『ハウス・オブ・グッチ』ブロンディの名曲はグッチ夫妻の愛の行方?

ハウス・オブ・グッチ 映画

レディー・ガガ主演の映画『ハウス・オブ・グッチ』の予告で流れるブロンディの『ハート・オブ・グラス』

『ハウス・オブ・グッチ』の主題歌として使用されている理由を、歌詞の中に探してみました。

結論は、パトリツィアとマウリツィオのグッチ夫妻の進んでいった道を描いたかのような歌であることがわかりました。

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『ハウス・オブ・グッチ』の主題歌『ハート・オブ・グラス』ってどんな歌?

1979年に全米1位、全英1位、ドイツ、オーストラリアでも1位を獲得し世界的大ヒットになりました。

『ブロンディ(Blondie)』はヴォーカルのデボラ・ハリー(Deborah Harry 1945年7月1日生まれ の金髪をネタにしたバンド名です。

ニューヨークのパンク・バンドだったブロンディのサウンドを音楽プロデューサー、マイク・チャップマンがポップなディスコ・チューンに仕上げ、ブロンディ、そしてデボラ・ハリーは一気にニューウェイブの旗手として世界を席巻していきます。

赤い唇、シャイニーでモードなアイメイク、ワンショルダーのドレス
今見ても全く古臭さを感じません。

このドレスはルイ・ヴィトンのデザイナーとして有名なスティーブン・スプラウスの手によるもの。
ストリートの不良っぽさをアップタウンの洗練で洒落のめすスティーブンのセンスを発揮したこのドレスは、他のアーティストからもデザインのオファーが殺到するほどの評判になりました。

ここにも、庶民の育ちのパトリツィアが世界的ブランド・グッチの一員になるという野望と重なる感覚があります。

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『ハート・オブ・グラス』歌詞和訳

『ハート・オブ・グラス』
作詞作曲:デボラ・ハリー、クリス・スタイン

Once I had a love and it was a gas…
恋をしてたわ それは最高だった
でもすぐに消えちゃって 私は「ガラスのハート」、傷つきやすくなったの
本物の恋だと思ってたのに
何も信じられなくなって 恋は終わった
Once I had a love and it was divine…
恋をしてたわ それは素晴らしい
でもすぐ気づいた どうかしてたって
本物の恋だと思ってたのに でも恋は盲目だったのね
不信感でいっぱい 恋は終わってしまった
In between・・・
恋してるときは 心地よくって いい気分
でも混乱して 落ち着かない気分
あなたを失うのが怖い
こんなふうに私をからかうの良くないよ
Once I had a love and it was a gas…
恋をしてたわ それは最高に楽しかった
でもすぐに消えちゃって 恋は「ガラスのハート」、臆病になっちゃった
本物の恋だと思ってたのに
何も信じられなくなって 恋は終わった
Lost inside…
空想にどっぷりふける
愛しい幻想に その気持ちは隠せない
あなたが私を利用してるんだ でも私を傍へ押しやらないで
私たちうまくやっていけたのに
さあ空高く進もう 愛の青い光に乗って!
Once I had a love and it was a gas…
恋をしてたわ それは最高に楽しかった
でも 鬱陶しいものになって すぐに消えちゃった
本物の恋だと思ってたのに
何も信じられなくなって 恋は終わった
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上記の主題歌がパトリツィア目線の主題歌だとしたら、この『ハート・オブ・グラス』はマウリツィオ目線の主題歌といえるでしょう。

本当の恋だと思っていたのに。
素晴らしい恋だった。
パトリツィアに魅かれて、恋焦がれて、親の反対も押し切って結婚したのに。

君が欲しかったのは僕の家。
君は『グッチ』が欲しかったんだろ。

恋は終わった…

となるところで、人生も終わってしまうのがマウリツィオの救われないところです。

持てる者ならではの悩みでしょう。
自分自身を愛してほしかったのに、彼女が愛していたのは自分のブランドだったとは。
不信感でいっぱいになって安らぎを求めに出ていけば、それもすべて壊されてしまうのです。

映像の中に「STUDIO54」が登場しますが、ここがまさにブロンディも出演した名門ナイトクラブです。

『ハウス・オブ・グッチ』ブロンディの名曲はグッチ夫妻の愛の行方?

ブロンディ1979年のヒット曲『ハート・オブ・グラス』(ガラスのハート)は、映画『ハウス・オブ・グッチ』の世界観とマッチする感覚と歌詞によって主題歌に選ばれているようです。

歌詞の意味をかみしめながら映画予告を見れば、映画館に行くのが待ちきれなくなりそうです。

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