『るろうに剣心最終章 The Beginning』では、有村架純さん演じる薄幸の女性雪代巴(ゆきしろともえ)が登場します。
雪代巴とはどんな人物?
剣心との関係は?
有村架純さん演じる巴は?
映画と漫画、OVA(アニメ)での違いは?
の3点をご紹介していきます。
るろ剣最終章 The Beginning/雪代巴はどんな人物?
飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)を習った剣心は、その腕を世のため人のために役立てたいと、師匠の反対を押し切って京都に出てきました。
腕の立つ剣心は桂小五郎、高杉晋作らに取り立てられ、いつか「新時代を切り開くために」人斬りになっていったのです。
そんな剣心の前に、ある夜、白梅の香りと共に美しい女が現れました。
成り行きから女を宿に連れ帰り、介抱し、女は剣心の常宿で働き始めます。
女の名は巴といいました。
桂小五郎は巴に、高杉晋作に「うの」という女性がいたように、剣心のそばにいてやってくれと頼みます。
そして池田屋襲撃の夜、剣心と巴は山奥の村へと落ちのび、薬売りの夫婦として暮らし始めます。
子どもの時に人買いにさらわれ、剣術の師範と二人きりで成長し、人斬りになってしまった剣心にとって、初めての穏やかな生活だったでしょう。
でも巴には秘密がありました。
巴は婚約者を剣心に殺されていたのです。
御家人の次男だった婚約者は、巴にいい暮らしをさせたくて京都守護職に志願し、その任務中に剣心に斬られてしまったのです。
巴は緋村剣心に復讐するために、幕府側の間者として剣心に近づきますが、共に暮らすうちに仇のはずの剣心を愛してしまうのです。
るろ剣最終章 /有村架純さん演じる巴は?
『るろうに剣心最終章 The Final』観て来ました!
有村架純さん演じる巴は、原作の上を行く存在感です!
原作・アニメでは「薄幸」で儚げですが、映画では、なぜ縁がシスターコンプレックスなのかがわかります!
登場シーンから、温かみを感じさせるたたずまいと、目を奪うほどの愛らしさで釘付けになります。
幼い時の縁を寝かしつけるシーンで、布団の横に座り、縁が手に持ったまま眠っていた風車を優しく手に取るシーンは圧巻です。
弟を起こさぬようそっとかがみこみ、愛情込めて寝顔を見つめ、風車に息をふぅっと吹きかけて回すしぐさ…
こんな姉ちゃんに世話を焼いてもらって育ったら、縁は復讐の鬼にでも武器商人にでもマフィアの親玉にでもなりますよ!
私には、巴はどうしても綾波レイ的イメージが強かったのですが、有村架純さんの巴は素晴らしく魅力的でした!
ぜひスクリーンで見ていただきたいです。
雪代巴/漫画版の最期
巴は剣心を守るために身を投げ出し、剣心の刀によって斬られてしまいます。
巴が日ごろ持っていた懐剣がそのとき剣心の顔をかすめ、十字傷を作ります。
偶然の十字傷ですね。
雪代巴/アニメ版の最期
感情を見せることの少ない巴ですが、復讐を誓ったはずの仇を愛してしまったことで罪悪感を覚えています。
剣心を守るために自分が犠牲になるのは漫画版と同じです。
驚いて抱き上げた剣心の腕の中で、巴は懐剣を構えます。
剣心の頬の婚約者清里のつけた傷に、交差するようにそっと傷をつけ、
「これで堪忍…」と呟いてこと切れます。
弟、雪代縁(えにし)は物陰から一部始終を見ています。
このとき縁がもうちょっと二人の間の感情を察することができれば…いや、それは無理でしょうね。
雪代巴/映画版の最期
アニメ版と同様ですが、闇乃武の辰巳から剣心を守るため、と強調されています。
最期に呟く言葉は、唇が動くだけで声は聞き取れません。
もしかすると、亡き婚約者へかける言葉ではなく、剣心への感謝を呟いているのかもしれませんね。
まとめ
『るろうに剣心最終章 The Beginning』に登場する雪代巴について、どんな人物なのか、また、漫画とアニメの違いについてご紹介しました。
映画『The Final』で有村架純さんは、まったく新しい雪代巴を見せてくれました!
『The Beginning』では全く予想もつかない展開が出てくるかもしれませんね!
6月の公開が楽しみです。