『シン・エヴァ』考察 「ダニーボーイ」って関係あるの?

エヴァンゲリオン

今年公開される『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の直前の作品は2012年公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』。
この空白をつなぐのが『until You come to me.』という、短編映像です。
「until You come to me」とは、「ダニーボーイ」の歌詞の最後の部分であることがわかっていますので、ここから『シン・エヴァ』の内容について考察してみます。

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『until You come to me.』とは

2014年に日本アニメーター見本市で公開された6分30秒ほどの短編映像です。
最初に『until You come to me.』の映像を見てみましょう。
すると、BGMに流れているのは、「ダニーボーイ」のメロディです。

『until You come to me.』はもともと『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』に使われるはずだったものを上映時間の関係でカットされた部分と言われています。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の冒頭部分はこの『until You come to me.』で断片的にイメージが表示されるものが使われるとみて間違いないでしょう。

タイトルにまで使われている「until You come to me」というフレーズが原曲ではどのように使われているのか探してみましょう。

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「until You come to me」を含む曲「ダニーボーイ」とは

アイルランド民謡「ダニーボーイ」、英語の歌詞は下記リンクよりご確認ください。
https://en.wikipedia.org/wiki/Danny_Boy
(wikipediaより)

私の可愛いダニー、バグパイプの音が呼んでいるよ
谷から谷へ 山の斜面を駆け降りるように
夏が終わり バラの花も終わり
お前は戦争に行ってしまい 私はここに残される

戻ってきておくれ 夏の草原に
谷が静かに雪に覆われる冬でもいい
陽の光のなかにも 影の中にも私はいる
可愛いダニー 愛しているよ

でもお前が帰って来た時 花はみんな枯れ落ち
もし私がもうこの世にいなくても
お前はわたしが眠っている場所をみつけて
ひざまづいて 別れを告げるでしょう

私が眠るその上を お前がそっと歩いても聞こえるよ
私のお墓は暖かく、安らかな場所になる
お前は身をかがめて「愛している」と言ってくれるだろう
私は安らかに眠るよ
お前が帰ってくる時まで
(筆者意訳)

アイルランド北西の港町ロンドンデリーにはケルト人の子孫が多く暮らしているそうです。
イギリスの植民地として差別と抑圧を受け続けたこの地で生まれたメロディーの一つであるこの曲にもいくつかの歌詞が付けられました。
第一次世界大戦前の1913年、フレデリック・ウェザリーによって書かれたこの歌詞が世界中に広まっていきました。
戦場へと向かう息子を見送る父親、母親の心を歌う哀しい歌です。

さて、『シン・エヴァ』とこの曲の関連です。

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『シン・エヴァ』の内容を「ダニーボーイ」から考察する

戦場へ旅立つシンジくんを、私はずっと見守っている。
そして私はお前が私のもとへと帰ってくるまでずっと待っている。

これはお母さん、碇ユイがシンジくんを守り続けていることと符合します。
そして、「母さんのことは覚えていない」シンジくんに、いつか真実を知ったうえで親子の絆を感じてほしいという願いが込められているように思います。

しかし、見方を変えれば、父親碇ゲンドウは血も涙もない男、「マダオのくせに※」とののしられる男のように描かれていますが、ゲンドウもまた、シンジくんをいつも見守っているのです。
そして、無事に戦場から帰ってくるのを待っているのです。
心を見せたことのない息子だけれど、いつか、自分もシンジくんを愛していたことを知り、親子の絆を感じてほしいのかもしれません。

ゲンドウはユイに「もう一度会う」ことが自分の最終の目標だと匂わせていますので、『シン・エヴァ』は碇一家の家族のきずなを描くもの、そして空しい戦争の悲惨さを訴える内容になっているかもしれません。

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『シン・エヴァ』と「ダニーボーイ」って関係あるの?まとめ

「ダニーボーイ」の歌詞から「シン・エヴァ」のテーマは碇一家の家族の絆を底辺に据えつつ、シリーズ最終話として、使徒との戦いの最後を締めくくる内容となるでしょう。

「さようなら、すべてのエヴァンゲリオン」というキャッチコピーは、人類の平和な未来を予想させてくれるのでしょうか?

劇場公開が楽しみです。

 

※碇ゲンドウ役の声優さん立木 文彦さんがアニメ「銀魂」で演じているのが長谷川泰三(マダオ)のため、ゲンドウの言動にイラっとすると「マダオのくせに」と思っています。
理不尽な言動に対するストレスがなくなるのでおススメです。

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