『葬送のフリーレン』のアニメを観ていると『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を思い出しませんか?
もちろんアニメに寄り添うエヴァン・コールの音楽のせいでもあるでしょうが…
この記事ではフリーレンとヴァイオレットの共通点と、登場人物の相関関係を深堀りしていきます。
フリーレンとヴァイオレットは愛を知らない主人公
フリーレンとヴァイオレットの共通点の一つ目は、孤独だった過去です。
フリーレンの孤独
『葬送のフリーレン』は1000年生きたエルフ。
魔族に村を滅ぼされたフリーレンは、魔法使いフランメに命を救われ魔法を学びますが、寿命の短い人間はフリーレンの前から姿を消していく運命です。
そのため人間との関係に心を閉ざし、10年間ともに旅した仲間にもそっけない態度をとり続けたフリーレンなのです。
ヒンメルたちと流星群を見て別れ、その後50年もたった一人で旅して過ごしたんだよね。
ハイターとアイゼンは文通してたし、ヒンメルはフリーレンと再会できる日を待ち望んでいたのにね。
ヴァイオレットの孤独
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は戦争孤児で、ディートフリート・ブーゲンビリアが拾ってきた彼女をモノのように扱い「戦闘人形」に仕立て上げました。
その時の彼女には、名前もなく、感情もなく、ただ命じられたままに戦うだけの少女だったのです。
ディートフリートめ!ひどい奴だ!!
ヴァイオレットちゃんをモノ扱いするなんて…
フリーレンとヴァイオレットに愛を与えた存在
二人には、やがて愛を与えてくれる存在が現れます。
フリーレンを静かに愛し続けた勇者ヒンメル
勇者ヒンメルは、フリーレンを『魔王討伐』の旅に誘います。
ヒンメルが幼いころ、道に迷ったときに現れて助けてくれたエルフのフリーレンを、どうしてもパーティーに加えたかったと言います。
ヒンメルはいつも静かにフリーレンを思い続けています。
時には花冠を捧げて自分の故郷の花を見せたいと告白し、時には久遠の愛を意味する指輪を贈りますが、フリーレンはその意味に気づくこともありませんでした。
ヒンメルはたくさんの銅像を作ってもらうことで、自分が亡くなった後もフリーレンが自分を思い出せるようにと考えていたようです。
ヴァイオレットに名前と教育と愛を与えたギルベルト少佐
ディートフリートのもとから少女を連れ帰り、人として生きられるよう教育を始めたギルベルト少佐。
少女に『ヴァイオレット』と名付けたのは、『道具ではなくその名が似合う人になって欲しい』と言う気持ちが込められています。
戦場で激しい戦闘に巻き込まれ、重傷を負ってしまった少佐。
ヴァイオレットに最後に残した言葉は「心から、愛してる」でした。
しかしヴァイオレットは「愛してる」の意味を知りませんでした。
『愛』を知らない二人はこのあと、その感情を『知りたい』と考えるようになるんだな
フリーレンとヴァイオレットは『愛を知ろう』と考える
自分に与えられていた愛に気づけないまま、相手を失ってしまった彼女たちは、『理解したい』という強烈な感情に襲われていきます。
フリーレンは『人間を知りたい』と願う
勇者ヒンメルが天に召され、その葬式に参列した時初めてフリーレンは涙を流します。
…人間の寿命は短いってわかっていたのに…
…何でもっと知ろうと思わなかったんだろう…フリーレン『葬送のフリーレン』1巻第1話『冒険の終わり』
フリーレンはこのあと「人間を知ろう」と決心します。
アイゼンに背中を押され、ヒンメルとの思い出を辿りながら『死者ともう一度会える場所』オレオールへの旅を始めます。
仲間は大事だな!
戦士アイゼンがいたから、そして僧侶ハイターがいたからこそ、フリーレンは旅立つことができたんだ!
ヴァイオレットは「愛してる」を知りたいと願う
ヴァイオレットは少佐の友人ホッジンスの経営する郵便局で、代書の仕事に就きます。
少佐の最期の言葉「愛してる」を知りたくて。
知りたいのです愛してるを知りたいのですヴァイオレット・エヴァーガーデン『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』第1話
原作漫画『葬送のフリーレン』は1巻・2巻が10月30日まで無料で読めるよ!
チャーンス!
フリーレンとヴァイオレットは自分の中にすでにある愛を知る
二人が「知りたい」と強く願ったその感情は、すでに知っていたものであったかもしれません。
フリーレンは思い出の旅路を巡り記憶を辿る
フリーレンはヒンメルと旅した魔王城への道を、新たな旅の仲間・フェルンとシュタルクと共に改めて旅します。
行く先々で現れるヒンメルの銅像、ヒンメルたちとの思い出。
記憶の底からよみがえる言葉と面影を、フリーレンは追体験していきます。
フリーレンは「人間を知りたい」と言っているけど、ヒンメルから捧げられた『愛』を改めてかみしめているんじゃないかな。
そして今改めて、ヒンメルに対する素直な感情をはぐくんでいるんだと思うぞ!
ヴァイオレットの心の中にすでに『愛』はあった
ヴァイオレットはギルベルト少佐に欲しいものはないかと聞かれたとき、夜店で少佐の瞳の色とよく似たブローチを見つけます。
美しく輝くエメラルド色のブローチ。
「これを見た時の こういうの 何というのでしょう」
ヴァイオレット・エヴァーガーデン『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』第1話
ヴァイオレットちゃん!それが『愛』なのさ!
ヴァイオレットちゃんは、すでに『愛』を知っていたのですね。
少佐を助けたいと奮闘し両腕を失ってしまった時も、自分自身よりも大切な存在があることを知っていたのですから!
フリーレンとヴァイオレットは仲間に恵まれている
孤独な主人公を支えてくれる仲間の存在も見逃せません。
フリーレンの旅の仲間
フリーレンを旅へと向かわせてくれたアイゼンがいなければ、オレオールへの旅は始まらなかったでしょう。
ハイターが大切に育てたフェルンは、フリーレンに自分の気持ちを話すことによって、『人間というもの』『人と人との関係』について教えてくれているようです。
アイゼンの弟子・シュタルクは『強いけれども臆病な戦士』として描かれ、フリーレンはシュタルクと旅する中で人としての成長というものを体験しているかのようです。
師匠の『大魔法使いフランメ』にいたっては、いつかフリーレンが自分の家にやってくる日をしっていたかのような周到さ。
周りの人の心にも気づいて感謝しなければいけないね…
ヴァイオレットのドール仲間
ヴァイオレットにはカトレア、エリカ、アイリスという職場の仲間がいます。
彼女たちと触れ合う中で、言葉について、心について、自分自身について内省を深めていくヴァイオレットです。
また、社長のホッジンス、ドール育成学校で出会うルクリアもヴァイオレットのことを気にかけてくれますし、ポストマンのベネディクトは「ヴァイオレットと生き別れになった兄弟なんじゃないの?」という憶測をされています。
周囲の人たちとのさりげない触れ合いが、ヴァイオレットを前に進ませてくれているのです。
葬送のフリーレンとヴァイオレット・エヴァーガーデンの共通点は?愛って何?まとめ
『葬送のフリーレン』の主人公・フリーレンと、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の主人公・ヴァイオレット。
比べてみると多くの共通点があることがわかります。
もう一度両方を見直したくなるね!
「人間を知りたい」と考えて積極的に新たな関係を作っていくフリーレンにも、「愛を知りたい」と考えて様々な人と交流していくヴァイオレットにも、豊かな時間が優しく流れていくようです。
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