この記事は『るろうに剣心』の作品中、雪代巴が死んだ理由はなぜ?という点について書いています。
ネタバレありでの考察になりますので、ご了承の上お付き合いください。
雪代巴が死んだ理由はなぜ?あらすじから
緋村剣心は「人斬り抜刀斎」と恐れられる剣客でした。
江戸幕府直属のスパイ組織である「闇乃武(やみのぶ)」は、維新志士の戦力である剣心を亡き者にしようと、雪代縁、雪代巴を利用します。
闇乃武は、雪代巴に「許嫁の仇を討てる」と持ち掛けます。
しかし、巴と剣心が想い合う仲になれば、巴は剣心をおびき出す餌になる、と計算しているのです。
そしてまんまと闇乃武が張り巡らせたワナのなかへ入り込んでしまう剣心。
視界を奪われた剣心を守るため、巴は闇乃武のリーダー辰巳の前に自らの身体を投げ出します。
そして辰巳に斬りかかった剣心の刀を、辰巳と同時に受けてしまうのです。
もちろん、剣心には巴を斬るつもりなど全くありませんでした。
これを見ていた雪代縁は、剣心に復讐を誓うことになるのです。
雪代巴が死んだ理由はなぜ?ストーリーの流れから
維新志士と共に行動してきた剣心が「人斬り」を辞め、逆刃刀を持って江戸の街に現れ、神谷薫と出会う。
これが『るろうに剣心』の冒頭です。
雪代巴は、なぜ「人斬り抜刀斎」が流浪人、剣心として生きるようになったか、まさにその理由なのです。
それゆえ、ストーリー上、消えていくべきはかない存在だったのでしょう。
なぜなら、剣心は神谷薫とも結ばれるべき運命にあるのですから!
そう考えると、あの悲し気な存在感が胸に迫ってきます。
雪代巴が死んだ理由はなぜ?有村架純さんが教えてくれる
実写版『るろうに剣心最終章The Final』でも、有村架純さんは、自分の哀しい運命までも受け入れ、それでも剣心を想う強さと優しさを併せ持つ巴を見せてくれました。
このあと公開の『るろうに剣心最終章The Beginning』では、さらに巴の心の奥深くまで踏み込んだ演技を見せてくれるでしょう。
今の剣心があるのは、巴の存在があったからなのです。
雪代巴が死んだ後剣心は何を考えた?
盗賊に襲われ母を亡くし、剣術の師匠と二人きりの生活で成長した剣心。
自分の意志で「剣を世のために活かす」と考え、世間に出たとたん、与えられたのは人斬りの役割でした。
運命に流されるまま迎えた巴との暮らしは、剣心にようやく安らぎと愛を教えてくれたものだったでしょう。
その最愛の女性をわが手にかけてしまった痛恨と悲しみは、自分自身の存在理由、生きる目的を問い直すきっかけになったでしょう。
そして、剣の腕は近くに居る弱き者を守るために使うこと、二度と人を殺さないことを誓うのです。
そして、夜も横になって眠ることすらできなかった男が、「おろ?」と呟きながら剣術道場の居候を決め込むことができるようになりました(笑)
人って…変われるものなんですね。
まとめ
雪代巴が死んだ理由はなぜ?という問題について、
1.あらすじ的には、巴が剣心を助けるため、自ら剣心の刀に身を投げ出した。
剣心には巴を斬る意志はまったくなかった。
2.ストーリーの流れ的に、神谷薫と結ばれる運命にある剣心なので、巴は消えていく存在だった。悲しい…
3.この事件によって緋村剣心は別人のように変わっていく。
有村架純さん演じる巴と、佐藤健さん演じる剣心が、私たちにこの悲しいストーリーをどんなふうに伝えてくれるのでしょうか。
劇場公開が待ち遠しいです!