アニメ『東京リベンジャーズ』の1期のラストシーン、稀咲は涙を流しながらタケミチに「じゃあな、オレのヒーロー」と言い、銃声が響きます。
この記事は稀咲の涙に秘められた謎と、「オレのヒーロー」という言葉の意味を考察していきます。
『東京リベンジャーズ』稀咲の涙に秘められた謎
『東京リベンジャーズ』第73話『Cry Baby』での稀咲。
東卍のトップに君臨し、冷酷で非情な仕打ちを平気で行ってきた稀咲の涙に、「なぜ?」と思いませんでしたか?
「オマエはそんなモンなのか?残念だ」という稀咲は右目から1筋の涙を流しています。
上が第74話『Get Back』での稀咲。
右目の涙は乾いています。
第74話では、左目から涙を流しましたが、次のコマでは第73話同様左の頬は乾いています。
同じシーンを描いているのでしょうが、なぜか右目から流したはずの涙が、左目から流れており、しかも次の瞬間に渇いているのです。
…タイムリープ?
いえ、稀咲はタイムリーパーではないことは明らかですので、ここは気にせず読み飛ばすことにしましょう。
この後は本当に重要な涙の理由を考えてみましょう。
そのためにはまず、「オレのヒーロー」に込められた想いを理解する必要がありそうです。
『東京リベンジャーズ』稀咲の「オレのヒーロー」の理由
スタートは稀咲が小学6年生の時。
塾で一緒のクラスの橘日向を好きになります。
しかし、その橘日向の心は、目の前で「ヒーロー」花垣武道に奪われてしまうのです。
だって、カッコ良かったんだよ、この時!
そして、稀咲はタケミチが「オレのヒーローは不良だ。オレは日本一の不良(ヒーロー)になる」というのを聞くのです。
だから稀咲は、「タケミチを超える不良になる。オレのヒーローを超える不良になる」と決意したのです。
稀咲は不良の道を究め、どんどん悪に染まっていきました。
タケミチより高い地位に登り詰めても、ヒナにプロポーズした稀咲は断られてしまいます。
だから、何度でもヒナを殺そうとしてきたのです。
稀咲はタケミチにハッキリと「リスペクトしてたのに」と言いました。
小6の時からずっと、タケミチは稀咲の目標、ヒーローだったのです。
『東京リベンジャーズ』稀咲の涙の理由
好きになった橘日向のヒーローはタケミチ。
タケミチのヒーローは不良。
稀咲は不良を極め、ついにタケミチよりも高い地位に登り詰めました。
アニメ『東京リベンジャーズ』1期の終わり、稀咲はタケミチを撃とうとしています。
この時のタケミチは、カッコ良くないです。
稀咲の手先になってヒナを殺すこともしてしまうし、松野千冬が必死で稀咲に抵抗しても「自分は関係ありません」という態度をとる。
ヒナタは俺よりもこんな男を選んだっていうのか?
今こそオレのヒーローを葬って、ヒナタに振られた腹いせをしてやる!
稀咲はなぜタケミチを「オレのヒーロー」と呼ぶのか?涙のワケは?まとめ
稀咲がタケミチを「オレのヒーロー」と呼ぶ理由は、小6の時好きだったヒナタがタケミチをヒーローのように感じ恋をしてしまうので、タケミチを超える不良になる決心をしたからです。
アニメ『東京リベンジャーズ』シーズン1の最後に涙を流す理由は、稀咲がずっとひそかにリスペクトしてきたタケミチを手にかける興奮と、タケミチにはがっかりしたという腹立たしさが混ざったものだったのでしょう。
あっけない幕切れを迎えてしまう稀咲ですが、その話はまだまだ先になります。
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