間なんです。」

典子「浩さん。生き残った人間はきちんと生きていくべきです。」

敷島「典子さんに何が分かる！」

典子「分かります！私の両親は火に焼かれながら『生きろ』と言いました。だから私は、どんなことがあっても死んではいけない、そう思ってきました。」

『ゴジラー1.0』より

敷島はあまりの苦しさに、典子も、明子も、幻であり、自分はもうすでに死んでいるのではないか、今は屍が見てる夢なんじゃないかと口走ります。

「生きてるよ！浩さんは生きてる！」力強くそう言って抱きしめてくれた典子の存在の温かさに触れ、敷島はもう一度生きてみようかと考え始めます。

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『ゴジラー1.0』あらすじ｜銀座を襲うゴジラ

ゴジラはついに日本近海に現れ、東京湾に上陸します。

その巨大さ、獰猛さに驚きながらも軍は攻撃を仕掛けますが、ゴジラはそのまま銀座に向かいます。

典子は電車に乗っていました。
ゴジラは典子が乗った電車に近づき、咥えて持ち上げます！

典子はすぐには諦めず、安全に脱出することに成功します。

復興しかけた銀座の町は、ゴジラの一撃で、そしてその振り回す尻尾で、瓦礫と化していきます。

戦争でゼロになった市街地がそれ以下になるから『マイナスワン』ってタイトルなのか！

ニュースを聞いて銀座に典子を助けにやってきた敷島は、典子の手を取って必死で逃げ回ります。

踏みつぶされる人の群れから逃れるように走り続ける二人ですが、ゴジラは青い光線を吐き、銀座を燃やし尽くしていきます！

敷島を爆風から守るかのように、路地へと突飛ばす典子。
爆風が途絶え、敷島が典子を探しても、ゴジラの爪痕の後には、動くものの気配すらありませんでした。

「もう一度行きたい」と思った直後の悲惨な事故。

慟哭する敷島に救いはあるのか…

船長、学者、小僧は敷島の家に来てくれました。
澄子は明子の面倒を見てくれますが、敷島は「俺がバカな夢見たせいか」と自分を責めます。

『ゴジラー1.0』あらすじ｜ゴジラを駆除する『海神（わだつみ）作戦』

民間人主導のゴジラ対策が進められていると聞き、4人は会場に向かいます。
そこで作戦を立てているのは、『学者』野田でした。

野田は自分が立てた作戦を説明します。

  1. フロンガスの泡でゴジラの体を包み、1500mの水深の相模湾にゴジラを沈める。。
  2. その後二酸化炭素の浮袋で急激に浮上させる。
  3. 水圧の変化によりゴジラを駆逐する。

1500mの深海では1500tの重さがかかります。
これが「海の力でゴジラを殺す」海神（わだつみ）作戦です。

危険な作戦ですが、志願して作戦に加わった民間人たちは、希望に燃えた明るい顔を見せています。

これが日本の底力だなって感動するよ！

海中でゴジラの鳴き声を流す。
駆逐艦でゴジラを持ち上げる。
さまざまな意見を出す仲間たちに、敷島が提案したのは

「戦闘機でゴジラを相模湾に誘導する」案です。

『ゴジラー1.0』あらすじ｜戦闘機『震電』を手に入れた敷島

ゴジラを誘導するための戦闘機を希望していた敷島に、戦闘機『震電』が手に入ったと連絡がありました。

しかし整備状態が悪く、このままでは飛べません。

機体の補修を絶対に橘に頼みたいと考えた敷島は、橘のもと戦友に手紙を書きまくり、ついに橘と再会します。

敷島の前に現れた橘は激怒して敷島を殴りつけました。
敷島は橘にどうしても来てほしかったので、「大戸島での全滅は橘に原因がある」と嘘の情報を流したからです。

そこまでして来て欲しかったのか

敷島は橘に『ゴジラは内側からの攻撃に弱いから、爆弾を満載した飛行機で口の中に突っ込む』という特攻を志願します。

橘は翌朝、仲間を連れて現れ、腕を振るって『震電』の整備にかかるのです。

『ゴジラー1.0』あらすじ｜ゴジラが近づいてくる

放射能を感知する海中センサーに反応があり、ゴジラが近づいていることが作戦本部に伝えられます。

浮上するエアバッグのメーカー社員も、現場への同行を希望します。

「今夜は自宅で家族と過ごして」と話す学者・野田は、「死ぬための戦いではなく未来を生きるための戦いを」と宣言します。

船長・秋津は、小僧・水島に「お前は連れて行かない」と言い渡します。

水島は抵抗しますが、結局出撃の艦に乗せてもらうことはできませんでした。

「俺だってこの国守りたいんです！俺たちずっと一緒だったじゃないですか！」

水島『ゴジラー1.0』より

水島のこのセリフは感動的だ…

人からの命令でなく、志願した人間たちが自分の意志で、それぞれができることを結集する。

一人一人がとてもカッコいいんだ！

『ゴジラー1.0』あらすじ｜ゴジラとの決戦へ

その夜明子は、クレヨンで描いた絵を敷島に見せてくれました。
敷島、典子、明子の三人の顔を描いたもの。
敷島が絵を眺めていると、明子は何かを感じ取ったのか、なぜか泣き出してしまいます。

翌朝。敷島は自分の手持ちの金を封筒に入れ、明子の枕元に置いて出かけます。

橘が修理を済ませ、大量の爆弾を搭載した飛行機に乗り込む敷島の手は震えています。

「俺はまだ、生きたいようです」
敷島は正直に、橘にそう言います。
明子の描いた絵を見せ、「あいつの未来を守ってやりたい」と。

ゴジラと刺し違えてでも、必ず仕留めます。

敷島浩一『ゴジラー1.0』より

橘は敷島に爆弾の安全装置などの最終確認を綿密に行います…

澄子は家から出てきた明子から、敷島が残した封筒を受け取ります。
また、澄子のもとには何やら電報も届きます。

『ゴジラー1.0』あらすじ｜ゴジラとの最終決戦

予想したより早く姿を見せたゴジラ！
今回は相模話に現れ、逗子、鎌倉を次々と破壊していきます。

各員乗船し、作戦を遂行しようとする中、敷島から発進の連絡が入ります。

敷島の乗る『震電』はゴジラの鼻先をかすめ、機銃を放ち、ゴジラを怒らせていきます！

そして水深の深い場所へとゴジラを誘導し、ゴジラの周囲は軍艦が曳航するフロンガスのタンクで囲まれていきます。

ゴジラの熱線が吐かれる前には、背中のヒレが青く発光します。
船の乗組員も敷島も、青く光り始めるゴジラの背中を見つつ、勇敢に計画を遂行していくのです。

二隻の戦艦は接触しかねない近さですれ違い、ゴジラをフロンガスの泡で包むことに成功します！

深海へと沈んでいくゴジラ、その巨体にかかる水圧によって死亡したのか、沈黙するゴジラでしたが、少しすると息を吹き返してしまいます。

急激上昇による減圧を実施しますが、ゴジラは二酸化炭素の浮袋を食い破ってしまい、なかなか上がってきません。

戦艦二隻でゴジラを引き上げようとしますが、あまりの重さに船のクレーンが壊れてしまいます。

そこに現れたのが横浜港からの多数の漁船！
水島が声をかけて連れてきた大群です！

水島「役立たずは返上でお願いします！」

秋津「参ったあ！恐れ入り谷の鬼子母神だあ！」

『ゴジラー1.0』より

もやいで繋いで軍艦二隻をそれぞれ引き合い、ついにゴジラの巨体が海面に浮かび上がってきます。

しかし、ゴジラは未だにダメージを受けたようには見えません。

そこへ…敷島の『震電』が飛んできて、熱線を吐こうと開いたゴジラの口の中に突っ込みます！

一瞬の沈黙の後、大量の爆薬によって、ゴジラの上半身は粉々になって吹き飛びます！

『ゴジラー1.0』あらすじ｜あなたの戦争は終わりましたか

海上に開く白いパラシュート。

橘は『震電』に緊急脱出装置を備え付けてくれていたのです。

ああ！「大事な説明をする」って話し込んでいたからな！！

本当に良かったあ！

仲間の無事を喜びあう『海神作戦』の仲間たち。

その中で敷島に、電報を握った澄子が駆け寄ります！

典子は生きていました。

典子が助けられていた病院へ、駆け込む敷島。

あなたの戦争は、終わりましたか。

典子『ゴジラー1.0』より

典子のこの一言に泣き崩れる敷島です。

 

この二人は所帯を持って、明子も一緒に生きていけるよね。

本当に良かった。

最高のハッピーエンドだ！

橘の説明が長いのと、電報のくだりで実は想像できちゃうんだけどね（笑）

ゴジラの恐怖で縮み上がった心がハッピーエンドで癒されるよ！

『ゴジラー1.0』考察｜典子はなぜ生きていた？

ここで世間を騒がせているのは、なぜ典子は生きていられたのか？という疑問です。

銀座にまき散らされたゴジラの肉片は「放射線量が高い危険なもの」とアナウンスされていましたが、典子はこのゴジラ細胞に感染しているのではないでしょうか。

ゴジラ細胞は、ゴジラの再生力の高さを受け継いでいるので、もし典子があの時ゴジラの肉片に触れて感染していたのなら、重傷から回復して命を取り留めている、またはいったん死亡した後再生しているという可能性すら出てきます！

おいおい！せっかくのハッピーエンドにケチをつけないでくれよ？

「典子の首には黒いあざがある」とは、映画館では気づきませんでしたが、包帯で右目の上から頭半分を覆っていたので、ゴジラ細胞に感染して、そのあざがだんだん広がっているのを隠しているのかもしれません。

さらに…エンドロールではゴジラの復活を思わせる画像が！
もしや、マイナスワンで終わらず、この続きが見られるかも？

でも、銀座でゴジラ細胞に感染したというのなら、典子一人じゃないかもしれないよね。

ゴジラ細胞に感染したゴジラ人間がゾンビみたいにわらわら増えるホラー映画になっちゃうかもだぜ？？

『ゴジラー1.0』あらすじ｜まとめと感想

敷島の、橘の戦争を見事に終わらせ、典子と明子、澄子をはじめ皆に明日を与え、ストーリーはハッピーに終わりました。

しかし、冒頭から、ゴジラの映像と音響はとにかく怖い！！

戦後の焼け野原の東京も絶句しそうだし、ようやく復興しかけた銀座がゴジラに破壊されるのは桃鉄のキングボンビーに襲われた時のような絶望感を感じさせます。

だからこそ、浜辺美波さんの愛らしさ、安藤サクラさんの人情、船長・学者・小僧のあたたかさが身に染みるのです。

時代に翻弄され、ゴジラの悪夢に苦しみながら、愛する者たちのために覚悟を決める敷島を演じた神木隆之介さんの演技も、日本人の生きざまの美しさを感じさせてくれました。

特攻から逃げた男、ゴジラの恐ろしさに凍り付いた男、という敷島ですが「自分だってそうなるに違いない」と思うからこそ感情移入してしまうのでしょう。

海神作戦のメンバーも、漁船をありったけ引き連れてきた山田裕貴さんも、キラキラしていました。
「俺だってこの国守りたい」
心を一つにした日本人の素晴らしさを、先人たちへの感謝に変えていける作品でした。

 

 

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