SHOGUN将軍第五話『父の怒り』あらすじネタバレ|史実との関連とキャスト

SHOGUN将軍

石堂の使者・丞善が斬られたことは、大坂方に対する虎永の宣戦布告と受け取られるでしょう。

虎永の敵は大坂だけでなく、裏で石堂と通じている藪重も問題です。

この回では虎永を巡る工作と、按針に心を惹かれていく鞠子が描かれます。

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SHOGUN将軍第五話『父の怒り』あらすじネタバレ

長門が根原丞善を斬ったことを聞き、虎永は江戸から急ぎやって来ました。
鞠子の夫・戸田広勝も顔を見せています。

虎永は鷹狩に鞠子を連れ出し、長門が獲った雉を、按針への褒美に与えます。
按針はそれを、戸口に吊るし、「触れば死ぬ」と言いつけます。

虎永は長門に、藪重か央海にハメられたと疑わなかったのか、と大いに怒ります。

大坂城の石堂に、丞善の首が届けられます。

按針の家に逗留するよう虎永に命じられた戸田広勝は、按針を『蛮人』と呼び、藤を傷つけます。

虎永は藪重に大阪への呼び出しがかかっていることと、長門を唆した疑いをかけていることを伝えますが、結局戦を始めるなら四大老が関東におびき寄せられることになったのを喜び、大砲隊の指揮権を央海に与えます。

藪重の間者探しはエスカレートしていきます。

広勝・藤・按針・鞠子は夕食をともにし、杯ではなく椀で酒を酌み交わし、悪酔いした広勝は按針の前で鞠子の近くで弓を引き、また、鞠子の過去を按針に話すよう命令するのでした。

間者の村次は、村にやってきた虎永に名乗り出たいと願い出ますが却下され、代わりに按針の庭師、植次郎が間者として処分されます。

按針はたかが雉のことで植次郎が死ぬのが理解できず、すべてが嫌になります。

按針は虎永に日本を出たいと言いに行きますが、その時大地震が起こり、虎永は地割れに飲まれてしまいます。按針と長門は虎永を救い出します。

山が崩れ、土砂が網代の民家を埋めていきます・・・

大坂城へ戻った落葉の方は、石堂を詰め、存在感の大きさを示します。

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SHOGUN将軍第五話『父の怒り』キャスト一覧

登場順にご紹介します。

役名 モデル キャスト 備考
吉井虎永 徳川家康 真田広之
吉井長門(ながかど) 松平忠吉  倉悠貴 網代で大砲隊を指揮する
樫木藪重 本多正信 浅野忠信 伊豆の領主・央海の伯父
樫木央海(おうみ) 本多正純 金井浩人 網代の武士・藪重の甥
戸田鞠子 細川ガラシャ アンナ・サワイ 按針の通訳・戸田広勝の妻
宇佐見藤  穂志もえか 按針の妻。祖父は戸田広松。
ジョン・ブラックソーン/按針 ウィリアム・アダムス/三浦按針 コスモ・ジャーヴィス エラスムス号の航海士
村次/殿本顕直 竹嶋康成 網代の村長。虎永の間者
植次郎  田尻純一
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SHOGUN将軍第五話『父の怒り』史実との関連 明智光秀と本能寺の変

本能寺の変(ほんのうじのへん)は、1582年6月21日、明智光秀が謀反を起こし、京都本能寺に滞在する主君・織田信長を襲撃した事件。

本能寺の変の原因

織田信長の勢力は大きく拡大し、朝廷からも将軍職についてほのめかされているほどでした。

そんな勢いのある信長に対して、光秀が本能寺の変を起こした理由は、
①甲州征伐後の祝賀会で、「我らが苦労した甲斐があった」と述べた光秀に、信長が「おのれは何の功があったか」激怒し、光秀の頭を欄干に打ち付けて侮辱した事件

②明智光秀は織田信長から徳川家康の饗応を申し付けられた。
信長は検分するために光秀邸を訪れたが、一歩門を入ると魚肉の腐った臭いが鼻を付いたので、怒ってそのまま台所に向かって行き、「この様子では家康の御馳走は務まるまい」と言って光秀を解任し、饗応役を堀秀政に替えた。
赤恥をかいた光秀は腹立ちまぎれに肴や器を堀に投げ棄て、その悪臭が安土の町にふきちらされたと云う。

③天下取りの野望説

④信長の政治的方針変更により、調停役の光秀の顔がつぶされた 等

さまざまに推測されていますが、決め手となる説はありません。

細川ガラシャ/鞠子のモデルについて

本能寺の変のあと、明智光秀は幽斎・忠興親子と同盟を組もうとしたようです。

だが、光秀寄騎で姻戚関係もある丹後の細川幽斎・忠興親子は信長への弔意を示すために髻を払い、松井康之を通じて神戸信孝に二心の無いことを示し、さらに光秀の娘で忠興の正室・珠(後の細川ガラシャ)を幽閉して光秀の誘いを拒絶した。『老人雑話』には「明智(光秀)、始め(は)細川幽斎の臣なり」とあり、両者の上下関係は歴然としていることから、細川幽斎には光秀の支配下に入ることを潔しとしない風があったとされている。

SHOGUNでは戸田広松・広勝親子のことだよね?

鞠子の立ち位置がはっきり見えてくるエピソードだよね。

SHOGUNではDV夫でしかない戸田広勝だけど、お家断絶の憂き目にあった鞠子の命を救ったということでもあるよね。複雑だな。

本能寺の変の後

本能寺の変を知り急遽、毛利氏と和睦して中国路の備中高松城から引き返してきた羽柴秀吉の軍を、事変から11日後の1582年7月2日、光秀は天王山の麓の山崎で迎え撃つことになった。

戦いは人数の少ない明智光秀側に不利になり、同日深夜、光秀は坂本城を目指して落ち延びる途中、小栗栖(現・京都府京都市伏見区小栗栖)において落ち武者狩りで殺害されたとも、落ち武者狩りの百姓に竹槍で刺されて深手を負ったため自害し、股肱の家臣・溝尾茂朝に介錯させ、その首を近くの竹薮の溝に隠したともされる。

これは、悲しい最期だな

明智一族郎党の行方

安土城で留守を守っていた明智秀満(光秀の重臣)は、14日に山崎での敗報を受けて残兵とともに坂本城へ戻ったが、多くが逃亡しました。
やがて坂本城が包囲され、秀満は籠城戦も無理だと判断して、光秀の妻子と自分の妻子を殺し城に火を放って自害した。

細川氏に嫁いだ三女の珠子を除いて、光秀と秀満、および明智勢に加わった武将の一族も山崎の戦い後において織田勢の追討により尽く誅され、明智氏はこれにおいて断絶した

本当に鞠子たった一人を除いて全員亡くなってしまったんだな!

悲惨なことだな。

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SHOGUN将軍第五話『父の怒り』名セリフ

人も鷹も同じじゃ。
わしが命ずるものは この拳からまっすぐに飛び立ち 動くものすべてを●すもの。
その一方で
餌で釣らねば動かぬ横着者もおる
じゃがな、手なづけられんものなど居らぬ
人を操り 獲物めがけて飛ばす術を身に付けよ。
そなたのために狩りをさせるのじゃ。

そのことが飲み込めるまで
そなたから大砲隊の指揮権を取り上げる。

虎永『SHOGUN将軍』第五話

虎永の人を動かす哲学が鷹に託され語られます。

渋いぜ・・・

鞠子「夫には何も与えません。憎しみさえ。
与えれば夫は救われる。」

按針「父親の復習のため死ぬか、夫を恨み苦悩の中生きるか、
いったいどっちなんだ。
俺の人生は俺のもの、君のも同じだ。
それが理解できなければ 永遠に自由になれない」

鞠子「いいえ按針様。自由になれないのは貴方。
自由を求めるなら 永遠に自分に囚われたまま。」

『SHOGUN将軍』第五話

日本の封建社会の中で、鞠子は肉体の自由を越えたところに、自分自身の魂の自由があると考えているようです。

女性の立場が軽かった時代。

「自分」をも超えたところにしか自由はなかったのかもしれないね。

按針の屋敷で、広勝と按針は酒を酌み交わします。

按針が広勝に大阪脱出の武勇伝を所望すると、広勝はこう言います。

武勇は死人を飾るもの。
物語は 子どもに聞かせるものじゃ。

戸田広勝『SHOGUN将軍』第五話

コミュニケーションをはかろうとする按針を手ひどく拒否する広勝ですが、傲慢な振る舞いの芯には武士の誇りが秘められています。

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SHOGUN将軍第五話『父の怒り』まとめ

虎永は石堂との戦が近いことを感じながら、藪重の裏切りや央海の野心も感じ取っています。

また驚いたことに、鞠子の夫・広勝が生きており、DV夫ぶりをむき出しにします。

按針は日本から出たいと考えますが、その時大地震が起こり、虎永の命を救うことに。

登場人物に定められた『宿命』そして今後の動向について考えさせられました。

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