『ハウス・オブ・グッチ』あらすじと見どころは?盛者必衰の理?

ハウス・オブ・グッチ 映画

リドリー・スコット監督レディー・ガガ主演の映画『ハウス・オブ・グッチ』は、事実に基づいた数奇なストーリー、そうそうたる顔ぶれのキャスト、イタリアを舞台に世界的ブランドのファミリー・ヒストリーが描かれるという絢爛たる豪華さ、という点で大きな期待を集めています!

初日の上映を鑑賞した感想をまじえながら、映画のあらすじ見どころをご紹介していきます。

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『ハウス・オブ・グッチ』あらすじ・グッチ一族の歴史

1921年、イタリア・フィレンツェでグッチオ・グッチが創業したブランド、GUCCIは世界にその名を知られる名店になりました。

1953年、グッチオの反対を押し切って息子のアルド・グッチがニューヨークに支店を出しました。この年グッチオが亡くなり、アルドを飛ばして(笑)孫のパオロが2代目社長に就任しました。

GUCCI一族家系図

GUCCI一族家系図

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『ハウス・オブ・グッチ』あらすじ・パトリツィアの誘惑

この一族のマウリツィオとパーティで偶然出会ったことから、猛アタックをかけたのが庶民育ちのパトリツィア・レッジャーニ
1971年、二人は22歳でした。

本に興味がないと白状するのに、偶然を装い図書館で待ち伏せ……

石川ひとみか?

そんなこんなの間も身元調査をしてるんだから、さすがグッチ家のお坊ちゃんだな!

家にはクリムトの絵が飾ってあって、まるで美術館!

でもこれを知らなかったことで、教養のなさがバレてしまうんだ。

そこですかさず「私、愚かね!」と言うことで、周りを逆に味方につけてしまうんだな。パトリツィアはやっぱり人誑しの才能もあるんだよね。

マウリツィオの父親ルドルフォは、パトリツィアの狙いを見抜き、結婚に猛反対します。

 

マウリツィオはパトリツィアの父親が経営する運送会社に就職し、やがて二人は結婚しました。1972年のことです。

その後ルドルフォが死亡すると、ルドルフォが持っていた不動産等の財産そしてグッチの株式の50%はマウリツィオに相続されました。

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『ハウス・オブ・グッチ』あらすじ・グッチをその手に

パトリツィアは夫にグッチを支配するようにそそのかし、マウリツィオはアルドとパオロの所有する株式を手に入れられるよう、パオロを陥れます。

アルドは「グッチにとって日本人は上得意」と日本語を話してみたり、「ゴテンバに出店するか?」と言ってみたり、親しみを感じたな!

パトリツィアはしっかりアルドに気に入られて、マウリツィオと共にニューヨークに呼んでもらうんだ。

野心満々なのは見え見えだけど、魅力的な女性なことに間違いはないね。

1984年、マウリツィオは経営の才能があるとは言えないのに結果的にグッチの代表者になります。

しかし、経営に口を出したがる強欲なパトリツィアを疎ましく思い始めます。

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『ハウス・オブ・グッチ』あらすじ・醒め始める愛情

マウリツィオはパトリツィアに操られるように行動するうちに、誰も得をしないのに自分が身内を傷つけていることに気づきます。
その報復のように、マウリツィオにも脱税疑惑がかかります。

1985年、単身で逃げるように向かったスイスで、旧友たち、そして女友だちのパオラと再会するのです。
昔の友だちの中で過ごす居心地の良さと、パトリツィアの振る舞いが鼻についてきたことが相まって、夫婦関係は一気に悪化します。

マウリツィオが一気に目が覚めたような冷たい態度に変わっていくのを見てると、パトリツィアにも、ちょっと同情しちゃったな……

この二人の演技、すごいな!

心の動きが見えるような感じがしたぜ

マウリツィオはパトリツィアの哀願にも聞く耳を持たず、別居、そして離婚へと突き進んでしまいます。

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『ハウス・オブ・グッチ』あらすじ・マウリツィオへの『制裁』

パトリツィアは以前から占い師のピーナに相談を持ち掛けていました。

マウリツィオの心変わりに悩み苦しむパトリツィアに、なんとマフィアを紹介したのはピーナでした。

マウリツィオは1995年3月27日、オフィスに入るところで暗●されました。

パトリツィアは、マウリツィオの死後すぐに、マウリツィオがパオラと暮らしていた家へ乗り込み、「私の家からこの女を追い出して」と宣言します。

映画を見る前は「追い出されたらかわいそう」なんて思ってたけど、たぶんパオラはセレブ出身なんだろうね。

パオラには余り同情しなかったなー

いやそれ以前に、スキー場でパトリツィアが完璧に言い負かしてたからな。

パオラの側に立てないよ(笑)

事件は、暗殺犯が暗殺の報酬としてパトリツィアから受け取るお金(日本円にして7000万円相当)に関連して不満があったことが原因で発覚しました。

パトリツィアは逮捕され、裁判で懲役29年の判決となりました。

占い師のピーナも、実行犯も長期の刑に服しています。

これらがすべて、事実が元だそうですから、事実は小説より奇なりとはよく言ったものです。

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『ハウス・オブ・グッチ』見どころ/レディー・ガガのイタリア女っぷり

ボンキュッボンの肉食女が本気を出したらどうなるか?

この映画では、実際にはまずお目にかかれないレベルのパワフルで悪魔的なまでの魅力を持った女性が登場します!

沢山のキャンドルで照らしたバスルームのシーンなど、抵抗できる男性はいないんじゃないかな?

浮気相手の女性にガツンと言って聞かせる名セリフは、永久保存版です!

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『ハウス・オブ・グッチ』見どころ/アダム・ドライヴァーがカッコ良い!

長身・ハンサム・メガネの似合うアダム・ドライヴァーがやたらめったらカッコ良い!まあ、最初のうちね。

だんだんと無能ぶりが露わになったり、逃げの姿勢になってくると、ちゃんと「カッコ良いオーラ」を消して見せる所も素晴らしい演技力ですね。

ついでのようですが、アル・パチーノは登場から最後までカッコ良いです!
そしてジャレッド・レトはここまで狂気でなくても良かったのでは?

パオロ・グッチを評価している人もいるので、もう少しデザイナーとしてまともに描いて欲しかったかな?

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『ハウス・オブ・グッチ』見どころ/80年代の音楽が満載!

80年代を彩った名曲の数々が、当時の空気を運んできます。

まずはジョージ・マイケルの『フェイス』、デヴィッド・ボウイの『アッシェズ トゥ アッシェズ』、ユーリズミックスの『Here Comes The Rain Again』などなど!

こちらの記事でたっぷりご紹介しています!!

『ハウス・オブ・グッチ』で流れる70~80年代の名曲はこれだ!

『ハウス・オブ・グッチ』見どころ/家族経営という時代の終焉

「良き時代」を象徴するかのように、創業者グッチオ・グッチが皮革をとるために飼っていた牛の末裔、を飼育する牧場が出てきたり、王侯貴族へ提供する品を造り続けてきた歴史を誇りに思う描写が出てきたりします。

しかし、家族の思い付きで経営する一方、各地の別荘や豪壮な邸宅、ペントハウス、クラシックカーのコレクションや馬など、贅沢な家族の生活を支える出費でみるみる会社は傾いていったのでしょう。

結局は家族の争いがもとで経営権は換金されてしまい、グッチ家の人間は一人も経営側に残れなかったというところも印象的ですが、外からの風トム・フォードの起用によってグッチが再生するところも素晴らしいと感じました。

最初はファミリー・ビジネスであったGUCCIも、国際的ブランドに成長した以上は、時代の流れと共に変化していく必要があったのでしょう。

みごとなまでに没落していった一家の歴史を見ながら「盛者必衰」の言葉が浮かびました。

『ハウス・オブ・グッチ』あらすじと見どころは?まとめ

『ハウス・オブ・グッチ』の感想とあらすじ、そして見どころを俳優、音楽、歴史の3つの視点からお伝えしました。

同じ作品を見ても、見る人ごとに印象は違うものですが、この映画は特に、人それぞれの感じ方をするのではないかと思いました。

一体誰に共感を覚え、どんなことを考えるのか?

ぜひ映画館で体感して欲しい作品です。

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