小説『アマテラスの暗号』には都市伝説として語られる『日ユ同祖論』のエピソードがたくさん取り上げられています。
ここで取り上げられているエピソードを改めて整理してみましょう。
籠神社の奥宮・眞名井神社の神紋は六芒星?
京都の宮津市にある籠神社(このじんじゃ)。
有史以前はるか古の時代から、奥宮の地・眞名井に豊受(とようけ)大神を祀ってきました。
そのご縁で、天照大神も四年間、籠神社に祀られ、その後天照大神は伊勢神宮の内宮へ、豊受大神は伊勢の神宮の外宮へとお遷りになりました。
そのため籠神社は元伊勢と呼ばれています。(籠神社公式サイトより)
この奥宮・眞名井神社の神紋は『籠目紋』のようですが、石碑に刻まれたとたんに「六芒星ではないか」と騒ぎになり、現在では三つ巴の紋に差し替えられています。
童謡『かごめかごめ』は『籠目』のことで、籠神社の歌なんだってさ!
籠神社では海部氏(あまべうじ)が宮司を世襲し現在に至っているのです!
その家系図「籠名神社祝部海部直等之氏系図」は日本最古のものとして国宝に指定されています。
『アマテラスの暗号』には、海部氏の始祖ホアカリはアマテラスの孫。
ホアカリの弟の三代下が神武天皇という、まさに神話や天皇家とダイレクトにつながった家系であることが取り上げられています。
諏訪大社のご神体は守屋(モリヤ)山
長野県の諏訪湖のほとり、諏訪大社のご神体は神社南西に聳える守屋(もりや)山。
モリヤ山は旧約聖書に出てくるユダヤ人にとって聖なる山です。
長野の諏訪大社も、古代イスラエル人の痕跡が色濃く残る場所。
御神体の守谷山=モリヤ山=旧約聖書でアブラハムが息子イサクを、神の命に従い生贄にしようとした山
御柱祭=ソロモン神殿を建設する際、レバノンから杉を運んだ故事になぞらえたお祭り
日本の多くのお祭りの背後に、旧約の故事あり pic.twitter.com/m5b05NWoPh
— ララ (@zqpCL4gDknmK1wE) April 10, 2023
失われたアーク(聖櫃)と神輿
日本の祭りで担ぎ出される御神輿は
- 棒に載せられた箱
- 屋根の上に鳳凰が乗っている
- エッサ、ワッショイと掛け声をかける
アークとは、十戒の石板を納めた移動式神殿。
- 二本の棒に載せた四角い箱
- 二体の天使が羽を広げている
- エッサ:運べ ワッショイ:神が来たという意味
都市伝説では、アークは四国の剣山にあると言われているね!
さすがに共通点がありすぎて、こわいなあ!
『失われた十支族』は日本に来ていた?
神の天地創造、アダムとイブから始まるいわゆる旧約聖書がユダヤ教の正典です。
紀元前2000年神から与えられた『約束の地』カナンに、アブラハムの子孫が繁栄していきます。
しかしアブラハムのひ孫ヤコブが、兄弟の妬みからエジプトに奴隷として売られてしまいます。
しかしヤコブはエジプトで出世し、故郷カナンの地で飢饉に苦しむ家族をエジプトに連れてきました。
ヤコブの家族・イスラエル人が数を増やしていくのを恐れたエジプト人は、イスラエル人を奴隷にしてしまったのです。
400年もの奴隷生活の後、神の助けによってモーゼが彼らをエジプトから脱出させます。
海を二つに割って逃げたっていう、アレだな
無事にカナンに帰り着いたイスラエル人たちは王国を作り、神殿を建てますが、紀元前900年ごろ王国は南北に分裂してしまいます。
このうち北イスラエル王国は紀元前700年ごろアッシリアに滅ぼされ、散り散りになった人々を『失われた十支族』と呼んだのです。
都市伝説では秦氏が失われた十支族の一つとしている説をよく聞くよね!
南ユダ王国にはエルサレムのソロモン神殿がありましたが、ここも紀元前500年ごろ新バビロニアによって滅ぼされてしまいます。
主人公は、南ユダ王国にあったはずのアークについて書かれた最後の記録を探し、アークが失われた時代が紀元前660年神武天皇の時代と重なることに驚きます。
日本の鳥居とソロモン神殿前の柱。トリイ=入口?
『アマテラスの暗号』では、大神神社の二本柱の鳥居を例に、ソロモン神殿の前に立っていたと言われる二本の柱を想起しています。
なんか急に行きたくなったんで、大神神社行ってきましたー
観光客対応なのか、前に入らせてもらったとこ入れなかったり、入山時間とか神社前の道路とか色々変わっておりました。
今回初めて飲んだけど、超神水の出てくるとこにスイッチあってTOTOって書いてあるのに違和感…。 pic.twitter.com/LO0pw0xCqF— チバリョウヘイ (@ryouhei_u) August 21, 2024
鳥居の原型が二本の柱という仮定だね
ソロモン神殿の前には二本の柱が建てられていたらしいね
彼は宮の前に柱を二本造った。その高さは三十五キュビト、おのおのの柱の頂に五キュビトの柱頭を造った。
Solomon神殿 wikipediaより抜粋
『アマテラスの暗号』では、その柱は現在フリーメーソンの本部の前に立っているとされているよ!ロンドンのグランド・ロッジの事かな?本当なら面白い!
さらに、当時イスラエル周辺で使われていたアラム語で『トリイ』は『入口』のこと!トリイ=鳥居と考えると、ユダヤ由来のものとも思えますね。
イスラエル人の歴史でこのあと登場するイエス・キリストはアラム語を話されたとされているよ。
日本の榊とユダヤのヒソプ
神社では祈祷の際榊の枝が用いられますが、ユダヤ教ではヒソプという植物が使われていました。
『ヒソップ』はイスラエル周辺には自生しないらしいので、現在では『ヒソプ』がどんな植物か不明になっているらしいね。
シリアンオレガノではないかと考えられているようだけど、日本の榊とはちょっとイメージ違うなあ
伊勢神宮別宮 伊雑宮(いざわのみや)の神紋も六芒星?
伊勢神宮から9km以上離れた別宮、伊雑宮のご神紋も六芒星であると言われています。
伊雑宮の献灯、そして伊勢神宮の参道に立ち並ぶ六芒星のついた石灯籠は、伊勢三宮奉賛献燈会という団体の寄進によるもの。
伊雑宮、内宮、外宮を『太陽、星、月』と崇めるのが、『三宮』と付けた団体名の由来とのことです。
アマテラスが鎮座していたと言われる伊雑宮。
その神紋が六芒星?
秘められた情報はいつか公にされることがあるのでしょうか…ワクワクしますね!
秦氏とユダヤの関連は?
日本書紀によれば西暦283年、百済から『百二十県の人』を率いて帰化したと記される弓月君が秦氏の祖とされています。
秦氏は養蚕・織物・灌漑・土木・建築・冶金・農業野などの技術を日本に伝え、国家の中心を支える一族となっていきました。
秦氏は京都・太秦(うずまさ)に広隆寺を創建しました。
国宝第一号の弥勒菩薩半跏思惟像が収められているお寺です。
この『広隆寺の十善戒』と『モーゼの十戒』がそっくりなのです!
広隆寺だけの特別なものなの?
いや、真言宗系の仏教では一般的なもののようだよ。以下wikipeiaから
仏教の十善戒 | モーゼの十戒 | |
1 | 不殺生(生き物を殺さない) | 殺してはならない |
2 | 不偸盗(与えられていないものを自分のものとしない) | 盗んではならない |
3 | 不邪淫(不倫など道徳に外れた関係を持たない) | 姦淫してはならない |
4 | 不妄語(嘘をつかない) | 隣人について偽りの証言をしてはならない |
5 | 不綺語(中身の無い言葉を話さない) | あなたは、あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない |
6 | 不悪口(乱暴な言葉を使わない) | あなたの父と母を敬いなさい |
7 | 不両舌(他人を仲違いさせるようなことを言わない | 私は主、あなたの神、あなたを奴隷の家から導き出した者である |
8 | 不慳貪(激しい欲をいだかない | 隣人の家を欲してはならない |
9 | 不瞋恚(激しい怒りをいだかない) | 安息日を覚えて、これを聖別しなさい |
10 | 不邪見(因果の道理を無視した誤った見解を持たない) | あなたには、私をおいてほかに神々があってはならない。あなたは自分のために彫像を造ってはならない |
長岡京遷都・平安京遷都のそれぞれの最高責任者である藤原氏は、ともに秦氏出身の妻をめとっています。
つまり、秦一族の力が遷都にどうしても必要だったと考えられます。
秦氏が築いた平安京。そこには多くのユダヤとの共通点が存在します。
平安京とユダヤの相似点
都の名 | 平安京 | エルサレム=エル・シャローム =平和の都 |
近くの湖 | 琵琶湖 | ガリラヤ湖 |
湖から流れる川 | 淀川 | ヨルダン川 |
川のいわれ | 水が淀んで流れない | 神が川を堰き止めアークを持ったイスラエル人を通らせた |
その他 | 秦河勝、大避神社を創建 | 大避=大闢=ダビデを表す |
偶然ではないと思えてきたぞ!
秦氏が大きな影響を与えた神道とユダヤの相似点
シンボル | 神職に最も多い家紋 | ユダヤ教の七枝の燭台 |
祭祀① | 天皇が神になる『大嘗祭』を秦氏が取り仕切る | イエス・キリストの復活を儀式化している? |
祭祀② | 京都・祇園祭の神輿にペルシャ絨毯が飾られている。7月1日唐1日に行われる。 | ユダヤのシオン(ZION)祭?
7月17日はノアの箱舟がアララト山に到着した聖なる日。 掛け声『エンヤラヤー』は『私はヤァウェを賛美します』の意味。 |
ジーク・ジオン!
まだまだ続きが出てくるよ!
諏訪大社とユダヤ
諏訪大社 | ユダヤとの関連 | |
狛犬 | 中東から伝わった獅子
一方は一角獣 |
一角獣と獅子はロスチャイルドの家紋 |
能舞台 | 10間×3間の『能舞台』 | 同じ大きさの『幕屋』 |
御頭祭 |
上社・前宮『ミサクチ』神の祭り。 白木の柱に縛った少年をいけにえにするふりをする。神職が助けに現れ、鹿の頭(剥製)が供えられる。 |
アブラハムがわが子イサクを神への生贄にしようとするが、神に止められる。アブラハムは代わりに羊を捧げた。
これはモリヤ山での出来事である。 ミサクチ=『ミ・イサク・チ』=イサクが信じていた神の意味 |
御柱祭 | 6年に一度山からモミの大木を切り出し、境内に立てる。 | レバノン山脈からレバノン杉を切り出しソロモン神殿を建てた。
何本かはソロモン神殿の周りに立てた。 |
何のための祭だろう?と思っていたけど、イスラエルに伝わる神事と考えるとなんだか納得してしまいそうだ!
日本神話と旧約聖書の酷似
『アマテラスの暗号』では旧約聖書の登場人物の絵と、日本の神話が比較対照されていきます。
ヤコブ アブラハムの子イサクの息子。 兄の代わりにイスラエル人の祖になる。ラケル(美人)とレア(不美人)の姉妹をセットで結婚させられるのを嫌う。 |
ニニギ 日本人の祖 アマテラスの孫・ニニギは父オシホミミの代わりに天孫降臨を果たした。コノハナサクヤヒメ(美人)とイワナガヒメ(不美人)の姉妹をセットで結婚させられるのを嫌がる。 |
エフライム ヤコブの孫 四人の子どもが生まれたが二番目と三番目は居なくなり、末の息子が王となる。 |
ウガヤフキアエズ 四人の子どもが生まれたが二番目と三番目は居なくなり、末の息子(神武)が王となる。 |
ダビデ王 即位前に三年間の飢饉があり人口が減少。 人口調査ののち神に祈りを捧げて国家を平定した。 |
崇神天皇 戸口を調査し、各地に四道将軍を送り、国家を安定させた。 |
エホデ 短剣を隠し持ち、敵の王のもとに忍び寄り、王を暗殺した後、敵を平定。 |
ヤマトタケル 少女の姿で宴に紛れ込み、隠し持った刀で敵を倒す。その後すべての敵を倒す。 |
ソロモン王 聖地エルサレムに髪を祀るソロモン神殿(第一神殿)を建てる。 |
垂仁天皇 伊勢神宮を建立。 |
サウル イスラエル王国初代王・背が高く容姿端麗。 神の託宣に従わず戦で追い詰められて自害する。 |
仲哀天皇 容姿端麗・背が高かった。神託に従わず、熊襲の矢に打たれ崩御。 |
TAIKA=希望 7月14日は新年の元日、神への捧げものを用意する日 |
大化の改新 645年6月12日、 |
サマリア(北イスラエル・失われた十支族のいた場所)の大王、神のヘブライ民族の高尚な創設者。
ヤマト=神の民族 モーゼが目指したカナンとは『葦原』の意味。 |
神武天皇 日向で生まれ、45歳で兄と共に東征を企てるも失敗を重ねる。神剣韴霊(ふつのみたま)の力で軍を立て直す。 アマテラスが八咫烏を遣わし、大和へたどり着く。 初代天皇となり、127歳で崩御。 |
出来るだけ裏付けを取りながら書いてみたんだけど、これはもう、『似てる』なんてもんじゃないね。同じストーリーのようだよ!
アークは剣山にある?
都市伝説界隈では、世界中が探し求める聖櫃は徳島県・剣山にあると言われています。
『アマテラスの暗号』でも剣山が取り上げられています。
マナの壺は日本にある?
ユダヤの宝、アークに収められているものは
- 十戒が刻まれた石板
- マナの壺
- アロンの杖
の3つです。
この『マナの壺』はかつて籠神社の奥宮・眞名井神社にあったのでは?
そして現在は伊勢神宮外宮のご神体になっているのでは?
『アマテラスの暗号』にはこのような説も書かれています。
平安京はタウ十字架の形
碁盤の目のような整然とした町並みの平安京。
しかし、道の間隔は狭いところと広いところがあります。
道の間隔が正方形のようになっているところを隠してみると、T字型の十字架が現れます。
イエス・キリストの頭の位置に当たるのは大内裏。
その上には伏見稲荷の元宮、『義照稲荷神社』が鎮座しています。
右脇腹を十字架下方から刺すことを象徴しているのか、平安京の地下湖水が唯一地上に沸き出ているのが、平安京十字架右側下方の大山崎〜岩清水八幡辺りというのが妙な感じです。右京側を縦断して巨大断層もあるし、秦氏渡来以前は湿地帯でしたし…。同時にロンギヌスの視力のような救いもあるのかな…。 https://t.co/sG7BgX1MJQ
— 右京 (@ukyou3g) May 14, 2021
秦氏がこんなに壮大なことを考えて、その財力と影響力で実現したのかな・・・
偶然でないとしたら、マジですごいな!
まとめ
小説『アマテラスの暗号』から、作品の中で取り上げられている『日ユ同祖論』に関する部分を抜き出しまとめています。
これまでは『都市伝説』として楽しんでいましたが、謎の一端に触れるべく、これから少しずつ現地調査(笑)をしてみる予定です。
神社の神聖な空気に触れて、その場所で起こった古代の出来事に思いを馳せる…
楽しそうじゃないですか?
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