御岳山~大岳山~鍋割山~奥の院~御岳山【初心者】宿坊泊の山歩き

山頂からの景色 観光

東京青梅市にある御岳山。

近場にあって宿坊に泊まれるので、山歩きの経験の少ない私たちにも親しみやすく、これまでに4回ほど訪れ、近くの大塚山、日の出山にも足を延ばしてきました。

御岳山~大岳山~鍋割山~奥の院~御岳山宿坊泊というコースは、初心者にはちょっとキツイ山登りでしたが、天候に恵まれ無事に登頂できましたので、記録しておきます。

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日程とコース

2022年5月22日(日)~5月23日(月)

御岳山~大岳山~鍋割山~奥の院~御岳山

宿坊『能保利』泊

徒歩にて下山

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ケーブルカー滝本駅~御岳神社

ケーブルカー滝本駅の駐車場に車を停めて、ケーブルカーで御岳山を登ります。
いつもは徒歩で参道を登るのですが、今日は大岳山が控えているので体力温存です!

そうそう、御岳山なら山上に食事処がありますが、大岳山頂でお昼にしたいならお弁当持参しないといけません。
500mlのペットボトルも2本用意して、レッツゴー!

御岳山ケーブルカー

御岳山ケーブルカー

山頂駅では藤棚が花盛り。
桜の次は藤がお出迎えしてくれるんですね。

時刻は9時頃です。

藤棚

藤棚

まずは御岳神社へお詣りして、道中の無事を祈願しましょう。

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御岳神社~大岳山

武蔵御嶽神社

武蔵御嶽神社

狼のようなりりしい狛犬に守られた神社。

境内の奥から『奥の院』を眺めることができますが、今日はそこまで歩きますよ!

境内は青葉に包まれ、静寂に満たされています。

大岳山への標識

大岳山への標識

大岳山まで2.2kmかあ。まあ、大丈夫でしょう。と考えていました。この時は。

山道は爽やかな空気で暑くも寒くもなく、快適です。

陽気なJさん夫妻、Oちゃん、私というメンバーで楽しい山歩きが始まりました。

青葉の登山道

青葉の登山道

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大岳山頂まで

最初のうちこそ自撮り棒で動画を撮って ”YouTuberごっこ” を楽しんでいたJさんですが、このあと写真はありません(笑)
誰にも写真を撮る余裕がなかったためです。

なかなか息の切れる登山道を小休止しながら歩いていくと、

鎖場あり。要注意。

と書いた看板が出てきます。もちろんこちらは鎖場未経験のド素人です。

ドキッとしながら「注意していこー!」と声を掛け合います。

山道の崖側には柵が施されているところもあり、まあまあ安全な雰囲気。
最初の鎖場は難なくクリアです。ところが…

どんどん険しくなる山道、岩の出っ張りを掴みながら体を引き上げたり、前日の雨で足場が滑りそうな場所で木の根を掴んで安全確保したりと、結構な本格登山です!

そのうち、何カ所かある鎖場が終わる度に「もう鎖ないの?」と不安になる始末。
鎖がある方がはるかに安全なので!

「これ、登るってことはまた降りるんだよね?」と考えると、下りの恐怖に襲われます。
このころ、下山に向かう登山者に声を掛け「山頂まで、まだ結構あります?」と聞くとニコニコしながら「もうひとがんばりですよ!」と。

その後よじ登る岩はますます大きくなり、木の根の階段は果てしなく続き…
極めつけは山頂手前の岩場です。

しかしここで、女性を含む高齢者のグループが頑張って降りて来るのに出会うのです。

panda
panda

本当にすごいな!
日ごろから登山に親しんでいるのかな?

装備もきちんとしているし、足元もしっかりしてるよ

うさ
うさ

こういうジジババになりたいもんだ!と心から敬老の念を覚えたよ!

おばあちゃんたちがここを登ったんだ…と自分に言い聞かせながら最後の難関をクリア!

やったぜ~!

大岳山頂上

大岳山頂上

山頂到着が12時ごろ。ちょっと雲が出ていますね。

ここでお昼をいただきます!この美味しかったこと!

Jさんが「俺お稲荷さんいらないやー」と言うのをOちゃんと私で「じゃあいただくね」とかるーく追加できるほどです。

山頂からの景色

山頂からの景色

エネルギーを補給して、ゆっくり休んで、次は鍋割山に向かいます。

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大岳山~鍋割山

登るときに苦労した急坂や岩の足場でしたが、帰りの方が楽でした。
足元は要注意ですが、体重を引き上げるのと注意深く下ろすのでは、やはり下ろす方が楽なものなんですね。

今度は逆にすれ違う登山者に「そろそろ(山頂)ですか?」と聞かれる側になります。
うーーん、ここからが大変、とは言えないなあ(笑)

鍋割山へ

鍋割山へ

山頂付近から下りれば、のどかな尾根道もあり、山歩きの楽しさを満喫できます。

鍋割山山頂

鍋割山山頂

その後、奥の院へ向かった私たちは、道を失ったかと思いました。

道らしきものは細い獣道?
しかしところどころに目印の布切れが結び付けてあるので、これが目標なのでしょうが・・・

パーティー最弱の私は「ここで待ってる」と弱音を吐きました。
立ちふさがる岩と草の生い茂った山肌に、どうやって登るのでしょう?

ところが、リーダーのJさんが奥の院まで登れば別のルートで帰れるというのです。

ここに戻ってくるわけじゃないんだ…
意を決して奥の院までの急坂を登ります。

そしてとうとう…

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奥の院

奥の院

奥の院

おおーこれが奥の院山頂か!
見るからに由緒正し気な祠が、我々を待っていました。

ここで表示板に気づきます。
「参道 荒れています」

このあとは足場の良い「参道」を通れると思っていたのに…!

祠にお賽銭を納めてから出発です

panda
panda

小銭を持っていなくて借りちゃったんだけど、今ではPayPayやLinePayで小銭も返せるから超便利!

お賽銭は借りてはいけない、というけど、これならいいよね?

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奥の院~御岳山

「荒れています」の表示通り、この日一番の恐怖の下りでした。
木の根に捕まり、岩の角を掴み、なんとか片足を下ろしても、恐怖でもう片方の足が動かないことも…

仲間の足跡をたどり、常に3点確保を心掛けつつ、ようやく下山。
山に慣れたOちゃんもしきりに脚のつりを訴える、結構な山歩きでした。

御岳山の『天狗の腰掛杉』が見えた時には、人里に帰って来た安堵感でいっぱいになりました!

天狗の腰掛杉

裏側から見る天狗の腰掛杉

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宿坊能保利泊

御岳山にはたくさんの『宿坊』があり、どこも良い宿なのですが、前回Rちゃんが予約してくれた能坊利(のぼり)さんのご飯が美味しかったので、今回もここで。

わらび餅などを買い求めてから宿に入ると午後4時を回っていました。

お風呂に入って登山の汚れを洗い落とし、そして楽しみなご飯!
心を込めて一品ずつ作られた感じのご飯は、食べきれる量なのが良いです。体に優しい食事ですね。

岩﨑巴人氏襖絵

大広間の襖絵は岩﨑巴人氏の手になるもの。
こちらの宿坊のご夫妻の結婚祝いに書き上げてくださったものということです。

『日供祭(にっくさい)』などの機会に武蔵御嶽神社の本堂に入れていただくと、見事な襖絵に目を奪われます!
こちらも岩﨑巴人さんの作品のように見えますよ。

襖絵御嶽神社

襖絵御嶽神社

写真を撮ってはいけなかったのかもしれませんが、あまりにもカワイイ絵だったので撮っちゃいました!ここでシェアするのもどうなんだろ。

襖絵御嶽神社

襖絵御嶽神社

御岳山で見かける芍薬。右上のは椿のようにも見えますが、葉が違いますね。

本物の迫力を、御嶽神社で見て欲しいです!

お部屋には岩﨑巴人氏の画集があり、自由に楽しめます。

宿坊~下山

宿泊した夜は激しい雷雨。
足元が悪いため、他の山には行かず、舗装された参道を歩いて下山することに。

御岳山の緑

御岳山の緑

前夜の雨に洗われて、美しい緑が山中を覆っています。
お花屋さんの寄せ植えより綺麗なのでは?というわけでzoomのヴァーチャル背景用に撮影。

しかし…舗装路とはいえ、下りが続くと腿に来ます。
早々に脚がガクガクしてきます(笑)

ホソバテンナンショウ

ホソバテンナンショウ

前日からよく見かけたのがこの植物。
蛇が鎌首をもたげたような花?と蛇のような柄の茎、ぐるりとダイナミックに一周する葉のつき方が独特です。
帰宅してから調べると、これは『ホソバテンナンショウ(細葉天南星)』という植物のようです。

同じサトイモ科テンナンショウ属には『マムシグサ』というのがあり、やっぱり蛇のイメージなのね、と納得。

十割そばわせいろう

麓まで下りたらおそばで昼食。
十割手打ちそばと揚げたての天ぷらは最強ですね!

これにて今回の山行きは解散。
次回、レンゲショウマを見に行くのが楽しみです!

青梅十割手打ち蕎麦わせいろう · 〒198-0088 東京都青梅市裏宿町597−2
★★★★☆ · 蕎麦店

まとめ

初心者には御岳山から大岳山、鍋割山、奥の院と踏破することは達成感200%の体験でした。

ビビリなので、恐怖に打ち克つという体験でもあり、無事に御岳山まで戻り、天狗の腰掛杉を見た時にはRPGをクリアした時くらいの喜びがこみ上げました!

そして一晩眠ると怖かったことも忘れて、また山に行きたくなっているという不思議。

忘却とは人間のポジティブな能力である。

誘ってくれた仲間に感謝!!

次回、レンゲショウマのレポートができますように!

 

 

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