『キングダム』に登場する蒙驁（もうごう）の孫、蒙武の子、蒙恬の弟の蒙毅。
昌平君の軍師学校で軍師になるべく学んでいる蒙毅ですが、なんと実在の人物です。
波乱万丈な蒙毅の人生とその最期をご紹介します。
『キングダム』蒙毅ってこんな人
蒙毅は昌平君の軍師学校での河了貂の先輩として登場します。
賢そうな、育ちのよさそうな、好感度の高い少年です。
蒙毅『キングダム』10巻p.128
実戦に出たのは紀元前241年、合従軍の戦いの終盤、蕞(さい)攻防戦です。
河了貂を助けに来てくれたのでしょうか…この時は頼もしかったです！
蒙毅『キングダム』31巻p.72
『キングダム』史実の蒙毅は？
蒙驁（もうごう）の孫、蒙武の子、蒙恬の弟という家族関係は、史実の通りです。
紀元前221年・嬴政（えいせい）による中華統一後は嬴政に重用され、宮中でも、外出の際も、常に近くに侍っていました。
『始皇帝』には気に入られていたんだね！
ところが、ここで登場するのが趙高です。
趙高『キングダム』38巻p.19
『キングダム』では宦官として登場する趙高。
蒙毅は趙高の犯罪を裁き死罪としましたが、これに始皇帝が『恩赦』を与えます。
このことから、蒙毅は趙高の恨みを買うことになります。
紀元前211年、始皇帝が行幸の途中で体調不良になったため、蒙毅は神に祈るよう申し付けられ、祈祷のため一行を離れます。
紀元前210年、始皇帝が亡くなると、趙高は李斯と手を組み太子の扶蘇を自決に追い詰め、末子の胡亥を即位させます。
実権を握った趙高は、蒙恬と秦の公子たちなど、有力者や敵対者を悉く冤罪で処刑したのです！
蒙恬は始皇帝の名で出された自●を命じる詔書を怪しみ、監獄へ入れられてしまいますが、やはりそれは趙高たちの作った偽物でした。
しかし、趙高に操られた胡亥（秦二世）からの自●命令が届くと、やむなく毒を飲んで自●します。
ヒドい話だな！
これも『キングダム』で語られる時が来るのかな？
『キングダム』史実での蒙毅の最期
蒙毅は祈祷から戻ってくると、そのまま収監されてしまいました。
紀元前209年、趙高の有力者・不平派一斉処刑により、蒙毅も死亡。
これで名門・蒙家は一家断絶してしまうんだ！
中華統一からほんの10年、始皇帝が病に倒れると
その年のうちに蒙恬、翌年には蒙毅が命を落とすのか…
趙高の悪政は全土での反乱を呼び、
趙高は紀元前207年に秦三世・子嬰によって処刑されるよ。
秦国も紀元前206年には項羽や劉邦によって滅ぼされてしまうんだ。
『キングダム』蒙毅の最期は？驚愕の史実とその死亡まとめ
蒙毅は中華統一を成し遂げた始皇帝に取り立てられましたが、趙高の恨みを買い、始皇帝の死
の翌年には冤罪で処刑されてしまいます。
蒙毅を陥れた趙高も、その後まもなく処刑され、秦国も滅んで行ってしまいます。
始皇帝の暴走のせいか、佞臣・趙高の悪政によるものか、秦国も統一後ほんの15年で幕を閉じてしまいました。
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