『ゴールデンカムイ』白石由竹のモデルは?昭和の脱獄王!

白石・房太郎 『ゴールデンカムイ』ポップアップストアにて (1) ゴールデンカムイ

『ゴールデンカムイ』の中でひときわ目立つキャラクター、白石由竹(しらいし よしたけ)!

彼の魅力の背後には、驚きの実在のモデルが存在しています。

この記事ではそのモデルとなった「昭和の脱獄王」白鳥由栄(しらとり よしえ)の驚異的なエピソードや技術を深堀りします。

漫画の読解がさらに深まり、新たな視点での楽しみ方を発見できること間違いなしです!

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『ゴールデンカムイ』白石由竹にはモデルがいた!

『ゴールデンカムイ』は、明治時代の北海道でアイヌの金塊を巡る大冒険を描いています。

金塊を探し求める主人公たちの中で、特に目立つキャラクターが白石由竹です。

白石由竹『ゴールデンカムイ』9巻83話

白石由竹『ゴールデンカムイ』9巻83話

『ゴールデンカムイ』白石由竹・脱獄の歴史

幼年監獄(少年院)からも何度も脱走していた白石由竹は、樺戸監獄(北海道)でも目をつけられていました。

囚人仲間の描いた『シスター』の絵。
その本人に会いたいと考えた白石は、前橋、金沢、秋田、京都、埼玉と、脱獄と投獄を繰り返して渡り歩き、ついに『脱獄王』と呼ばれるようになります。

網走刑務所でついにシスターと出会えた白石。

ここ網走で『アイヌの金塊の地図』の入れ墨を彫られ、なりゆきで杉元、アシリパの仲間になります。

『ゴールデンカムイ』白石由竹の能力は?

「脱獄できない監獄なんてなかった」と自ら語るほど、自由自在に脱獄を繰り返す白石。

樺戸監獄では

  • 看守の持っている鍵を仲間と共に複製し
  • あえて金属片を口に含んで仲間に密告させ、
  • 肛門に鍵を隠していると思わせておきながら実は昆虫の殻に隠し
  • 手枷足枷をすり抜け、夜陰に乗じて脱獄して見せます!

おおっすごいぞシライシ!

前橋では

  • 食事を抜いて痩せてから、
  • 格子の隙間から足を出し、足の指を使って針金で汲み取り口の錠前を開け、
  • 小さな便所の穴をすり抜けて脱獄!!

脱獄道具をひそかに作ったり、体内に隠し持ったりする能力がすごいな!

関節の柔らかさは、杉元と一緒に行動しながらもたびたび見せるよね

お調子者で、女好きで、ばくち好きではありますが、情報収集能力、コミュニケーション能力が高い白石は『愛され脱獄王』として大活躍します。

そんな白石のモデルとなったのが、『昭和の脱獄王』白鳥由栄(しらとり よしえ)です。

えっ白鳥にモデルが?

どんな面白い奴なんだろ?

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『ゴールデンカムイ』白石のモデル「白鳥由栄」とは?

白石由竹のモデルとなったのは、『昭和の脱獄王』として知られる白鳥由栄です。

白鳥由栄は何度もの脱獄を成功させた、驚異的な人物なのです。

『昭和の脱獄王』白鳥由栄・脱獄の歴史

白鳥由栄
1907年(明治40年)7月31日生まれ・1979年(昭和54年)2月24日没。
青森県出身

26年間の服役中に4回の脱獄をしています。

幼少期に父を亡くし、母は末弟を連れて再婚。
由栄(当時2歳と姉は叔母の家の養子に。
素行が悪化した結果、26歳で強盗●人の罪で投獄されます。

年代 脱獄等の記録
1933年(26歳) 25歳で犯した強盗●人の罪で、青森刑務所に投獄される。
劣悪な環境に抗議し懲罰房に入れられる。
1936年(28歳) 手桶の箍(たが)で合鍵を作り、解錠して脱獄
看守への復讐が目的だったため、翌日自首。
1937年4月
(29歳)
小菅刑務所(現在の東京拘置所)に投獄。無期懲役。
1941年10月
(34歳)
秋田刑務所に移監。鎮静房の寒さのため脱獄を決意。
高さ3mの天窓を登る練習をしながら手製のノコギリで毎日10分間鉄格子の周囲を切っていった。
1942年6月
(34歳)
暴風に紛れて天井から脱獄
3か月後東京・小菅刑務所に自首。
1942年9月
(35歳)
難攻不落の網走刑務所に移監。凶悪犯用の特別房へ。
看守に腹を立て手錠をねじ切る。
真冬に薄着・真夏に厚着という虐待、手錠・足枷は外されず蛆がわくほどだったため脱獄を決意。一年間味噌汁を手錠と視察孔に吹き付け、塩分で錆びさせる。
1944年8月26日
(37歳)
関節を脱臼させ、監獄の天窓を頭突きで破り、煙突を引き抜いて脱獄
終戦まで身をひそめるが、泥棒と間違えられたため相手を刺●。
1945年 札幌刑務所に収監。特別房で厳重警備。死刑判決で脱獄を決断。
隠し持った金属片でノコギリを作り床板を切断、食器で穴を掘る。
1947年3月
(39歳)
床下の穴をくぐって脱獄
府中刑務所に自首。再審で懲役20年となり、模範囚として服役。
1961年
(54歳)
仮釈放。
建設作業員として就労。
1979年2月4日
(71歳)
心筋梗塞により死亡。

『ゴールデンカムイ』の中で白石由竹は「あんたが当直の時に脱獄しちゃうよ?」と看守を脅していますが、実際に脱獄の時刻の当直には始末書、減俸といった処分がされていたようです。

このように、白鳥由栄の脱獄の歴史は、彼の不屈の精神と驚異的な能力に溢れています。

『昭和の脱獄王』白鳥由栄:漫画のヒントとなったエピソード

手桶の箍の金属片、全身の関節を外せること、高い身体能力など、ゴールデンカムイの白石に投影されているエピソードはたくさんあります。

アイヌの金塊の隠し場所の地図を囚人たちに入れ墨したという『のっぺらぼう』が収監されていた網走刑務所(『ゴールデンカムイ』13巻)は、白鳥由栄が3度目の脱獄を果たす場所。

『昭和の脱獄王』白鳥由栄の驚異の能力・手錠をねじ切った?

白鳥由栄は網走刑務所で手錠をねじ切ったと記録されています。

手錠の構造: 一般的な手錠は、2つのリングとそれをつなぐチェーンから成る構造をしています。
これは、手首を固定することで動きを制限するためのものです。

怪力を使う: 白鳥由栄は、驚異的な怪力を持っていたと言われています。
白鳥由栄はこの怪力を使って手錠のリング部分を力づくでねじ切ったと考えられています。
しかし、当時は戦時中で鉄不足の折、新しい手錠を用意できなかったのも理由の一つかもしれません。

関節の柔軟性: 白鳥由栄の関節は非常に柔軟で、通常の人よりも大きく動かすことができました。
この関節の柔軟性を利用して、手錠のリングを手首から外すこともできたとされています。

また、白鳥は健脚で、1日に120㎞の距離を走ることができたともいわれています。

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まとめ

「ゴールデンカムイ」の白石由竹は、漫画の中で非常に魅力的なキャラクターとして描かれています。

そして、彼の背後には『昭和の脱獄王』白鳥由栄という実在のモデルが存在しています。

白鳥由栄の多くの脱獄のエピソードや驚異的な技術は、漫画の中での白石由竹のキャラクター形成に大きく影響を与えています。

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Q&A

Q1: 白石由竹はどのようなキャラクターですか?
A1: 白石由竹は「ゴールデンカムイ」の中で、金塊を探し求める主人公たちの中でも特に気になるキャラクターとして描かれています。

Q2: 白鳥由栄は何度脱獄したのですか?
A2: 白鳥由栄は4度の脱獄で知られています。

Q3: 白鳥由栄のどのような特技が「ゴールデンカムイ」に影響を与えていますか?
A3: 白鳥由栄の驚異的な怪力や関節の柔軟性、情報収集能力などが、白石由竹のキャラクターに影響を与えています。

Q4: なぜ白鳥由栄は「昭和の脱獄王」と呼ばれているのですか?
A4: 白鳥由栄は昭和時代に何度も脱獄を成功させ、その度に社会に衝撃を与えたため、「昭和の脱獄王」という異名を持つようになりました。

 

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