『マトリックス』3部作から18年ぶりの新作。
続編として制作された『マトリックス・レザレクションズ』のあらすじを、詳しくお伝えしていきます。
【ネタバレあり】ですので、閲覧ご注意くださいね。
- 『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ バッグス
- 『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ トーマス・アンダーソン
- 『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ スミス
- 『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ アナリスト
- 『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ ティファニー/トリニティ
- 『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ モーフィアス
- 『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ 赤いカプセル
- 『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ カンフー
- 『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ アイオ
- 『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ トリニティ
- 『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ サティ
- 『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ エンディング
- 『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ まとめ
『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ バッグス
青い髪の女性・バッグスは『モーダル』という仮想空間(プログラムを進化させるシミュレーション)の中でネオを探しています。
オペレーターはシーク。
セコイアという名前ですが、皆彼をシークと呼びます。
英語でseekとは ”目的のものを探し出す・特定の場所に移動させる”
という意味があるからかな?
バッグスがそこで見たのは、『マトリックス』でトリニティが警官隊をまとめてやっつける、伝説のあの場面。
しかし、それを見ているバッグス自身にもエージェントの追手が迫り、バッグスはキーショップへと逃げ込みます。
その最中に、一人のエージェントがバッグスを別の部屋へと移動させ、バッグスは難を逃れることができます。
エージェントに「私はバッグス。バッグスバニーのバッグス」と名乗ります。
バッグスは「ウサギの刺青の女」だからな。ネーミングセンスがさすが!
その時バッグスは、その場所がネオの部屋だと気づきます。
エージェントはバッグスに「くまなく探したが、トーマス・アンダーソンは存在しない」と言いますが、バッグスはこう言います。
「私はネオを見たの。彼が私を見た瞬間に感じた。私の心を鍵が開かれたのを」
バッグスは清掃員として高層ビルの外壁をゴンドラに乗って清掃していた時に、屋上で空を見上げているネオの姿を目撃したのです。
エージェントは「私も同じだ。これは現実の世界じゃないと気づいた。」
「私の名はモーフィアス。ネオを見つけねばならない」と告げます。
バッグスはモーフィアスに赤いピルと青いピルを見せて「一緒に来て。ここを離れるために赤いほうを飲んで。でもここに残りたいなら青いほう」と選択を迫ります。
モーフィアスは赤を選び、現実の世界へと戻っていきます。
今度のモーフィアスは金属の粒々を集めたようなものとなって、自由に形を変えられます!
ターミネーターの液体金属を思い出す、進化したモーフィアスです!
『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ トーマス・アンダーソン
トーマス・アンダーソンは世界的ゲームデザイナー。
全世界でヒットしたゲーム『マトリックス』の開発者で、現在はゲーム会社「デウス・マキナ」のパートナーです。
ええ!マトリックスはゲームだったんかい!?
これで前作からの続き、の説明になるんだな。
凄いアイディアだ!
デウス・マキナってさ、3作目の最後に出てきた、マシンシティのボスキャラの名前だったよね!
あー、どっかで聞いたと思ったよ!デウス・エクス・マキナかぁ!スッキリ!!
出社したトーマスは、モーダルのデータに異常があることに気づいたのですが、「コーヒー奢るよ」というジュードに連れられコーヒーショップへ行きます。
コーヒーショップで「あんたのトリロジー(三部作)は自由意志と運命のパラドックスだ!」と絶賛するジュード。
そこへ入店してきた女性を見ると、ジュードは「やった!彼女が来た!」と大喜び。
ジュードは彼女に話しかけ、トーマスをティファニーという名の美しい主婦に引き合わせます。
ティファニーと握手を交わしたトーマスは、既視感に襲われぼーっとしてしまいます。
ティファニーは「前に会った?(Have we met?)」と聞きます。
キャリー=アン・モスは54歳には見えない若々しさ、美しさ!
ジュードが「あのママ、エロすぎる」というのも納得だ!!
『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ スミス
トーマスが社長室に入っていくと、「デウス・マキナ」社長のスミスは、窓際に立ち、街を見下ろしています。
「そこでは何十億という人間が生活を送っている。何も知らずに…私の好きなセリフだ。君が書いたんだろう?」
どうやらゲームの『マトリックス』の中のセリフのようです。
あー、やっぱり!この世界もマトリックスの中なんじゃないの?
ところで、スミスは社長なんだな。
スミスは続けて「私はここに立つたびに思うんだ、OH MY GOD!完璧すぎてまるで偽物」
やっぱり。ここは作り物の世界なんだ!
スミスうざい!やっぱりうざい!
そしてスミスはトーマスに「未来の話をしよう」と持ち掛けます。
「うちの親会社、ワーナーブラザースがトリロジーの続編を製作しようとしている理由もわかるだろう」
「君はあの物語が終わったと言っていたが そんなことはないんだ」
「物語に終わりはない、我々は同じストーリーを語り続ける。違った名前と違った顔でね」
「マトリックスに戻るんだ」
マトリックス4を制作せよという命令に、不意に気分が悪くなるトーマスでした。
ゲームの話、と見せかけて、マトリックス3部作の続編を作る話してるよね(笑)
『マトリックス4』はやっぱりワーナー・ブラザースの意向なのかな?
同じストーリーを違った顔で。まさにこの映画の話だな?
てことは、スターウォーズみたいに4・5・6は来るな?
『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ アナリスト
スミスに「セラピーはどうだ?」と言われていましたが、トーマスは心を病んで、アナリストのもとに通っているようです。
トーマスはそのアナリストのセラピーで、「マトリックスの続編」の話の後に感じた不快感の話をして、
「コンピューターが生んだ世界に また閉じ込められているんじゃないのかと思った」と訴えます。
アナリストは「いつもの薬を出そうか」と青いピルを処方します。
青いピル!忘れさせられているんだあ!!
黒猫はアナリストの飼い猫で、名前は「デジャヴ」っていうんだぜ。
このアナリスト、マシーンの側の奴だな!
『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ ティファニー/トリニティ
ティファニーはコーヒーショップでコルタードを注文しますが、そこには偶然トーマスが居あわせて「それ払ってもいいかな」と声を掛けます。
コルタードって濃いエスプレッソをホットミルク少量で割った、苦みの強い濃厚なコーヒーなんだってさ!
トーマスが開発したゲーム、『マトリックス』についてティファニーは質問します。
モデルは自分自身なのか?トリニティは?
ティファニーは、自分もドゥカッティが好きでバイクに乗っていることを話し、自分とトリニティとが似ていると感じること、そのことを笑った夫も自分も、憎くなったことを打ち明けます。
そんな話をしていると、今度も家族のトラブルで、帰らねばならなくなってしまいます。
大事な機会なのに、なぜかいつも、家族がトリニティを連れてっちまうんだな…
なんだか怪しいな!
『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ モーフィアス
トーマスがオフィスに行くと、そこはテロ予告による避難勧告で大混乱になっています。
トーマスは携帯に入って来たメッセージに導かれ、トイレに行きます。
すると、そこにはなんとモーフィアスが!
何故、ゲームのキャラクターがここにいるのか、混乱したトーマスが外に出ようとすると、銃を手にした軍隊に囲まれています。
モーフィアスは素早い「マトリックス避け」を見せて応戦しますが、社長のスミスがトーマスに銃を向けます!!
……しかし気づけばアナリストのオフィスでセラピーを受けているトーマス。
自分は頭がおかしくなったか?とトーマスは思い悩みます。
そして、酒を飲んで、ビルの屋上から飛べるかどうか実験してみようと考えるのです。
『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ 赤いカプセル
ビルの屋上から墜ちる寸前のトーマスを引き留め、モーダルの中に連れて行ったのはバッグスでした!
そしてジュードはトーマスを操るハンドラーというプログラムで、外見は普通の人間に見えるボットを使っているためエージェントには見えないのだと説明します。
ジュードから電話がかかって来ると、
「彼らがそのドアを開けたらハッキングは終了。わたしは捕まり殺される。
あなたはまた、無限ループの中に連れ戻される」と言い、ウサギのタトゥーを見せます。
そして「真実を求めるなら私についてきて」と言うのです。
次の瞬間、二人は雄大な富士山の裾野を走る東海道新幹線に乗っていました!!
この場面好き!
新幹線の内装が和風で、日本大好き感が満載なんだ!
バックスは移動するポータルは探知されにくいこと、今では電話ボックスを探す必要もないということを説明します。
もう電話ボックスはほとんど存在しないからな!設定を変えないと(笑)
モーフィアスはトーマスに「飛ぶ時が来た」と赤いカプセルを差し出します。
トーマスはようやく、過去の出来事が本当に起きたこと、自分とトリニティは死んではいないことを知ります。
そしてトーマスは「ここを出たいならこれを飲め」とモーフィアスが手渡す赤いカプセルを飲むのです。
新幹線の中、「ボット(ヒト型プログラム)」に襲われた彼らは新幹線の車内の鏡から、現実世界へと移動します。
現実世界。トーマスが目覚めたのは無数のポッドのうちの一つの中でした。
そして、自分のポッドの隣で眠っているのがトリニティであることにトーマスは気づきます。
『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ カンフー
ようやく現実世界の肉体で目覚めたトーマスに、モーフィアスが説明します。
私が担っている役割から推測するに、君が生み出した私という存在は、本当の君を引き出した二つの力の合体だ。モーフィアスとエージェントスミス。
真逆のプログラムのコンボパック。
それはかなり常軌を逸した産物だったが、目的は果たした。だからここにいる。
なるほど。今回のモーフィアスはプログラムであって、あの粒々は、プログラムが現実世界に出現するカタチと考えればよさそうです。
さて、永い眠りから覚めたネオは、決して良い状態ではありません。
そんなネオを覚醒させたのは、モーフィアスとのカンフー訓練です。
「トリニティに会いたければ、戦え!彼女のために戦うんだ!」と励まし、ついにトーマスは、ネオとしての感覚や記憶を取り戻していくのです!
『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ アイオ
バッグスは船のクルーたちとネオを引き合わせます。
今ではシベーベ、オクタリーズ、ルーミン8といった「シンシエント」と呼ばれる人間と共生するマシンも活躍しているのです!
バッグスはムネモシュネ号の船長。一行を載せた船は「アイオ」という都市へ向かいます。
ネオが機械対人間の戦いを終えたのち、人類は拠点をアイオに移していたのです。
アイオの将軍はナイオビ!
マトリックス・レボリューションズでハンマー号を操縦してたナイオビか!
あの時、カッコよかったな!
今もカッコいいぜ!将軍なんだぜ!?
「ネオとトリニティがマシンシティに向かってから60年」と説明があったように、ナイオビはアイオを作り上げてきた年輪を刻んだ風貌になっています。
「ザイオンはどうなった?」とネオに聞かれて、マシンシティで電力不足が起こり、機械同士での戦争が起こったこと、その後このアイオを一から作り上げてきたことを話します。
ひどい食べ物しかなかったザイオンに比べ、ここアイオではイチゴの栽培にも成功しているのです。
勝手な行動をとがめられバッグスは謹慎、ネオは塔の部屋にラプンツェルのように閉じ込められますが、ムネモシュネ号の一行は脱走し、トリニティを救出に向かいます。
『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ トリニティ
マトリックスの世界、ティファニーのガレージの近くに入り込み、接触を図ろうとすると、そこに現れたのはスミスです。
覚醒したネオは元・エージェント・スミスであった存在として、スミスに対峙します。
ネオはトリニティを助けたい。
スミスはすべてをぶち壊したい。
お互いの目的を確認すると、スミスは「昔の友達を読んでおいた」と言い、ここでフランスかぶれのメロヴィンジアンが登場します!
メロヴィンジアンは昔の気障さはどこへやら、すっかり3枚目キャラになって「俺の人生を奪った」と怒りを爆発させます。
女性へと転換したラナ・ウオシャウスキー自身がどこか投影されているようにも見えたぜ
メロヴィンジアン大好きなキャラだから、この登場は嬉しい!
メロヴィンジアン、スミスとの闘いにてこずったネオですが、スミスの「もう彼女には会えない」の一言に怒りを爆発させ、昔の力がよみがえってくるのを感じたネオでした。
スミスを倒し、ようやくトリニティに会えたと思うと、こんどはアナリストが現れ、「自分には勝てない」と言うのです。
ネオとトリニティを再生させ、ポッドに保存したのはアナリストの考えでした。
彼らは二人のポッドを近くに並べることによって、強力な電力供給源として利用してきたというのです!
……ネオたちはこの場からいったん脱出し、再びアイオに戻ってきます。
『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ サティ
ナイオビはバッグスを厳しく叱責したのち、この混乱を鎮める唯一の存在としてサティを呼びます。
前作で預言者とクッキーを作っていた女の子ね!!
サティは世界一の美女に成長したのか!
サティはネオに「ずっとあなたを見守って来た」と言いますが、サティの父親こそ「レザレクション・ポッド」を作ったエンジニアだったのです。
「アノマリウム」の使い道に気づいたサティの父は、サティにアノマリウムの設計図を残します。裏切りに気づいたアナリストはサティの両親を殺害したのです。
サティの綿密な計画と、自由に体を変形できる新生モーフィアスの特殊能力、また、トリニティのプラグ交換時に自分の脳を使わせてくれたバッグスの協力、ほかにも命の危険も顧みず協力してくれた仲間たちの力によって、ネオはトリニティを覚醒させ、取り戻すことができたのです。
『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ エンディング
マトリックスの世界にトリニティを説得に行ったネオですが、一時は夫と子どもに囲まれた生活からトリニティを引き離すことは無理かと思われました。
しかし最後の瞬間、トリニティがネオを選び、二人が手を取り合うと、アナリストも軍隊も吹き飛んでしまいます。
トリニティのドゥカッティでの逃走シーン、カーチェイスは迫力満点!
カッコよかったな!
ビルの窓からボットが落ちてくるシーンはちょっと不快だったな、
「ヒト型のプログラム」と思ってもちょっと……
最後の脱出の場面、ビルの屋上から「飛べる」と信じて飛び降りる二人。
でも飛んでいるのはトリニティの方だったのです!
今回「男前」はトリニティの総取りだったな(笑)
ネオとトリニティがマトリックスから心も体も取り戻し、にっくきアナリストをやっつけて、ようやく平和が訪れます。
マトリックスから18年、それなりに年輪を重ねた二人が見つめ合うシーンは、大切な人に再会出来た喜びに溢れた、ほんとうに美しいものでした。
電脳世界、カンフー、カーチェイス、戦闘などハデハデな要素に彩られた『マトリックス・レザレクションズ』ですが、その神髄は二人の絆の物語であったかと思いました。
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『マトリックス・レザレクションズ』あらすじ まとめ
前三部作で死んだはずのネオとトリニティの肉体は、修復・再生され機械の電力供給源として「レザレクション・ポッド」で保管されていました。
前三部作の内容はネオが作ったゲーム。
このような設定で、見事に4作目をつなげて見せてくれたラナ・ウォシャウスキー監督。
劇中で「ワーナーブラザーズの要請」「マトリックスに帰る」など、舞台裏を匂わせているようにも取れますが、この後もマトリックス5,6と考えているのかなと思ってしまいますね!
私たちもまた、マトリックスの世界に戻り、懐かしい顔に囲まれて彼らの冒険を楽しもうではないですか!