2021年3月4日『呪術廻戦』15巻が発売されました。
「渋谷事変」の真っただ中、再び真人と虎杖悠仁が直接対決します。
戦いの行方は?
アニメ派の方はネタバレになりますのでご注意くださいね。
呪術廻戦 第125話 あの子の話
1.野薔薇が小学生の時の回想。
田舎の村に引っ越してきた水色のランドセルの同級生、ふみ。
野薔薇はふみの家に入り浸っては、ふみのお父さんとゲームをしていました。
ふみと野薔薇はその後村に引っ越してきた7つ年上の沙織と仲良くなります。
しかし、やがて沙織の家族はイジメにあい、村を去ってしまいます。
野薔薇が高校生になった時、東京の呪術高専へ転校することになります。
涙をこらえて「次会う時は三人で!」と、ふみと約束をして旅立つ野薔薇でした。
2.東京の出版社で深夜まで働く沙織
野薔薇のことを思い出して、先輩社員に野薔薇の話をしている。
「元気かな野薔薇ちゃん。今どこで何してるんだろ?」
沙織が引っ越して村を去った後も、野薔薇の心の中で沙織は「都会」「他人に干渉しすぎない」「自由、自立」の象徴であったでしょう。
そして、いつか自分も東京へ行きたいという目標を持つようになり、それが心の支えとなっていたのではないでしょうか。
だから、「ゴメンね、約束守れなくて」。
三人で会えてないな。と思ったのでしょう。
3.高専の仲間たち
五条悟、虎杖悠仁、伏黒恵。
禪院真希、狗巻棘、パンダ。
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「呪術廻戦15」ジャンプコミックスより
「虎杖、皆に伝えて。『悪くなかった』」
真人の「無為転変」により、野薔薇が触れられた顔面が吹き飛びます。
呆然と見ている虎杖悠仁。
呪術廻戦 第126話 渋谷事変43
虎杖悠仁は、真人によって左目から上の頭蓋を吹っ飛ばされた釘崎野薔薇を見下ろしています。
脹相への敗北、その後出てきた宿儺による大量殺人、ナナミンを喪ったこと」、そして釘崎まで・・・
ボロボロの心で真人との闘いが始まってしまい、真人の「黒閃」を食らってしまいます。
その時虎杖を救いに現れたのがブラザー・東堂葵!!
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「呪術廻戦15」ジャンプコミックスより
同時に駆け付けた京都高専の新田新(にった・あらた)。
釘崎の手当てをしてくれたようです。
もしや、八十八橋で出てきた「新田明」の弟?
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「呪術廻戦7」ジャンプコミックスより
おお!似ていますね!
呪術廻戦 第127話 渋谷事変44
東堂の前で「俺はもう戦えない。俺はもう俺を許せない」とうずくまる虎杖悠仁。
容赦なく襲ってくる真人と闘いながら東堂は「オマエは何を託された?」と虎杖に問うのです。
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「呪術廻戦15」ジャンプコミックスより
この言葉の謎は133話にて。
東堂の術式「不義遊戯(ブギウギ)」によって真人の目の前に現れた虎杖。
渾身の「黒閃」を決めます。
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「呪術廻戦15」ジャンプコミックスより
なぜここで自らTシャツを破く??東堂葵よ
やはり鍛えぬいた身体を見せたいのか??
呪術廻戦 第128話 渋谷事変45
三輪は東京へ向かう新幹線の中で「ミニメカ丸」から流れる声を聞いています。
その声は、東堂と新田を渋谷に行かせ、三輪をはじめ真依、西宮、加茂、歌姫は京都以南の任務に就くように細工したと言います。
大好きな人がいたんダ。
どんな世界になろうと俺が側で守ればいいと思っていタ。その人が守られたいのハ俺じゃなかったかもしれないのニ
与幸吉(むた・こうきち)「呪術廻戦15」ジャンプコミックスより
京都校の5人が渋谷へ向かう中、虎杖と東堂は真人と戦っています。
東堂も真人に「黒閃」を決め、3人の戦いは激しさを増します。
真人は大量の人造人間を吐き出し、「多重魂 撥体(ばったい)」を発動します。
アスファルトを破って地上へと飛び出した三人。
真人は「アゲてけよ虎杖!!! 俺とオマエ!! 最後の呪い合いだ!!」と宣言します。
呪術廻戦 第129話 渋谷事変46
真人はまたしても不気味な術式「多重魂・幾魂異性体(きこんいせいたい)」を繰り出し、強力な人造人間を操ります。
真人が2、改造人間が8の力配分と瞬間的に判断した東堂ですが、改造人間の思った以上の力に吹っ飛ばされてしまいます!
次の瞬間、東堂は拾った小石に呪力を流し、改造人間の背後に投げます。
そしてまさかの不義遊戯で小石と入れ替わり、改造人間を1撃で仕留めます!
不義遊戯って呪力を纏ったものと位置交換、のはずですよね?
これができちゃうなら何でもアリでしょ、と思いますが、東堂好きなので許します。
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「呪術廻戦15」ジャンプコミックスより
幾魂異性体の弱点を「一瞬の爆発的パワー」と見切った東堂は、首にかけたペンダントにキスをしています?
一方、虎杖と互角の戦いをしている真人は、東堂が改造人間3体を倒して合流してくるのを見て、自らの不利を悟ります。
かといって領域展開すれば、宿儺が真人を殺すでしょう。
そこで真人が行ったのは0.2秒の領域展開「自閉円頓夏裹(じへいえんどんか)」!
五条悟がやってみせたアレですね。
呪術廻戦 第130話 渋谷事変47
一か八か 0.2秒の領域展開!!
東堂は身を守るために簡易領域を展開しようとします。
虎杖は「無為転変」の前に真人を祓おうとします。
しかし、「黒閃」後のゾーンに入っていた真人が領域を展開する方が早かった。
宿儺はやはり現れましたが、今回は真人は攻撃されません。
そして真人は領域内の東堂に「無為転変」を仕掛けます!
東堂は「無為転変」によって変形を始めた左腕に気づき、右腕で自分の左腕を切り落とします!!直後に爆発する左腕!
真人は領域展開直後は術式が使えないことを知っていました。
そのため東堂に黒閃を見舞いますが、ダメージを最小限に抑えた東堂に感心します。
さて、術式が回復し、今度こそ無為転変で東堂を、、、とその瞬間、首にかけたペンダントが落ちたのです。
ペンダントはロケットで、中には虎杖と高田ちゃんの写真が!!
一瞬目を奪われた真人は「無為転変」をかけるのが遅れます。
東堂は残された右腕で真人の掌に触れ「不義遊戯」で虎杖と入れ替わります!
虎杖は真人に「黒閃」を決め、真人は虎杖に幾魂異性体を仕掛けます。
戦いの中で真人は「魂の本質の形」を掴み、「遍殺即霊体(へんせつそくれいたい)」へと進化を遂げます。
もうフリーザみたいでキモイんだが・・・
呪術廻戦 第131話 渋谷事変48
「理解したんだ 俺の本当の…剝き出しの魂を」という真人。
虎杖は 「俺の最大呪力出力の 黒閃をブツけるしかない」と覚悟を決めますが、虎杖の膝はガクガクと震え、限界を迎えているようです。
真人も手傷を負っており、「お互い元気いっぱいだな」と一言。戦いは激しさを増していきます。
呪術廻戦 第132話 渋谷事変49
真人は虎杖の黒閃を警戒して「既に対策は済ませている」。
それはサイズ変形、遍殺即霊体の一部解除、虎杖の黒閃へのカウンター、という3段構えのものでしたが、虎杖が放ったのは「逕庭拳(逕庭拳)」だったのです。
これによりすっかりタイミングを崩した真人に東堂葵が語りかけます。
「呪霊よ オマエが知らんハズもあるまい。
腕なんて飾りさ。拍手とは 魂の喝采!!」
そして失った左腕と右手で不義遊戯を・・・
ところがそれはハッタリで、混乱した真人は目の前の虎杖からもろに黒閃を食らってしまいます!
改造人間のストックも尽きた真人に虎杖は言います。
「認めるよ真人。俺はオマエだ。ただオマエを殺す。」
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「呪術廻戦15」ジャンプコミックスより
この表現がスゴイですよね。
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「呪術廻戦15」ジャンプコミックスより
狩るものと狩られるもの。
ついに勝負がついたその時。
夏油が現れて、「助けてあげようか、真人」と声をかけるのです。
呪術廻戦 第133話 渋谷事変50
時間は少し遡り、東堂葵と新田新が渋谷駅B5にいる場面から。
どうやら夏油がすでに獄門疆(ごくもんきょう)を持ち去っているだろうと知った東堂は、「五条悟を取り戻す戦い」から「味方を救い、敵戦力を削ぐ戦い」へ切り替えろと目的の変更を宣言します。
そして、現場の状況からブラザー虎杖が近くにいるだろうと推察します。
東堂葵の状況判断力、リーダーシップが素晴らしいですね!!
さすがIQ53万。
高田ちゃんとの握手会に行けるように、左腕を何とか治してあげて欲しい!!
127話の「あのことを今の虎杖に言う必要はない」というのは、五条悟を封印した獄門疆はすでに持ち去られていること、なのではないでしょうか?
東堂って頼もしい同志。
ゆくゆくは部下の心情まで思いやることができるいい上司になれる漢ですな。
そのころパンダ(ビーストモード)は瓦礫の山をかき分け、日下部を発見します。
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「呪術廻戦13」ジャンプコミックスより
ここは宿儺と漏瑚が戦った後の荒廃した場所。
宿儺に生命の危機まで感じさせられた日下部は、「俺は虎杖側につくことはない」と呟くのでした。
無理ないかもです・・・
さらに場面変わってマレーシア、クアラルンプール!
冥冥と憂憂はホテルの一室で休んでいます。なぜここに?
冥冥にかかってきた電話の応対を聞くと、どうやら憂憂の術式を使って移動してきたようです。
日本の株と東京の不動産はすべて売り払うようにアドバイスしています。
さすが拝金主義者、「私はもう円も替えた」と言っています。
「お礼なんていいよ。いつも通りインサイドでいてくれたら」
相手は誰なのでしょう?
クアラルンプール22:36で、「そっちは朝か」と言っているということは、海外。
海外の登場人物と言えば、乙骨か九十九?
乙骨はまだ高校生、ということを考えると、九十九由基の可能性が高いのではないでしょうか。
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「呪術廻戦15」ジャンプコミックスより
渋谷駅の片隅で一人しゃがみ込む脹相。
「存在しない記憶」に涙を流しながら「知らなければ。俺は何だ?」と呟きます。
最後に現れるのが夏油。
132話の最後のシーン、「助けてあげようか、真人」から続きます。
夏油は「呪霊操術の強みは手数の多さ」と説明しながら、虎杖を痛めつけていきます。
![](https://somanystars.net/wp-content/uploads/2021/03/geto.png)
「呪術廻戦15」ジャンプコミックスより
「我ながら流石というべきか。宿儺の器タフだね」
意味深なこの言葉。夏油傑の体を乗っ取っている脳みそはいったい誰なのでしょう?
その存在が虎杖悠仁を生み出したということなのでしょうか。
次の瞬間、突然夏油に襲いかかる真人!
真人は「知ってたさ。だって俺は人間(オマエら)から生まれたんだから」と言い終わる間もなく、夏油によって黒い球の中に巻き取られるように封じ込められてしまいます!!
何を「知っていた」のでしょうか?
夏油が真人を取り込もうとしていたことでしょうか?
これが真人の最後の言葉になってしまったのでしょうか?
「続けようか。これからの世界の話を」という夏油。
これからの世界。
五条悟のいない世界。
まとめ
渋谷事変より、釘崎野薔薇が倒れ、東堂葵も重傷、ついに真人もいなくなる展開を見せました。
パンダと日下部は無事、冥冥と憂憂は瞬間移動で安全を確保しました。
脹相は?夏油は?この後の展開はどうなっていくのか。
夏油の一言、我ながら・・・の本当の意味は何でしょう?
次回16巻発売日までに、考察を重ねていきたいですね!