『キングダム』75巻ネタバレあらすじと感想｜騰の説得、そして韓軍との衝突！

『キングダム』75巻が 2025年3月18日に刊行されました。

あらすじと感想をご紹介していきます。

『キングダム』75巻は何話から何話まで？

『キングダム』75巻は第813話『南陽の姿』から、第823話『洛亜完の視界』までです。

南陽での共存を実現した騰。新鄭でも無血開城を願いますが、ついに秦・韓の戦は幕を開けます。

『キングダム』75巻第813話『南陽の姿』ネタバレあらすじ

咸陽。

南陽無血開城から半年、いよいよ騰軍が新鄭へ向かいます。
嬴政は「騰に託す」と力強く言い切るのです。

南陽を発つとき、南陽の民たちは飛信隊にお守りを渡してくれます。
そして一度は信に刃を向けた温形もまた、反秦兵を大勢「恨みの刃は一度置こう」と説得し続けてくれた事がわかります。

騰もまた、賢君・龍安と剛京長官に別れを述べます。
そして龍安に頼むのです。この南陽の実情を、周囲大小の城に伝え広めてほしいと。

新鄭。

王安王、公主・寧、宰相・張らは秦軍16万の出陣を知ります。

洛亜完と博王谷は英呈平原へ9万の軍を率いて出る。
王都圏一帯から援軍が7万。合計16万になります。

さらに予想される全土からの援軍は5万。これで21万。

戦勝ムードに湧き上がる一同ですが、次々に報告が入ります。

援軍5000を約束したが1000しか出せぬ。
500を出す予定だったが0になった。

どういうことでしょう？
実は参戦を渋り出した城々はすべて南陽の近くの城だったのです。

『キングダム』75巻第814話『秦の使者』ネタバレあらすじ

新鄭。

洛亜完、博王谷は16万の兵を率いて英呈平原へ。

寄せ集めの秦軍より、選りすぐりの王都正規軍が圧倒的に強いと見ています。

そこへ南陽からの使者が到着します。

南陽からの使者は、秦人の関孫と、南陽の条世の二人でした。

条世は騰の使者として『南陽は今、韓秦双方の理想郷になっている』と発言し、皆を驚かせます。

秦による凌辱も財産の没収もなく、南陽の人々は官位・役職もそのままで仕事に励んでいると。

条世は、新鄭も無血開城することを進めに来たのです。

これを聞いた張宰相は「虚言だ」と激怒し、条世を投獄しますが、公主・寧は条世に会いに、お忍びで牢を訪れます。

条世は言います。

秦六将騰からのあなた様への伝言を伝えるために新鄭へ来たのです。

条世『キングダム』75巻814話

『キングダム』75巻第815話『列国の注目』ネタバレあらすじ

秦・首都・咸陽。

大王嬴政、昌平君、昌文君、李斯らが顔をそろえ、英呈平原での開戦に思いを馳せます。

魏・首都・大梁（たいりょう）。

呉鳳明、軍師・玻璃（はり）らは、秦の自信を読み取り、いざというときは新鄭を守りに行く旨を話し合います。

趙・武安。

李牧は宜安から指令を出し、英呈平原で秦軍が勝利した場合出陣すると伝えます。

楚国、斉国、燕国。

中華全土が見守る中、ついに秦軍16万と韓軍19万が対峙します。

最初に韓軍総大将・大将軍洛亜完の檄が戦場に響き渡ります。

『キングダム』75巻第816話『副将の檄』ネタバレあらすじ

洛亜完に続き博王谷。
秦兵は寄せ集め、韓軍は正規軍、数でも勝ると檄を飛ばします。

秦軍総大将・騰。
軍の強さは実戦経験にあり。
飛信隊は強い。騰軍はあの王騎軍の生え抜き。だから強い。

「副将・李信！締めよ」と続けます。

俺がこの秦軍16万の副将・李信だ！

そして天下の大将軍になり史に名を刻みつける男だ！

お前たち（新兵）は率いる部隊長、先輩らを信じてしっかりその背を追って走れ！
血反吐を吐き倒れても、立ち上がり　背を追って戦え！

そして　その先には必ず　この李信がいる！全員俺を追って戦え！
俺たちの手で、勝利を掴むぞォ！

信『キングダム』75巻816話

『キングダム』75巻第817話『拮抗を崩す』ネタバレあらすじ

秦韓の戦いは幕を開けました。

秦にとっては、常に組織化された戦術で戦ってくる韓の強さは予想外でした。

一方、韓軍は、現場叩き上げの秦軍の強さに驚き圧倒されるばかりです！

前日騰が立てた作戦は、将校を前面に出して、韓軍が勢いを掴む前に終わらせる、というもの。

録鳴未、干央、隆国、信。スーパースター級が第一線に行き刃を振るいます！！

しかしそのなかに騰の姿はありません。

『キングダム』75巻第818話『最後尾の騰』ネタバレあらすじ

韓軍は、秦軍後ろの新兵たちをターゲットに、数を減らす作戦です。

将たちは騰の指示を待っていますが・・・騰の姿はありません。

騰は戦線から抜け出し、ひそかに公主・寧との面会に向かっています！！

騰の供の者も、寧の馬車の者も、一様にびっくり！
騒ぎにならぬよう騰が一喝します。

寧が馬車から降りてきます。

『キングダム』75巻第819話『戦地の会談』ネタバレあらすじ

寧は条世の牢を訪ねた時、「騰が秘密裏で話したいことがあるから「英呈平原まで会いに来て欲しい」というメッセージを受け取っています。

「韓の民を救えるのは寧姫だけ」という騰からの伝言に、隠密に戦場へ足を運ぶことを決意する寧。

供の者もピリピリする中、馬車から降りてきた寧は、挨拶を始めた騰に平手打ちを食らわせます！

寧は、韓非子の命を失わせたことに怒りを覚えていたのです。
平手打ちの後は和平交渉を申し出る寧ですが、騰の答えは「韓の民を救う」というのです。

韓は滅びます。韓は救えない。
しかし、韓の民なら救える。韓の統治権を秦が譲り受けるなら。

騰は、新鄭を無血開城してほしいと寧に頼むのでした。

『キングダム』75巻第820話『騰の話』ネタバレあらすじ

騰は寧に、新鄭の無血開城によって、民を守るよう言いますが、寧にとっては祖国・韓が亡くなるということ。簡単には受け入れられず、徹底抗戦を口にします！

そう言う寧を、騰は優しく馬に抱え上げ、戦場を見せるのです。

寧は戦場で傷つく兵士を目の当たりにし、ショックを受けます。

戦争を始めることも　終わらせることも
出来るのは王族だけです。

騰　『キングダム』75巻820話

騰は寧に、韓を一日でも長く保つのか、早めに犠牲を止めるのか。
韓の民にとって何が一番なのかを考えて欲しいと伝えます。

そして寧を、ここまで連れてきた供の者に返すと、自らは馬首を転じて戦場へと突入します。

『キングダム』75巻第821話『怪力の戦士』ネタバレあらすじ

騰は急な崖を駆け降りるなりファルファル攻撃！！
目指すは洛亜完。録鳴未軍と合流して攻めに行きます。

飛信隊は博王谷と戦っています。
しかし、我呂の前に現れたのは異様な風体のヨコヨコです！
恐ろしいほどの怪力で我呂が攻撃されるのを見た信は、当然ヨコヨコの前に。

これこそが博王谷の作戦なのです！

『キングダム』75巻第822話『魏趙の凶星』ネタバレあらすじ

ヨコヨコと信は全力の打ち合い！
その中に、韓軍は大量の矢を射込みます。
信は、自分への矢を矛で払い落しますが、信の馬に矢が当たります。

たまらず落馬したところへ現れたのが博王谷！

信のピンチ！河了貂は前に進みたくても壁が分厚すぎて何も見えません。
渕さんがすかさず田有・田永・崇元・沛浪に伝令の馬を飛ばします！

一方騰を狙うは洛亜完。
洛亜完と博王谷はかつて『魏趙の凶星』と呼ばれた男。
20年前のこと、魏の呉慶と趙の廉頗は韓に侵攻し、洛亜完と博王谷の二人に追い返されていたのです。

秦の王騎でさえ、洛亜完と博王谷と戦うのを楽しみしていたといいます。

20年ぶりに、凶星と戦うことになった騰なのです。

騰は「20年のブランクは自分の敵ではない」と考え、
洛亜完は「才能が経験を凌駕する」と考えています。

『キングダム』75巻第823話『洛亜完の視界』ネタバレあらすじ

洛亜完の出陣を知らせる『雷進』の角笛。

録鳴未軍と騰軍の間に洛亜完軍が割って入り、分断されます。

干央軍も同様、騰軍と分断。

隆国軍もまた、騰軍と分断されてしまいます。

騰に合流しようと壁を穿とうとする干央軍は、遊軍に捕まり、たちまち失速していきます。

どうする騰？

信とヨコヨコの戦いも、博王谷軍に包囲され、信もピンチです。
周り中から放たれる矢に、槍に、さすがの信も地に倒れてしまいます！

とどめを刺そうと群がる博王軍ですが・・・その背後に光る刃！援軍です！！
田永が、竜川が、渕さんが、来てくれたのです。

そして囲まれたはずの信は、内側から囲みを吹き飛ばし、博王谷への闘志をむき出しにします！

『キングダム』75巻ネタバレあらすじと感想｜騰の説得、そして韓軍との衝突！まとめ

騰の願いは、血を流させることなく韓を併合すること。

しかし韓には、20年前から『凶星』と呼ばれている2人の名将がいます。

洛亜完、博王谷との戦いの前でどうする騰？どうする信！