50年の歳月もその魅力を色あせさせることは出来ない不朽の名作『ベルサイユのばら』。
この記事からは文庫版5冊の1冊ごとにあらすじと『ベルサイユのばら』の魅力を解説していきます。
『ベルサイユのばら5』あらすじ
1987年7月14日。
フランス衛兵隊はバスティーユ牢獄を大砲で攻撃します。
ところがバスティーユから、指揮官オスカルを狙い撃ちされ、オスカルはアランに抱き上げられ戦線を離脱します。
オスカルはそこへ現れたロザリーに、言葉を残します。
どうかわたしをアンドレと同じ場所に
わたしたちはね 夫婦になったのだからオスカル『ベルサイユのばら』5巻p.20
アランがバスティーユ牢獄の塔の上の白旗を発見し、オスカルはついにフランス革命が成ったことを知ります。
「フランスばんざい」これがオスカルの最期の言葉でした。
オスカルの肖像画を描いた画家は、ばあやのマロン・グラッセさんに気があったようで、今日は花を持って会いに来ました。でもばあやはベッドの中。
このシーンは、ばあやも亡くなってアンドレとオスカルがお迎えに来たんだと思っていたよ…
ばあやはオスカルとアンドレの死にショックを受けて寝込んでいるのであって、亡くなったのは後日、という説もあるんだよ!
革命は一歩一歩進み、8月26日には『人権宣言』が採択されます。
王宮を取り巻いていた貴族たちも次々と外国へ逃亡していきます。
マリー・アントワネットが孤独を感じて森の中を散策していたところへ現れたのが、フェルゼンです!
「ともに死ぬために戻ってまいりました」
とはいえ、民衆はベルサイユ宮殿を取り巻き、逃げることも出来なくなった国王一家はパリへ移ります。
古く荒れ果てたテュイルリー宮が国王一家にあてがわれた住まいでした。
1791年6月20日、フェルゼンがすべての手はずを整え、国王一家をオーストリアに逃がす試みが始まりました。
しかし夜明け前、ボンディの手前で国王ルイ16世はフェルゼンに別れを告げます。
「万一の時あなたにまで危害が及ぶでしょう」という善意の言葉でありましたが、フェルゼンにとっては愛する女性を力の及ぶ限り支えたいという心残りはあったでしょう。
翌日、国王一家は変装を見破られ、パリへと逆戻りの旅をすることになります。
6月24日、パリへ帰って来たマリー・アントワネットの髪は老婆のような白髪に変わってしまっていました。
明けて1792年2月13日。
フェルゼンは国王一家の暮らすテュイルリー宮へ変装して忍び込みます。
その夜初めて、マリー・アントワネットとフェルゼンは結ばれたのです。
1774年1月30日の出会いから19年めのことでした。
国王ルイ16世とマリー・アントワネットは、フェルゼンが提案した再びの逃亡劇を拒否しました。
元ルイ16世、ルイ・オーギュスト・カペー38歳が潔く断頭台の露と消えたのは1793年1月21日のこと。
1793年8月2日、マリー・アントワネットは子どもたちとも引き離されてコンシェルジュリー牢獄へ移されました。
この時王妃の世話をしたのがロザリーでした。
1793年10月16日、マリー・アントワネットもついに断頭台に送られます。
1810年6月20日。
国王一家の逃亡からちょうど19年のこの日、フェルゼンもまたスウェーデンの地で民衆に撲殺されこの世を去ります。
『ベルサイユのばら』の魅力/忠実なナイト・フェルゼン
多くの貴族たちが外国へ逃亡するのと入れ替わりに、フランスに舞い戻って来たフェルゼン。
国王一家の逃亡の企てに、私財をつぎ込み全力を尽くします。
史実では、マリー・アントワネットの我儘に振り回されて、決行が1か月も遅れた、とされています。
また、最期は民衆に撲殺された、という描写になっていますが、このことも実話のようで、「全裸で側溝に投げ込まれた」という記録よりも『ベルばら』の方がお手柔らかなようです。
『ベルサイユのばら』の魅力/ロザリーは実在した!
コンシェルジュリー牢獄でマリー・アントワネットの生涯最後のお世話をした女性の記録が残っています。
彼女の名前はマリー・ロザリー・ドラモルリエール 。
フランス革命当時、弾圧を恐れて(聖母マリアを想起させる)「マリー」と、貴族の姓の前に付く「ド」と同じ響きの「ドラモルリエール」の「ド」を隠して「ロザリー・ラモルリエール」と名乗っていました。
アントワネットが処刑される日、彼女の髪を切り白いリボンを渡されてています。
『ベルばら』では武骨な男の人が無造作に切っていたね
この女性をモデルに、限りなく優しい可愛らしいキャラクター、ロザリーが誕生したのですね。
『ベルサイユのばら』の魅力・ヨーロッパの歴史を身近に感じさせた
大人気漫画の背景として扱われたことで、フランス革命は世界史の中でもなじみ深いものになったのではないでしょうか。
ここから興味を広げ、絵画、芸術の研究を志す女子も存在しています。
ベルばらの魅力はどこまでも読者に影響を及ぼして行くようですね。
『ベルサイユのばら5』あらすじとその魅力の秘密まとめ
アンドレに続き、オスカルも、ルイ16世も、マリー・アントワネットも時代の流れの中に姿を消していきます。
祖国へ戻ったフェルゼンもまた、悲惨な最期を迎えていることが印象的です。
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