『葬送のフリーレン』は、山田鐘人先生による原作とアベツカサ先生の作画で、2020年から週刊少年サンデーで連載されている作品です。
この作品は2021年に漫画大賞を受賞するなど、その評価は非常に高いです。
2023年にアニメが始まり、多くの人々を感動させるファンタジー作品として急速に広まっています。
この記事では『腐敗の賢老・クヴァール』の強さについて考察していきます。
『葬送のフリーレン』クヴァールの強さは?80年前には倒せなかったほどの大魔族
勇者ヒンメルの死から27年後。
フリーレンはフェルンを連れて中欧諸国グレーセ森林に差し掛かります。
ここには80年前に封印した『腐敗の賢老・クヴァール』が眠る場所。
フリーレンはその封印が解ける前に討伐しに来たのです。
と言うことは…80年前には倒せなかったってことだよね?
クヴァールは魔王軍の中でも屈指の魔法使いだ。
人を●す魔法(ゾルトラーク)…この地方では冒険者の四割、魔法使いに至っては七割がゾルトラークによって●されたと言われている。
フリーレン『葬送のフリーレン』1巻5話
恐るべき強さだったってことだな!
でも、80年前、勇者ヒンメルとお仲間たちはクヴァールの封印に成功したんだね!
お手柄!
断頭台のアウラ配下のリュグナーは「彼の腐敗の賢老クヴァールが人生の大半を掛けて人を●す魔法を開発したように、我々魔族は長い寿命の中で一つの魔法の研究に生涯を捧げる」と語ります。(『葬送のフリーレン』2巻16話)
また、七崩賢『黄金郷のマハト』も「(ゾルトラークは)私の旧友が生み出した偉大なる魔族の魔法」と絶賛しています。(『葬送のフリーレン』10巻91話)
大魔族ソリテールも「偉大なる腐敗の賢老クヴァールも、きっと地獄の底で喜んでいるわ」と語っています。(『葬送のフリーレン』11巻101話)
葬送のフリーレン見返してて思ったのはクヴァールって現実世界で考えれば
江戸時代に銃を持ってきた感じだよな…
人間が銃を一般的に使えるようになった頃には核をぽんぽん撃てるぐらい成長してそうなのがおかしい
やっぱこいつヤバいけどかっこいいよ pic.twitter.com/bNseCbiaAh— 十咎悠華 (@togame_yuuka) October 29, 2023
クヴァールは本当に一流の魔法使いなのでしょう。
防御魔法を一度見ただけで術式を見抜き、弱点を理解しているのですから!!
「#葬送のフリーレン」第8話追記
3話でクヴァールが死に際に発した言葉「フリーレン、わしの魔法を…」
観た当時は『わしに返すか』と続くかと思っていたが、実際は『魔族を殺す魔法に改良しよったか』だったと気づかせる伏線回収
フリーレンに潜む『敷かれたことに気づかない伏線』だ#フリーレン pic.twitter.com/5gLXPUpi8k— のえら (@areonoera) October 28, 2023
フェルンの防御とフリーレンの進化したゾルトラークによって、クヴァールは滅ぼされました。
自分の魔法で倒されることになるとはね…
『葬送のフリーレン』クヴァールの強さは?80年の人間の研究がクヴァールを倒した
クヴァールが封印されて80年。
人間たちはゾルトラークを研究し、人類の魔法体系に組み込み、ゾルトラークは人間が扱える魔法になりました。
ゾルトラーク。極めて汎用性の高い優れた攻撃魔法。
欠点があるとすれば人類でも理解し、扱えるほど、洗練された美しい術式構造をしていたこと。
今では人類の魔法の主流になり、南側諸国の戦争では、最も人を●した魔法になった。ソリテール『葬送のフリーレン』11巻101話)
人間はさらに、防御魔法を編み出し、装備による魔法耐性も上げることができたのです。
そして、ゾルトラークは『人を●す魔法』ではなくなりました。
だから16歳のフェルンは「今のは一般攻撃魔法です」と驚いていたんだな!
クヴァールが眠り続けた80年の間に、人間たちの魔法はめざましい進歩を遂げたのか!
逆に、クヴァールの魔法をパクッて改善したんだから、クヴァールは人類にいいネタを与えたようなものだね!
その結果どんなことが起こったか。
クヴァールのゾルトラークが人類にもたらした結果を見てみましょう。
『葬送のフリーレン』クヴァールの強さは?むしろ魔族を追い詰める強力な魔法の始祖だった!!
『断頭台のアウラ』配下のリュグナーはこう言っています。
あの魔法は魔族を●すことに特化した改良が施されていた…魔族を●す魔法だ。
…人類のゾルトラークの研究解析に大きく貢献し。歴史上で最も多くの魔族を葬り去った魔法使い。
葬送のフリーレン。
私の嫌いな天才だ。リュグナー『葬送のフリーレン』2巻17話
フリーレンはフェルンにも「一般攻撃魔法」を教えます。
フェルンが6年かけて鍛え上げたこの魔法は
- 超・長距離まで届く
- フリーレンよりも速い
という非常にハイレベルなものになりました!
フェルンは
- アインザーム(幻影鬼)(2巻9話)
- リュグナー(3巻20話)
- 一級魔法使い試験(5巻41話)(6巻53話)
- 神技のレヴォルテの配下(8巻72話)
- 大魔族ソリテール(11巻102話)
など、どんどん強い相手と戦い、技を磨いていきます。
また、デンケンも「一般攻撃魔法」の使い手であり、デンケンと対峙した『黄金郷のマハト』は「なんだこの速度は…」と改良されたゾルトラークの速度に驚きを隠せませんでした。(『葬送のフリーレン』11巻100話)
万物を黄金に帰る魔法(ディーアゴルゼ)の使い手『黄金郷のマハト』もまた、ゾルトラークや防御魔法の使い手でありましたが、結局クヴァールが編み出した『人を●す魔法』は『魔族を●す魔法』となって彼らを滅ぼす結果となっていきます。
『葬送のフリーレン』腐敗の賢老・クヴァールの名前の意味
クヴァールという名前は、ドイツ語の『Qual』から来ており、「苦しみ」や「苦悩」「苦悶」を意味します。
「ゾルトラーク」という強力な魔法で多くの人々を苦しめてきたクヴァールの残虐なキャラクターやその行動とマッチしていますね。
クヴァールって『苦しみ』って意味だったのね。
『葬送のフリーレン』クヴァールの強さは?80年間封印できて良かった…まとめ
腐敗の賢老クヴァールは、80年前には『人を●す魔法(ゾルトラーク)』によって暴虐の限りを尽くしていました。
勇者ヒンメル一行がクヴァールを封印した80年の間に人類は、ゾルトラークを自ら使えるように解析し、魔族を倒せるよう改良していきます。
今では防御魔法も開発され、『人を●す』と言うよりも「魔族を●す』魔法へと変わっており、フリーレンだけでなく、フェルンやデンケンはじめ多くの魔法使いが使いこなせる「一般攻撃魔法」となりました。
とはいえ、クヴァールは封印を解かれてから倒されるまでのわずかな合間に『防御魔法』の術式と弱点を見出すなど、魔法使いとしての能力の高さを見せています。
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