漫画『ゴールデンカムイ』には、アイヌの少女アシリパちゃんが教えてくれるアウトドアでのワイルドな料理がたくさん!
自分たちで獲った獲物の肉や野草を使ったおいしそうなメニューの一部をご紹介していきます。
『ゴールデンカムイ』アウトドア料理『リスのチタタプつみれ汁』
松ぼっくりの芯が落ちているのを見つけたアシリパは、『くくり罠』を仕掛けてリスを捕まえます。
獲れたリスの皮を剝いて、内臓は内容物をしごき出してきれいに洗います。
脳みそはご馳走なので「杉元、食っていいぞ」とのおゆるしが。
もちろん生でいただきます。
さて脳みそ以外は骨ごとすべて、タシロ(山刀)でたたいてチタタプにします。
骨も内臓もタタキにするのか!
生食が基本のチタタプですが、杉本が食べやすいように、団子状に丸めてオハウ(汁物)に入れてくれます。
乾燥させて持ち歩いているプクサキナ(ニリンソウ)と一緒に煮れば、肉や血や骨から塩味と旨味が引き出され美味しい鍋になります。
杉元のグルメレポには、興味をそそられます!
肉は臭みが無く ほんのりと甘くて 細かく刻んだ骨の コリコリした食感が良い!
杉元佐一『ゴールデンカムイ』1巻5話
わあー食べてみたい!
え、脳みそも?皮も剥ぐ?
あ、いや…やっぱりいや…
『ゴールデンカムイ』にも『ニリンソウはトリカブトとよく似ている(『ゴールデンカムイ』7巻67話)』と解説がありますが、アイヌの人たちでも花を確認しながら注意深く採取するようです。
素人が真似をするのは危険かも?
まずリスを捕まえるのが無理だろ?心配しなくていいよ
原作はこちら!『ゴールデンカムイ』1巻 野田サトル
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『ゴールデンカムイ』アウトドア料理『エゾウサギのチタタプきのこ鍋』
アシリパはエゾウサギを見つけると、杉本に棒を投げさせます。
鳥に襲われると勘違いしたウサギがじっとしているところを、アシリパが手で捕まえるのです!
ウサギの皮を剝ぎます。耳も皮を剥き、軟骨をチタタプに入れて無駄なくいただきます。
アシリパは気前よく「杉元、ウサギの目玉食べていいぞ」と差し出してくれます。
無理して1つ食べると「よしよしもう一個あるぞ」
あの…鍋だけでいいです…
ウサギの肉や軟骨をチタタプにするのにプクサ(行者ニンニク)を入れる!
ニンニクのようなニオイで肉のうまみを引き立てると同時に、滋養強壮の効果があるんだって!
うまいっリスより脂っこくなくてあっさりしてるな
行者ニンニクの臭みが食欲を増す
エゾマツタケの香がまた…いい
杉元佐一『ゴールデンカムイ』2巻8話
アシリパは松茸やシメジも乾燥させて持ち歩いているんだ。
『アシリパさん』と敬意を込めて呼ばれているのもわかるなー
杉元はこの鍋に「味噌が合いそう」と持参の味噌を出しますが、アシリパは味噌を見たことが無かったのでしょう。「オソマ(うん●)だ!」と抵抗を見せます。
『ゴールデンカムイ』フチ(おばあちゃん)の料理『カジカのキナオハウ』
アシリパのコタンで川に罠を仕掛けて、小魚をたくさん獲ります。
内臓を取ったカジカをフチ(おばあちゃん)に渡すと、フチはダイコン、ニンジン、ジャガイモ、ホウレンソウ、昆布そして素焼きしたカジカを入れて美味しい鍋を作ってくれます。
この鍋に味噌を入れると美味しい、と杉元はフチに教え…アシリパはまだ嫌がっていますが、フチは抵抗なく受け入れてくれます。
カジカの濃厚でコクのある出汁がきいている。
たっぷりの野菜が嬉しい。こんなにたくさん根菜を食べるのは何日ぶりだろう。
カジカの塩焼きも脂がのっていて香ばしい。
杉元佐一『ゴールデンカムイ』2巻13話
北陸ではゴリ料理として有名な鍋なのだそう。
冬のカジカは特に脂がのっていておいしいとアシリパちゃんが言っています。
『ゴールデンカムイ』フチ(おばあちゃん)ちで料理『カワウソのオハウ』
アシリパのおじさんのアマッポ(毒矢の罠)で獲れたカワウソはこれまたオハウに。
本当は塩をかけて食べると美味しい脳みそも、目玉も、毒矢で獲ったものは生で食べられません。
皮を剥いだカワウソの肉をブツ切りにして、ダイコン、ゴボウ、 乾したプクサ(行者ニンニク)、プクサキナ(ニリンソウ)を入れて鍋にします。
うんうん確かにクセがあるが、行者にんにくのおかげでそんなに気にならない。
やわらかいし、なにより脂身がトロトロでうまい!
しつこさが無くて上品な味だな。杉元佐一『ゴールデンカムイ』2巻14話
見事な食レポだぜ…杉元
そして一番のご馳走とされているのがカワウソの頭の丸ごと煮。
「不死身の」杉元も食べるのをためらっています。
イヤ、こわいよね、コレ!
もう喜んで食べてるよ!
『ゴールデンカムイ』アウトドア料理『白石のサクラ鍋』
馬肉をスライスし、味噌だれで火を通し生卵をつけて食べるサクラ鍋。
第七師団に捕らえられた杉元を白石とアシリパが救出に!
逃走に使った馬は足がつかないよう解体してサクラ鍋にします。
くぅ~うめえ!
あっさりした馬肉にコクのある味噌との相性が抜群だな。
味噌の分量も完璧だったな。
味噌だれが最高に効いてる。白石由竹『ゴールデンカムイ』3巻20話
杉元と白石がおいしそうに食べているのを見て、アシリパもついに「オソマ」と呼んで毛嫌いしていた味噌を恐る恐る食べるのです。
「オソマおいしい」と喜ぶアシリパを見て、杉本はなぜかホロリとするのでした☆
『ゴールデンカムイ』アウトドア料理鹿一頭食べ尽くし!
杉元が撃ち損じたせいで苦労した雄鹿との勝負。
追っ手を気にして、一部を持ち帰り、残りはㇾタラの物です。
凍える両手を倒したばかりの鹿の腹腔で温め、まずは肝臓の生食から。
ご馳走の生の脳みそ。
肺も生食。
気管はチタタプにして、背肉は炙って。
アシリパさんに「もうオナカいっぱい」などと言おうもんなら、鉄拳が飛んできます。
懸命に走る鹿の姿!
内臓の熱さ、肉の味!
全て鹿が生きた証だ!全部食べて全部忘れるな!
それが獲物に対する責任の取り方だ!アシリパ『ゴールデンカムイ』3巻25話
アイヌの考え方に敬意を覚えるぜ!
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