このあと『キングダム』で楚国に焦点が当たるようになると、がぜん存在感が増してくるのが項燕(こうえん)です。
項燕はいまだに名前だけしか登場していませんが、このあとどのような役割を果たしていくのでしょうか。
史実をもとに予想していきます。
『キングダム』項燕(こうえん)の名前が出てくるのは何巻?
紀元前238年、楚の宰相春申君が暗●されます。
合従軍で李牧に担ぎ出された、あの春申君です。
楚・考烈王には子がありませんでした。
しかし王位継承権を持つ王弟は暗愚であったため、ある計画が立てられました。
それは宰相・春申君が密かに身ごもっている自分の妾(李環)を考烈王に献上し、産まれて来た子(負芻)を次期王にするという計画でした。
計画通り王子が産まれた後、考烈王が亡くなりました。
すると春申君は、考えを変えて王弟に即位させるべきだと言い出したのです。
王子を産んだ李環の兄・李園(りえん)は計画の変更を嫌って春申君を暗殺したのです。
李園は廉頗(れんぱ)の仲介で媧燐(かりん)に会談を申し込み、「自分と二人体制で楚の宰相になって欲しい」と依頼したのです。
その席で媧燐が「東の大将軍」の名を「項燕(こうえん)か」と呟くのです。
楚では合従軍ののち春申君は失脚。『キングダム』の世界では、武将のトップは媧燐でした。
まだ『キングダム』の作品には登場していない大将軍・項燕の存在が明らかになった瞬間です。
ここで出て来る『項燕』は実在の大将軍です。
『キングダム』史実から読み解く項燕(こうえん)って何した人?
考烈王崩御、春申君暗殺は紀元前238年。
それから13年後の出来事です。この13年の間に秦は韓・趙・魏を滅ぼし、燕を無力化しています。
斉とは王建王との間で話し合いが済んでいますね。
紀元前225年 | 楚の大将軍・項燕は、秦の李信将軍の20万人の侵攻を壊滅させた。 |
紀元前224年 | 項燕、秦の王翦将軍の60万人の軍に敗れる。 楚王・負芻は俘虜となったが、項燕は昌平君を楚王として擁立した。 |
紀元前223年 | 王翦は楚軍を追撃、昌平君、項燕ともども戦死し、ついに楚は滅亡した。 |
ええー!信に勝って王翦に敗れたんですね。信はこの時蒙恬とともに戦っていました。
そのあと昌平君を楚王に?
「考烈王には子がなかった」とか、「王位継承者の弟は暗愚」と説明されていましたが、昌文君も昌平君も楚の王室のヒトだったんですねー。
隠し子であった、とかそういう説明は作品中でされるでしょう。楽しみですね。
媧燐は李園から「少女の時唯一人の身内の弟を探して荒野をさまよっていた」とバラされています。行方不明のただ一人の弟って昌平君?イヤ、顔も体格も違いすぎますかね?媧燐は『キングダム』オリジナルのキャラクターですので、王家の出であったというのもアリかと思います!
『キングダム』項燕(こうえん)が登場するのは何巻?
『キングダム』の作品中では、いまだに姿を見せない項燕です。
単行本66巻の内容は、まだ趙と戦っていますので、韓、魏との戦いの後に描かれることになるでしょう。
ちなみに韓を討ちに行くのは騰でしょう。
騰は史実でも韓の将軍であり、『内史騰(ないしとう)』として名前が残っています。
韓は紀元前230年に滅亡しています。
魏を討つのは王賁。
『水攻め』によって滅ぼしたという記録が残っています。
魏は紀元前225年滅亡。
この後、項燕の出番となるでしょう!
単行本では75巻~80巻くらいになるかもしれませんね。
楚が滅びた後、暗君・幽繆王(ゆうびゅうおう)の兄・嘉(か)を立てて代(だい)を建国します。
代・燕の連合軍も王賁に攻められ、紀元前222年に滅亡しています。
かなり先ではありますが、『キングダム』の主人公・信をギッタンギッタンに打ち破る項燕、どのように描かれるか楽しみですね!
中華統一に向け、信も活躍しますが、王賁の活躍はスゴイですね!
『キングダム』項燕(こうえん)の登場は何巻?信を打ち破った強敵!まとめ
『キングダム』作品中に信を打ち破ったラスボス・項燕(こうえん)が登場するのは、単行本で75巻あたりになると予想します。
理由は、趙との戦いの後、韓、魏との戦いが描かれ、楚との戦いはその後になるだろうと思われるためです。
項燕をめぐる背景を探ってみて、楚と秦の間ではこれから一波乱もふた波乱もあることが予想されます。
楚への侵攻、昌平君をめぐる問題、昌平君と媧燐との関係など。
本誌で描かれる前にあれこれ予想するのも楽しそうです!!
項燕の画像は残念ながらまだ出て来ていません。
この後の登場を楽しみに待ちましょう!
『キングダム』項翼(こうよく)は項燕の息子なの?その子孫は?
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