実写映画『キングダム3』の主題歌が発表されました。
『キングダム』シリーズ初登場の宇多田ヒカルさんの『Gold~また逢う日まで~』です。
公開された部分の歌詞とともに、いったい誰のどんな思いが投影されているのか?その背景を考察していきます。
2023年公開実写映画『キングダム3』主題歌『Gold~また逢う日まで~』歌詞
追いかけても 追いつけぬ
幸せは そばで待ってるだけ
楽しいことばかりじゃないけど
嫌なことなんて
いつかまた思い出話する日の 花になるまで
宇多田ヒカル『Gold~また逢う日まで~』歌詞
このPVは曲のラストが万極が刀を振り下ろす瞬間で断ち切られ、王騎将軍の「全軍、前進」へ続くところがまたいいですね!
王騎ファンでなくても鳥肌ものではないでしょうかっ!
『キングダム3』主題歌は信の歌?
まずは王道の、主人公・信の歌と考えた場合の解釈。
追いかけても追いつけぬ
これは、幼い日に漂と夢見た『天下の大将軍』への遠い道でしょう。
幸せは そばで待ってるだけ
信は『自分の力を試して武功を上げること』しか頭にないでしょう!
ですので、そばで待ってる幸せ、はこの段階では戦からの帰りを家で待っていてくれる河了貂、あるいは、再び戦場へ来てくれた羌瘣のどちらかが当てはまるかな?という感じです。
楽しいことばかりじゃないけど
嫌なことなんて
いつかまた思い出話する日の 花になるまで
信にとっての嫌なことといえば、飛信隊のメンバーを何人も失うこと、そして王騎将軍を失うことなので、この歌詞は軽すぎることになりそう。
この後、王賁や蒙恬と競い合う時期になればこの歌詞もしっくりハマりそうですが、この段階では時期尚早の感を免れません。
『キングダム3』主題歌は政の歌?
ではもう一人の主人公、秦の大王・嬴政の歌と解釈してみましょう。
追いかけても 追いつけぬ
これは誰よりも大きな夢、『中華統一』ですね。
幸せは そばで待ってるだけ
政もまた大きな夢を追う男。
宮女・向は、そんな大王・政のそばで待っている女です。
『キングダム3』では政から闇商・紫夏の話を聞くと言う大きな役割がありますね。
楽しいことばかりじゃないけど
嫌なことなんて
いつかまた思い出話する日の 花になるまで
政には楽しい事がそうそうあるとは思えませんし、嫌なことを思い出話のネタにするような人生を送りませんね(笑)
しかも思い出話のネタにするには重すぎます。
民を戦場へ送り出し、自らの野望を実現するのですから…
それが中華の平和のためと考えても「イヤーあんときは10万は死んだわ」とは言えないでしょう。
『キングダム3』主題歌は紫夏の歌?
次はこの歌の主人公を紫夏と考えてみましょう。
追いかけても 追いつけぬ
幸せは そばで待ってるだけ
このフレーズを『幸せの青い鳥はもともと自分が持っていた』ととらえなおしてみましょう。
紫夏は、心の中に養父から受けた恩をずっと大切にして来ました。
楽しいことばかりじゃないけど
嫌なことなんて
いつかまた思い出話する日の 花になるまで
江彰、亜門と闇商人として活躍してきた楽しい日々。
命を賭けて守り抜いた秦の大王・嬴政の話を、天国で再会した彼らと、そして義父と話し合うのでしょうか。
この主題歌は、紫夏にもあてはまりますね。
『キングダム3』主題歌は尾兄弟の歌?
追いかけても 追いつけぬ
幸せは そばで待ってるだけ
尾兄弟は「信と一緒に戦いたい」と信じて従軍します。
故郷の村にはそれぞれ恋人が待っていてくれます。
いつか自分の家庭を持つことを、ふたりとも望んでいるでしょう。
楽しいことばかりじゃないけど
嫌なことなんて
いつかまた思い出話する日の 花になるまで
歩兵として従軍することは、毎日が命がけ。
しかも隊長が信であれば、秦軍全体の中でも特に無茶なミッションが割り振られています!
しかし彼らはビビリながらも信の背中だけを見て、故郷を守るために死に物狂いで戦い抜くのです。
尾到も命を落とす前に、信と二人で思い出話をしていました。
そして自分の思いも信に託し、『天下の大将軍』へと駆け上がれと言葉にしてくれました。
彼らの歌、という解釈がどうやらハマりそうです。
『キングダム3』主題歌は河了貂の歌?
ではこの歌を河了貂の歌と考えることはできるでしょうか?
追いかけても 追いつけぬ
幸せは そばで待ってるだけ
河了貂が黒卑村で偶然出会った信と政。
夢に向かってアホのように突き進む彼らを追いかけても追いつけない、そう感じるのが『キングダム3』の河了貂でしょう。
だからこそ、女の自分でも戦場で活躍できる『軍師』を目指し猛勉強をしています。
信が戦から帰って来た時、休みをもらって信のあばら家で食事を作って待っていましたね。
これは信の安らぎである以上に、河了貂にとっての幸せであったでしょう。
楽しいことばかりじゃないけど
嫌なことなんて
いつかまた思い出話する日の 花になるまで
黒卑村では、じいちゃんが亡くなった後はそれこそ楽しいことなどなかったでしょう。
でも信たちと出会い、河了貂の世界は広がりました。
軍師学校では知識を身につける喜びと同時に、学友の蒙毅たちと心楽しい時間もあったでしょう。
河了貂は、嫌なことを思い出話のネタにするだけの強さを持っていると思います!
主題歌『Gold~また逢う日まで』は河了貂にも当てはまりそうです。
『キングダム3』主題歌は王騎の歌?
では最後にこの歌を王騎将軍に当てはめてみましょう。
追いかけても 追いつけぬ
幸せは そばで待ってるだけ
六大将軍としてすでに栄華を極めた王騎。
しかし9年前に失った最愛の女・摎 (きょう)はもう帰ってくることはなく、いつも王騎の心の中で待っている存在です。
楽しいことばかりじゃないけど
嫌なことなんて
いつかまた思い出話する日の 花になるまで
王騎を慕う将達とともに戦場を駆け抜ける日々…
すべては天国で摎と、そして戦死した将達と思い出話に興じることでしょう。
主題歌『Gold~また逢う日まで~』はタイトルのゴージャスさからも王騎の歌と呼ぶにふさわしいでしょう。
『キングダム3』主題歌!2023年夏公開宇多田ヒカルGold歌詞まとめ
『キングダム3』の主題歌として公開された宇多田ヒカルさんの『Gold~また逢う日まで~』の歌詞をご紹介しました。
この歌は王騎、尾兄弟、紫夏など多くの人物に重ね合わせることができそうです。
7月28日の公開が待ち遠しいですね!
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