映画『シン・ウルトラマン』の主題歌は米津玄師さんの『M八七』。
エンドロールと共に流れるこの曲がイイんです!
米津玄師さんの声も曲も最高ですが、今回は『M八七』の歌詞に託されたストーリーを考察します。
ネタバレの内容ですので、映画をこれからご覧になる方は後でお読みくださいね。
M87予備知識①
ウルトラマンの故郷はM78星雲です。
ただし、本来M87星雲の設定だったものが、第1話の台本の誤植によってM78になってしまい、円谷プロが後から認めたというエピソードがあります。
M87予備知識②
2019年、史上初めてブラックホールが撮影されたのはこのM87銀河でのことです!
すべてを吸い込むブラックホールのこの映像。
ゼットンとの対決の後、地球に戻ろうと必死で飛び続けたウルトラマンの姿を思い起こさせますね!
『シン・ウルトラマン』主題歌『M八七』はこんな曲
劇場で販売しているパンフレットには歌詞が掲載されているので、歌詞を読みながら改めて聞いてみます。
「僕」「君」は誰なのか?
遥か空の星が ひどく輝いて見えたから
僕は震えながら その光を追いかけた
神永新二(斎藤工)は自分より弱い子どもを命がけで助けて、そこで亡くなっています。
ウルトラマンはそんな神永に興味を持ち融合します。
それが、人間の姿の神永がウルトラマンに変身する理由なのですね。
冒頭、空の星を見上げている “僕” はシンジなのでしょう。
♪追いかーけーたー♪のメロディラインが和のテイストで、孤独な心情が表現されているように感じるね!
割れた鏡の中 いつかの自分を見つめていた
強くなりたかった 何もかもに憧れていた
いつかの自分…これは過去のシンジ。
「割れた鏡」は、もう戻ることのできない時間と世界。
強くなりたいというのは、少年なら誰でも願うことではないでしょうか?
ここで、リスナーは自分を振り返るよね。
もう過去には戻れない、というのは誰もが抱えるちいさな痛みなんじゃないかな?
ウルトラマンがシンジとの出会いを回想する
君は風に吹かれて 翻る帽子見上げ
長く短い旅を行く
遠い日の面影
『シン・ウルトラマン』には、光の星では長い生命を持つウルトラマンが、地球では短い一生の後、死を迎えることになる、その選択をする場面がありました。
長く短い旅を行く…という歌詞に当てはめると、この部分はウルトラマンの視点に変わっていると考えられます。
この場面は、子どもの命を助けた時のシンジ?という想像が浮かびます。
サビの部分は様々な解釈が可能
君が望むなら それは強く応えてくれるのだ
今はすべてに恐れるな 痛みを知る ただ一人であれ
君が望むなら それは強く応えてくれるのだ
- シンジが望むなら、強いウルトラマンになれる
- 浅見弘子が望むなら、強いウルトラマンが人類を助けに来てくれる
- 私たち一人ひとり、何かを強く望むなら きっと実現することができる
♪君がのーーぞむならー♪の高音がイイよねえ!
今はすべてに恐れるな 痛みを知る ただ一人であれ
本当に優しい人、強い人は人の痛みを知った人。
ウルトラマンは人に興味を持ちますが、自分を兵器として利用しようとする政治家には怒りを覚えたでしょう。
それでも人のために戦うことを決意するウルトラマンに、ゾーフィは言います。
「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン」
ウルトラマンは、シンジとして禍特対の仲間と貴重な時間を過ごしてきました。
コーヒーを一緒に飲むことを教えてくれた浅見。
囚われた自分を探し出し、連れ戻しに来てくれた仲間と浅見。
人類を救うために、世界中の研究者と数式に取り組む滝。
常に仲間の様子を見て、必要な助けの手を差し伸べる班長。
人を好き、でも人は自分を利用しようとする、その引き裂かれるような痛みを抱えながら、唯一無二の存在であろうとするウルトラマンを歌っているのではないでしょうか。
『シン・ウルトラマン』主題歌『M八七』MVロケ地情報
Twitterにロケ地情報を載せてくれている人がいました。
武蔵野美大(ムサビ)らしいとは聞いていましたが、こんなにあったんですね。
ロケ地がまだ他にも数箇所ありましたのでM八七だけでまとめました
よろしければ聖地巡りのお供にでもどうぞ♡
(間違ってたらごめんね💦)今回ロケ地多すぎです😅
教えて下さった方々、本当にありがとう🙏
#度々すみません
#きっとこれが最後
#M八七 pic.twitter.com/7HxBQK9fg9— kyoko (@A_ky310) May 14, 2022
『シン・ウルトラマン』主題歌『M八七』歌詞の意味をネタバレ考察まとめ
米津玄師さんの『M八七』の歌詞の意味を、映画のストーリーネタバレありで考察してみました。
もちろんこの曲は『シン・ウルトラマン』と関係なく聴いても、聴く人によってさまざまなことを思い起こさせる名曲です。
今後この曲を聴くたび、そして、もう一度映画を観た後にはまた違うことを思うのかもしれませんね。
皆さんの感想もコメントで寄せていただければ幸いです。
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