アニメ映画『バケモノの子』は2015年に公開された細田守監督作品。
母を亡くし、父は行方不明の9歳の少年が、渋谷のパラレルワールド渋天街(じゅうてんがい)で成長していく物語です。
主人公の蓮(れん)が弟子入りする、バケモノ界の ”熊徹(くまてつ)”の、不器用ですが心に響くカッコいいセリフを10選、一緒に楽しんでみませんか?
- 『バケモノの子』熊哲(くまてつ)の名セリフ「俺と一緒に来るか?」
- 『バケモノの子』熊徹の名セリフ「見込んだとおりだぜ、ますます気に入った!」
- 『バケモノの子』熊徹の名セリフ「おまえいくつだ?よし、おまえは今から九太だ!」
- 『バケモノの子』熊徹の名セリフ「誰が何と言おうと、九太は、俺の、弟子だ」
- 『バケモノの子』熊徹の名セリフ「よぉーし九太!しっかり鍛えてやるから覚悟しとけ!!」
- 『バケモノの子』熊徹の名セリフ「剣をグーっと持ってビューっと行ってどーん!」
- 『バケモノの子』熊徹の名セリフ「胸ン中で剣を握るんだよ。胸ン中の剣が重要なんだよ。ここんとこの!ここんとこの!」
- 番外:猪王山の名言「力は見せびらかすためじゃない。優しさのためにある」
- 『バケモノの子』熊徹の名セリフ「意味なんかてめえで見つけるんだよ!」
- 『バケモノの子』熊徹の名セリフ「もっとちゃんと教えろ」
- 『バケモノの子』熊徹の名セリフ「今からおまえは十七太だ」
- 『バケモノの子』その後のストーリー
- 『バケモノの子』熊徹の名セリフまとめ
『バケモノの子』熊哲(くまてつ)の名セリフ「俺と一緒に来るか?」
親を亡くし、でも親戚の家に引き取られることを拒み、渋谷の街をうろつく9歳の少年、蓮(れん)。
蓮の前に現れた「バケモノ」のような獣人を追って夜の街を歩き回るうちに、バケモノたちの住む異世界「渋天街(じゅうてんがい)」に迷い込んでしまいます。
渋谷の街で弟子を探していた熊徹が漣にかけた言葉、
「おまえ、俺と一緒に来るか?」が漣の運命を変えていきます。
獰猛で粗野な風貌の熊徹ですが、その声は温かく、蓮の閉ざされた心に沁み入っていきます。
多々良(たたら)に即座に「馬鹿言え、熊徹!」とたしなめられますが、どこにも行き場のない蓮には救いの言葉でした。
『バケモノの子』熊徹の名セリフ「見込んだとおりだぜ、ますます気に入った!」
渋天街でバケモノに脅されているところを百秋坊(ひゃくしゅうぼう)に助けられ、人間界へ連れ帰られそうになったところ、熊徹に出会います。
嬉しそうな顔で近づいてきた熊哲は、漣に「見込んだとおりだぜ、ますます気に入った!」と声をかけるのです。
そして「こいつは今から俺の弟子だ!」と宣言するのです。
見た目は怖そうだし、ものの言い方は乱暴ですが、まっすぐな言葉をかけてくれる熊徹はやっぱり憎めない存在です。
反対する者たちに「見どころのあるやつに目ぇかけちゃいけねえってのか?」と言い切るところも、熊徹らしいです。
『バケモノの子』熊徹の名セリフ「おまえいくつだ?よし、おまえは今から九太だ!」
異世界で違う名前を貰うと事は『千と千尋の神隠し』のようでもありますね。
でも、名前を教えない蓮にしつこく聞かずに新しい名前を付けるなんて、熊徹、なかなかいいじゃないですか?
『バケモノの子』熊徹の名セリフ「誰が何と言おうと、九太は、俺の、弟子だ」
熊徹はライバルの猪王山(いおうぜん)に人間の九太を渋天街から追い出せと言われ、勝負することになります。
熊徹も強いですが、猪王山も強く、また観客はみんな猪王山を応援しています。
熊徹は叩きのめされてしまいますが、心折れることはなく、最後まで九太を手放すとは言いません。
「誰が何と言おうと、九太は、俺の、弟子だ」の言葉が九太の心に刺さります。
その場に現れた宗師さま(長老)は「責任はわしが取る」と言い、それを許すのでした。
『バケモノの子』熊徹の名セリフ「よぉーし九太!しっかり鍛えてやるから覚悟しとけ!!」
九太は闘う熊徹の姿を見て「自分も強くなりたい」と願うようになります。
熊徹の家に行き、朝には「生臭い」と言って手もつけなかった卵かけご飯をむりやりかきこみます!
その様子を見て、九太の決意を知った熊徹は嬉しそうに叫びます。
「よぉーし九太!しっかり鍛えてやるから覚悟しとけ!!」
『バケモノの子』熊徹の名セリフ「剣をグーっと持ってビューっと行ってどーん!」
翌日から剣の修行を始める九太ですが、熊徹の教え方は
「剣をグーっと持って、ビューっと行って、どーん!だ!」
長嶋茂雄ですか…これが熊徹の「説明」なんです。
自分が師匠から習うことなく強くなった熊徹には、「伝える言葉」などないのです。
『バケモノの子』熊徹の名セリフ「胸ン中で剣を握るんだよ。胸ン中の剣が重要なんだよ。ここんとこの!ここんとこの!」
それが熊徹なりの「奥義」なのでしょう。
いい言葉だと思ったら、似た言葉を思い出しました。
『銀魂1』ジャンプコミックスより(志村剣)
九太は「熊徹のように強くなる」と決意し、掃除、洗濯、食事の支度など「弟子」の仕事を覚えていきます。
番外:猪王山の名言「力は見せびらかすためじゃない。優しさのためにある」
猪王山の息子、一郎彦が弟の次郎丸をたしなめて
「力は見せびらかすためじゃない。優しさのためにあると、いつも父上が言っているだろう」
と言います。
人間たちに聞かせたいせりふですね。
さすがは猪王山。王者の風格です!
師匠・熊徹と弟子・九太は宗師さまの紹介状を持ち、真の強さを知るために諸国漫遊の旅に出るのです。
『バケモノの子』熊徹の名セリフ「意味なんかてめえで見つけるんだよ!」
まるでじゃれ合うように口げんかばかりの熊徹と九太。
各地の賢者の話を面白かった、と言う九太。
熊徹の教え方を「ビューっとかギョエーっとか」と文句をつけると、熊徹は
「意味なんかてめえで見つけるんだよ」と言い切るのです。
その夜百秋坊は九太に、熊徹には親も師匠もなく一人だけで強くなったのだと話します。
意味を自分で見つける。それが熊徹の生き方だったのです。
チコと遊んでいるときにふとよぎった母の面影が、「なりきる。なったつもりで」と九太に教えます。
言葉のたりない熊徹の体の動きから、九太は全てを学び取っていきます。
『バケモノの子』熊徹の名セリフ「もっとちゃんと教えろ」
熊徹の動きを見て覚え、裏をかくことができるようになった九太。
剣やパンチを教わる代わりに、熊徹に「相手に合わせる」ことを教えるのです。
短気な熊徹が、九太に「もっとちゃんと教えろ!」というシーンは笑ってしまいますが、感動します。
『バケモノの子』熊徹の名セリフ「今からおまえは十七太だ」
季節は巡り、九太は強く、立派な青年に成長します。
熊徹は「おまえいくつになった?」と九太に聞きます。
九太が指で十七と答えると、
「そうか。今からおまえは十七太だ」と言います。
次の瞬間「九太で結構だ」と返されてしまうのですけどね。
弟子の成長をしっかり受け止めた師匠らしい言葉です。
返されちゃうけど。
『バケモノの子』その後のストーリー
九太は人間界と渋天街を行き来し、楓という女の子から勉強を教わるようになります。
生き別れだった父にも会うことができました。
渋天街では、宗師さまがついに「決断力の神になる」と決め、後継者を選ぶ猪王山と熊徹の戦いが始まります。
九太の応援で、何と猪王山を破った熊徹!次の宗師は熊徹です!!
しかし、猪王山の長男・一郎彦は人間の子でした。
胸に闇を宿した一郎彦は熊徹を襲い、九太との一騎打ちになります。
あまりに強大な一郎彦に対して、最後の一撃、と決意を固めた九太の元に、燃える剣が現れます。
神に転生する権利を手に入れた熊徹は、付喪神(つくもがみ)になり、剣になったのです。
熊徹の剣を手にする九太に、熊徹の声が蘇ります。
「気をためろ!」
「もっと鋭く研ぎ澄ませ!」
「ただ1点だけ見極めろ、そこを迷わず狙い撃て!!」
ようやく一郎太を打ち負かした九太は、渋天街を出ていきます。
そして、二度と剣を手に取ることはありませんでした。
しかし「熊徹の剣」は九太の魂を離れることなく、ずっと一緒に生きていくことになるのでしょう。
『バケモノの子』熊徹の名セリフまとめ
熊徹のセリフは、まっすぐで、簡単で、熊徹の心がこもっている言葉です。
時に獣のうめきにも似て、時に子どもの喜ぶ声のようです。
大切なのは、言葉ではなく心なのだと、感じさせてくれる映画でした。
渋天街の愛すべきバケモノたちに育てられた九太は、また「蓮」として生きていくのですね。
いつも、熊徹とともに。
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