アニメ『葬送のフリーレン』10話は『強い魔法使い』。
感想と見どころをご紹介します。
アニメ『葬送のフリーレン』10話『強い魔法使い』感想とあらすじ|リュグナーの最期
アニメ9話の最後、フェルンからゾルトラークを食らったリュグナー。
リーニエとは違って、すぐには塵にならず、フリーレンの敗北を予想しています。
今はもうフリーレンを守る勇者たちは存在しない。
フリーレンの魔力はアウラ様に遠く及ばず、正面から戦えばフリーレンは必ず負けると。
アウラがおびただしい数の不死の軍勢を向かわせ続けたら、
フリーレンだって危ないぜ!
フェルンの次のセリフは第10話のキモといえるよ。
このシーンは注目だよ!
あの人は魔族と正面から戦うような真似は絶対にしません。
必ずアウラを欺いて●します。フェルン『葬送のフリーレン』3巻21話
リュグナーは、フリーレンはいつも正面から向かってきたと思っています。
確かに、今回も月を背にして魔族と正面から向き合うのはフリーレンも、フェルンも同じスタイルでしたよね。
しかし、フリーレンは魔力を制御して小さく見せていますし、それはフェルンも教え込まれていること。
これが魔族を欺くために大魔法使いフランメがフリーレンに叩き込んだ戦い方なのです。
最後の瞬間にそのことに気づいたリュグナーはこう呟き、フェルンに止めを刺されます。
卑怯者め…
お前たちは魔法使いの風上にも置けない…リュグナー『葬送のフリーレン』3巻21話
アニメ『葬送のフリーレン』10話『強い魔法使い』感想とあらすじ|大魔法使いフランメとフリーレンの出会い
千年以上前のこと。
魔族に襲われたエルフの集落に通りかかったフランメ。
フランメはたった一人生き残ったエルフの少女が、魔王軍の将軍の一人『玉座のバザルト』を返り討ちにし、自分もまた死にかけているのを発見しました。
フランメはエルフの少女・フリーレンから放出されている大きな魔力に気づき、逃げる、隠れる、不意打ちするという手段を取らず正面から戦ったやり方を「強い魔法使いの気持ちはわからねえ」と言うのでした。
しかしフリーレンは、フランメに「わかるはずだ。あなたのほうが遥かに強い魔法使いだから」と言いました。
フランメは傷ついたフリーレンを負ぶって山を下り、「お前は才能があるから弟子にする」と言います。
才能ね。玉座のバザルトを倒した実績と立ち上る巨大な魔力。見ればわかるよね。
魔力を小さく見せているフランメを見て、「あなたのほうが強い」と何となくわかった、というのが最大の才能だと思うな!
そこへ3匹の魔族が現れました。
フランメは一目で、玉座のバザルトより大物だと見抜きます。
魔族は直前まで魔力を消していたのに、フランメが魔法使いと知ると魔力を放出して自分の強さを誇示したからです。
魔族は、魔王の命令でエルフを皆殺しにするのでフリーレンを置いて行けといいました。
しかしフランメは「強い魔法使いの気持ちも、魔族の気持ちもよくわかる。要するにクソみたいな驕りと油断だ」と言い捨て、巨大な魔力の大爆発一発で全員を吹き飛ばしました!!
地面にしゃがみこんでこれを見ていたフリーレンは、フランメが体外に放出する魔力を制限して、強さを誤認させたことを知ります。
フランメはこれを「誇り高き魔法を愚弄した、卑怯で最低な戦い方だ」と言いますが、小さく笑っています。
アニメ『葬送のフリーレン』10話『強い魔法使い』感想とあらすじ|大魔法使いフランメの教え
フリーレンの傷が良くなると修行が始まりました。
フリーレンは師匠・フランメに、
- 魔族にすべてを奪われたから
- 魔族を根絶やしにしたいほど憎い
- けれども自分は魔法が好きだ、と言います。
フランメはすべて自分と同じだ、と同意したうえでこう言いました。
だから魔法を愚弄するような卑怯者は私達だけでいい
フランメ『葬送のフリーレン』3巻21話
フランメの修行、それは魔力を制限すること。
エルフのフリーレンにはすぐできることでしたが、問題はいつまで続けるかです。
フリーレンが「あまり長いと疲れる」と師匠に言うと、フランメはこう答えます。
私と同じくらい。
一生だ。お前は一生をかけて魔族を欺くんだ。
フランメ『葬送のフリーレン』3巻21話
ええっ…じゃあフリーレンはそれから千年、魔力を制限し続けているのか!
そしてそれを弟子のフェルンに伝えたんだな。
アニメ『葬送のフリーレン』10話『強い魔法使い』感想とあらすじ|アウラ対フリーレン
さて勇者ヒンメルの死から28年後。
巨大な魔力を放出するアウラの前に、小さな魔力のフリーレンが向かい合っています。
自信満々のアウラは、フリーレンがたくさんの不死の軍勢を解放して魔力を消費してしまったことを「大丈夫なのかしら?」とからかうように指摘します。
ふふっ大丈夫じゃないのはお前のほうだ、アウラ!
アウラは服従の天秤を取り出します。
フリーレンは魔力を包み隠さない、包み隠せない魔族を「哀れだ」と言います。
アニメ『葬送のフリーレン』10話『強い魔法使い』感想とあらすじ|大魔法使いフランメの教え
フリーレンがフランメの弟子になって3年。
フリーレンは魔族が魔力を制限しない理由をフランメに尋ねます。
フランメは、魔族にとっての「偉さ」、いわゆる上下関係は「魔力の大きさ」で決まると言います。
そのため、力の強い魔族ほど、必死に魔力を誇示することになるのだと…
フリーレンがフランメの弟子になってから50年。
フランメはフリーレンの魔力制限がだいぶ様になってきたとほめてくれました。
フランメは、フリーレンに戦いのための魔法しか教えなかったが、フリーレンの長い寿命ならいつか魔王を倒せるほどになるだろう、と言いますが、さすがにその髪は白くなっています。
フランメはフリーレンに、自分の墓の周りは花畑にして欲しいと頼みます。
そしてフランメが一番好きな魔法は綺麗な花畑を出す魔法だと言い、その魔法を教えてくれました。
いいか、フリーレン。
歴史に名を残そうなんて考えるなよ。
目立たず生きろ。
お前が歴史に名を残すのは、魔王をぶっ●す時だ。フランメ『葬送のフリーレン』3巻22話
時は流れ、勇者ヒンメルの旅立ちの時。
ヒンメルはフリーレンの暮らす森を訪ねてきます。
ハイターはフリーレンを見て「魔力は私の五分の一くらい、まぁまぁといったところ」と見当を付けます。
ヒンメル「君は僕が出会ってきた度の魔法使いよりも強い。」
フリーレン「どうしてそう思うの?」
ヒンメル「なんとなくだ。」
『葬送のフリーレン』3巻22話
さすがヒンメル!「なんとなく」感じるものこそ真実って…
案外われわれフツウの人間もそんな力を持っているかも、と思えてきたよ。
アニメ『葬送のフリーレン』10話『強い魔法使い』感想とあらすじ|「アウラ、自害しろ。」
アウラが服従の天秤に自分とフリーレンの魂を載せた時、どうなるかもうお分かりですね。
フリーレンの魔力を完全に見くびったアウラは、「私は五百年以上生きた大魔族だ」と豪語しますが…
アウラ、お前の前にいるのは
千年以上生きた魔法使いだ。
『葬送のフリーレン』3巻22話
今回最大の見どころだね。
漫画でも迫力ある絵だったけど、アニメでフリーレンの圧倒的な魔力がどう表現されるのか、今から楽しみだよ!
服従の天秤は、魔力の勝ったほうが敗れたものを自在に操れるのでしたね。
フリーレンは「アウラ、自害しろ。」
そう命令して、この戦いを終わらせ、グラナト伯爵領周辺の地に平和と安息をもたらすのでした。
アニメ『葬送のフリーレン』10話『強い魔法使い』感想とあらすじまとめ
フェルンがリュグナーを倒し、リュグナーは最期にフェルンが魔力を制限していたことに気づきます。
この魔力制限について、千年前に大魔法使いフランメがフリーレンに教えたものであることが語られていきました。
アウラとフリーレンの戦い。
アウラの服従の天秤を利用して、自分の手を汚さずに魔族を倒すフリーレンに迫力を感じます!!
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